ザ・スモーク
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/06/25 13:36 UTC 版)
ザ・スモーク The Smoke |
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別名 | ザ・ショッツ |
出身地 | ![]() |
ジャンル | |
活動期間 | 1965年 | - 1976年
レーベル |
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旧メンバー |
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ザ・スモーク(The Smoke)は、ヨーク出身のイギリスのサイケデリック・ポップ・グループ。メンバーは、ミック・ロウリー(リード・ボーカル)、マル・ルカー(リード・ギター)、ジョン・"ジーク"・ルンド(ベース)、ジェフ・ギル(ドラム、コンポジター)。
バンドは「ザ・ムーンショッツ(The Moonshots)」という名前でヨークシャーを中心に活動していたが、ロンドンに移ったときに「ザ・ショッツ(The Shots)」に改名した[1]。もともとR&Bなどのカバーを演奏するバンドが2つあり、そのひとつがトニー・アダムス・アンド・ザ・ヴァイスロイズというバンドで、ベースがジョン・"ジーク"・ルンド、リード・ギターがマル・ルカー、ドラムがジェフ・ギルだった。もう1つのバンドが、リード・ボーカルにミック・ロウリー、リズム・ギターにフィル・ピーコック(Philip Peacock、1946年6月7日、ノーサンブリア州ニューカッスル生まれ)を迎えたザ・ムーンショッツ。その後、これらのバンドが集まる形でザ・ショッツとなり、コロムビアからシングル「Keep A Hold Of What You've Got」を出したが失敗。ある時点でピーコックがバンドを脱退し、その後、「ザ・スモーク」に改名した[1]。
ザ・スモーク最大のヒットは「My Friend Jack」(ドイツチャート2位、全英シングルチャート45位)である、BBCは薬物に言及した歌詞を理由に、この曲の放送を禁止した[2]。このバンド名でリリースされた後のシングルには、ルンド、ルーカー、ギルのトリオのバリエーションが多く、セッション・ミュージシャンと一緒に演奏してサウンドを補強していた。そしてそのいずれもが売れなかった[1]。
ギタリストのルンドは後にボニーMのサウンド・エンジニアとなり、「My Friend Jack」のカバー・ヴァージョンを録音した[3]
スモークの「Girl in the Park」をカバーしたニルヴァーナ UKによるデモ録音は、1994年のデモ曲集アルバム『Secret Theatre』の冒頭を飾っている。
ディスコグラフィ
スタジオ・アルバム
- 『イッツ・スモーク・タイム』 - It's Smoke Time (1967年、Metronome)
コンピレーション・アルバム
- My Friend Jack Eats Sugar Lumps: An Anthology (2015年、Morgan Blue Town)
シングル
- ザ・ショッツ名義
- "Keep A Hold Of What You've Got" / "She's A Liar" (1965年)
- "There She Goes" / "Walk Right Out The Door" (1965年)
- ザ・スモーク名義
- "My Friend Jack" / "We Can Take It" (1967年)
- "High In A Room" / "If The Weather's Sunny" (1967年)
- "If The Weather's Sunny" / "I Would If I Could, But I Can't" (1967年)
- "Victor Henry's Cool Book" / "Have Some More Tea" (1967年)
- "It Could Be Wonderful" / "Have Some More Tea" (1967年)
- "Utterly Simple" / "Sydney Gill" (1968年)
- "Sydney Gill" / "It Could Be Wonderful" (1968年)
- "Ride, Ride, Ride" / "Guy Fawkes" (1971年)
- "Sugar Man" / "That's What I Want" (1972年)
- "Jack is Back" / "That's What I Want" (1972年)
- "Shagalagalu" / "Gimme Good Loving" (1974年)
- "My Lullaby" / "Looking High" (1974年)
- "My Friend Jack" (1976 version) / "Lady" (1976年)
脚注
- ^ a b c Colin Larkin, ed (1997). The Virgin Encyclopedia of Popular Music (Concise ed.). Virgin Books. p. 1106. ISBN 1-85227-745-9
- ^ Brown, Phill (2010). Are We Still Rolling?: Studios, Drugs and Rock 'n' Roll – One Man's Journey Recording Classic Albums. Hal Leonard Corporation. p. 10. ISBN 978-1-4768-5609-4 2015年7月5日閲覧。
- ^ Davis, Sharon (2012). Every Chart Topper Tells a Story: The Seventies. Random House. p. 293. ISBN 978-1-78057-410-3 2015年7月5日閲覧。
外部リンク
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