ケイラ・ハンティントン
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/12/07 07:45 UTC 版)
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ケイラ・ハンティントン(Kayla Huntington)は、アメリカ合衆国のABCで放送されている『デスパレートな妻たち』に登場する架空の人物。演じるのはレイチェル・G・フォックス、声は川上とも子から河原木志穂が引き継いだ。
人物・経歴
トム・スカーボの婚外子。母ノーラの死後は父の家に引き取られる。リネットが母の死を招いたと思っており、事あるごとにリネットを陥れようとする。
シーズン4
巨大な竜巻が発生したウィステリア通り。そこは正に嵐の後の静けさそのものだった。
しかし、これを契機にケイラのリネットを陥れる策略が再び活性化する。
まず、リックのピザショップが開店直前に火事になる。
警察は「ライバルを潰そうとしたんじゃないか」と真先にトムは疑いをかけられ、トムは無実を主張するが、リネットが火事発生当日にどこに行っていたか尋ねても質問をはぐらかす。
万が一の事態に不安と苛立ちを募らせるリネットにトムがついに「店の窓にレンガを叩きつけて窓を割ったから黙ってた」と白状、放火はしていないことが発覚する。
複雑な思いを抱えるリネットの元に双子が「話したいことがある」とやってくる。
そこでリネットは双子から、自分たちが放火の犯人だと知らされる。双子曰く、「お父さんとお母さんが仲が悪くなってる原因はリックにある」と考えていたところ、ケイラに「じゃあ、火点けちゃえば?」と唆されたという。
ケイラの不可解な行動に不気味な印象を受けたリネットは児童精神科の医者にケイラを診てもらおうとするが、「私は飽くまで冗談で言っただけだから罪には問われないけど、実際に放火した双子はどうなるかな?」と脅されて断念せざるを得なくなる。
次に、ケイラは双子らの後ろで玄関の段差から軽く飛び降りる。
物音に双子が振り向くと、「今、2階から飛んだの」と嘘をつくケイラ。
双子が疑っていると持っていた傘を指差し、「この傘を開いて飛べば、ゆっくりフワフワと降りられるの」と講釈する。
それからすぐに双子は2階の窓から飛び降り、骨折の重傷を負う。
車に乗せられる双子を乗せて、玄関前でケイラが薄ら笑いを浮かべながら事の顛末を見ていた…。
「二人きりでコミュニケーションをとることが大事」と指導され、折からのしこりを取る目的も兼ねて、ケイラを連れてショッピングモールへ買い物へ行く。
しかしそこでケイラはわざとクレープをねだったり、確信犯で高い服を買ってもらおうとするなど、我儘の限りを尽くす。
我慢しかねたリネットがケイラを注意すると、「私が少し言っただけで本当に2階から飛び降りるような馬鹿な双子だから、買ってくれなかったら、今度何を言うか分からないよ?」とその本性をむき出しにする。
その恐ろしさに反射的にリネットはケイラを引っぱたいてしまう。
謝るリネットだが、ケイラはそれを受け付けない。トムにも「叩くなんて…」と有無を言わさずに激怒される。
数日後、リネットの元に児童保護局の職員が児童精神科の先生と共に訪ねてくる。容疑は「虐待」。
実はケイラが先生に「虐待されている」と話を実際よりも盛って電話で密告したのだ。
先生も「あなたとは何度か顔を合わせているけど、虐待するようには見えない」と言うが、医師としての職務上、少しでも虐待が疑われる場合は通報する義務があるために通報したのだ。
有無を言わさずに虐待を決めてかかる職員と揉み合いになるが、どうにか二人ともリネットの家から帰すことに成功した。
しかし、ケイラの謀略は終わらなかった。その夜、スカーボ家の浴室にはヘアアイロンを手に鏡の前で一人ほくそ笑むケイラの姿があった…。
更に数日後、突然警察が押し寄せてくる。
容疑はケイラへの虐待。
意味が分からず呆然とするリネットに警官が「ケイラが自分から警察に通報してきた」と言う。
あの晩、ケイラは自分で腕にヘアアイロンを押しつけて火傷して、警察に通報したのだった。その火傷痕に加えてモールでケイラを引っぱたいた時の様子が防犯カメラに映されており、その映像が決め手となり有無を言わさずにリネットは逮捕・拘留されてしまう。
連行されながらリネットが見上げると、あの時同様の薄ら笑いを浮かべていた…。
場面は変わり、拘留施設の面会室。そこでリネットはトムと話していた。
「私は何もやってない!!全部ケイラの一人芝居!!」
と主張するリネットに「君が虐待なんてする人じゃないのは百も承知」とした上で、「それでも、みんなで上手くやっていけないか」と最早叶わぬ理想論を未だに唱えるトム。
そんな煮え切らない態度のトムにリネットが遂に激怒、「私を取るかあの子をとるか、二つに一つ!!」と迫る。
その夜のスカーボ家、トムがアンドリューに電話をしながら、ケイラの部屋に入ってくる。
今後についてケイラと話をするためだ。
アンドリューとの電話を終えたトムは「僕が証言すれば、少なくともリネットは釈放される」と言うと、ケイラは「もう帰ってこないの?」と尋ねる。
しかしトムは「この家はもともとリネットの家、上手くいかないのだとすれば、出ていくのはケイラの方だ」と突っ撥ねる。
思っていた事と違う展開に焦ったケイラは「ケイラ用に近くの家を手配する」と言うトムの折衷案を遮って「自分で火傷をした」と一連の出来事を白状する。
トムが「それを警察で話してくれるか?」と尋ねると、ケイラが「話したら、家に置いてくれる?」と逆に尋ねる。
それに対してトムは「そんな危ない子どもを家に置いておくわけにはいかない、どっちにしろ、出ていってもらう」。
開き直ったケイラが「だったら、このまま嘘を突き通す!それで困るのはそっちでしょ?」と勝ち誇った笑顔を浮かべる。
そんなケイラに対してトムが取った行動は、そばの電話を取って「聞きましたか、先生…」。
アンドリューに電話をしているふりをして、児童精神科の先生に電話をしていたのだ。電話は切らずに、会話は全て筒抜けになるようにして…。
数日後のスカーボ家の玄関前、そこにはリネット、トム、荷物をまとめたケイラ、児童相談所の職員がいた。
リネットは釈放、ケイラはスカーボ家を出て施設に預けられることになったのだった。
別れを促されたリネットはそっとケイラを抱き寄せて「こんなことになって、本当に残念…。」と沈痛の面持ちで囁くが、ケイラは「嘘ばっかり…。」と返す。
いよいよ別れの時。ケイラを乗せた車がエンジンをかけると、ケイラが窓から顔を出し、「パパ!ごめんなさい!許して!」と叫ぶ。
友との最期の約束を果たせなかった悔しさや申し訳なさ、自身の育児能力の無さへの自戒の念から背を向けて押し殺すように泣くリネット。
その彼女の背後からはウィステリア通りを去っていくケイラの悲痛の叫びが響いていた…。
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