ジェオ・ベルニエとは? わかりやすく解説

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ジェオ・ベルニエ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/06/11 04:01 UTC 版)

ジェオ・ベルニエ
Géo Bernier
ジェオ・ベルニエ作、「防波堤の建設」
生誕 (1862-07-26) 1862年7月26日
ベルギー、ナミュール
死没 1918年5月26日(1918-05-26)(55歳没)
ベルギー、イクセル
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ジェオ・ベルニエ作「故郷のために戦う兵士」(1918)

ジェオ・ベルニエ(Géo Bernier、1862年7月26日 - 1918年12月28日)は、ベルギーの画家である。家畜のいる風景画や肖像画、馬を描いたことで知られている。ポスター画家としても知られている。

略歴

ベルギー、ワロン地域ナミュールで役人で、後にサン=ジルの市議会議員となった人物の息子に生まれた。弟のフェルナン・ベルニエ(Fernand Bernier (1864-1929)はジャーナリストになり後にサン=ジルの市長になった。

ナミュールの学校で学び、学校の美術教師であった風景画家のフェルナン・マリヌス(Ferdinand Marinus; 1808-1890) に絵の才能を見いだされて、1880年からブリュッセルの風景画家ミシェル・ヴァン・アルファン(Michel Van Alphen)に学んだ。1883年にブリュッセル王立美術アカデミーに入学し、1888年までジャン=フランソワ・ポルテールジョゼフ・スタラールトジョセフ・ファン・セーフェルドンクらの指導を受けた[1][2]

ブリュッセルの鉄道馬車の会社(Compagnie brésilienne des Tramways bruxellois)で働き、ブリュッセルの新聞「L'Étoile belge」の編集長アルフレッド・マドゥー(Alfred Madoux)と知り合い、オーデルゲムの軍の厩舎やベルギー軍の騎兵偵察連隊(régiment des Guides)のスケッチをすることができた。これを元に1887年に騎兵を描いた「La Charge des Guides」という作品を制作した。獣医学校で解剖学を学ぶことで、乗馬の技術や馬を描くことに習熟した[1]。1898年に獣医学校の科学雑誌の挿絵を描いた[3]

1887年5月に、印象派の画家のケティー・ジルソール=ホッペの妹のジェニー・ホッペ(Jenny Bernier-Hoppe: 1870–1934)と結婚した[4]。1904年から、イクセルに住んだ。

1892年から「Salons triennaux belges」という展覧会に出展し、1893年にブリュッセルに創立されら美術家グループ「Le Sillon」の共同創設者になった。1893年に開催された最初のグループ展の批評で、ベルギーの詩人、エミール・ヴェルハーレンはベルニエに言及しベルギーの最も重要な動物画家の一人と評した[5]

競走馬や馬主に熱心に関わり、エノー州のレール=エ=フォストー(Leers-et-Fosteau)のジュール・ハザール(Jules Hazard)の競走馬牧場で多くの作品を描いた。「Mercure」や「Brin d'or」、「Faucille」、「Rêve d'or」といった競走馬の絵や所有場に騎乗した馬主の絵を描いた[6]。ドッグ・ショーに行くのも好んだ。1900年11月に国王レオポルド2世に作品が買い上げられた。

ブリュッセル路面電車(Tramways bruxellois)や障害飛越競技会やブリュッセルの馬車レースなどの数多くのポスターをデザインした。風景画や海洋画も描いた。

1918年にイクセルで亡くなった。息子のルネ・ベルニエ(René Bernier: 1905-1984)は作曲家として知られている[7]

作品

参考文献

  1. ^ a b « Géo Bernier », sur users.swing.be, janvier 2002 (consulté le 27 juillet 2024).
  2. ^ C. Ekonomides, « Matin en Flandre de Géo Bernier [archive] », sur collections.heritage.brussels, 2020 (consulté le 28 juillet 2024).
  3. ^ A. Degive, « Deux cas de hernie ventrale », Annales de médecine vétérinaire, vol. 47, no 1,‎ janvier 1898, p. 13 (lire en ligne [archive], consulté le 28 juillet 2024).
  4. ^ « État-civil de Saint-Gilles [archive] », sur agatha.arch.be, 2024 (consulté le 27 juillet 2024).
  5. ^ Émile Verhaeren, « Exposition du Sillon », L'Émancipation, no 42,‎ 11 février 1893, p. 4 (lire en ligne [archive], consulté le 28 juillet 2024).
  6. ^ ÉPaul De Brauwer et Rik Van Lent, Het Belgisch trekpaard, Bruxelles, Lannoo, 2004, 192 p. (ISBN 9789020958294, lire en ligne ), p. 47-48.
  7. ^ A. Jacobs, « Portrait de Fernand Bernier [archive] », sur collections.heritage.brussels, 2021 (consulté le 27 juillet 2024).



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