ジェイムズ・ハミルトン (第2代アラン伯爵)とは? わかりやすく解説

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ジェイムズ・ハミルトン (第2代アラン伯爵)

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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/06/13 15:30 UTC 版)

第2代アラン伯爵ジェイムズ・ハミルトン

第2代アラン伯爵ジェイムズ・ハミルトン英語: James Hamilton, 2nd Earl of Arran1516年? - 1575年1月22日)は、スコットランドの貴族、政治家。

経歴

初代アラン伯爵ジェイムズ・ハミルトンの長男として生まれる。父方の祖母メアリーがスコットランド王ジェームズ2世の娘であることから、ジェームズ2世の曾孫にあたる[1][2]1536年に第2代オールバニ公ジョン・ステュワート英語版(ジェームズ2世の孫)が死去すると、国王の子孫に次ぐスコットランドの王位継承権者(当時ジェームズ5世は未婚で子がなく、実質的には王位継承順位1位)となった。

1529年3月26日に第2代アラン伯爵位を継承した[2]

1542年12月、生後1週間にしてスコットランド女王に即位したメアリーの摂政に就任した[1]1548年2月8日にはフランス貴族の爵位シャテルロー公爵に叙された[2]。王母メアリー・オブ・ギーズの王権介入を阻止しようと図ったが、1554年に摂政を解任された[1]

1548年以来フランスに避難していたメアリー女王は、夫のフランス王アンリ2世に先立たれた後の1561年にスコットランドに帰国した。帰国後、女王はダーンリー卿ヘンリー・ステュアートとの結婚を希望したが、アラン伯はそれに強く反対し、その結果1566年までフランスに追放された。1569年の帰国後には1567年に廃位されていたメアリー女王支持派として行動した[3]1575年1月22日に死去[2]

家族

1532年以前に第3代モートン伯爵ジェイムズ・ダグラス英語版の娘マーガレットと結婚した。彼女との間に以下の3男5女を儲ける[2]

  • 長女アン・ハミルトン英語版 : 第5代ハントリー伯爵ジョージ・ゴードン英語版と結婚
  • 次女ジェーン・ハミルトン : 第3代エグリントン伯爵英語版ジェイムズ・ハミルトンと結婚
  • 三女バーバラ・ハミルトン : はじめゴードン卿アレクサンダー・ゴードン、ついで第4代フレミング卿ジェイムズ・フレミング英語版と結婚
  • 長男ジェイムズ・ハミルトン英語版(?-1609) : 第3代アラン伯爵
  • 次男ガウェイン・ハミルトン(1534-1547) : 早世
  • 三男ジョン・ハミルトン英語版(1535頃-1604) : 初代ハミルトン侯爵。ハミルトン公爵家の祖
  • 四男デイヴィッド・ハミルトン(1542-1546)
  • 五男クロード・ハミルトン英語版(1546-1621) : 初代ペイズリー卿。アバコーン公爵家の祖

出典

  1. ^ a b c 森護 1994, p. 311.
  2. ^ a b c d e Lundy, Darryl. “James Hamilton, 2nd Earl of Arran” (英語). thepeerage.com. 2015年8月14日閲覧。
  3. ^ 森護 1994, p. 311-312.

参考文献

官職
先代
空席
(最後の在任者第6代アンガス伯爵英語版)
スコットランド摂政英語版
1542年 - 1554年
次代
メアリー・オブ・ギーズ
スコットランドの爵位
先代
ジェイムズ・ハミルトン
第2代アラン伯爵
1529年 - 1575年
次代
ジェイムズ・ハミルトン英語版
フランスの爵位
先代
創設
初代シャテルロー公爵
1548年 - 1559年
次代
廃絶



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