クローディン15とは? わかりやすく解説

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クローディン15

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/08 10:21 UTC 版)

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クローディン15: claudin-15)は、約23 kDa(キロダルトン)の膜タンパク質である。細胞膜を4回貫通しており、N末端C末端は細胞質にある。C末端にはチロシン-バリンを含むPDZ結合モチーフを持つ。2014年に、名古屋大学の藤吉好則、東京大学の濡木理らの共同研究グループによって初めて結晶構造が解かれたクローディンである[1]

機能と疾患

クローディン15は、クローディンファミリーの一つでタイトジャンクションの構成成分である。肺、心臓、腎臓、消化管、筋肉、胸腺などに発現があるが、特に小腸に多い[2]。また、中皮に発現する主要なクローディンである[3]

クローディン15のノックアウトマウスは、上部小腸が肥大する表現型を示す[2]

発見の経緯

クローディン15は1999年に京都大学月田承一郎らのグループによってデータベースから見出され名付けられた[4]

脚注

  1. ^ Suzuki H, Nishizawa T, Tani K, Yamazaki Y, Tamura A, Ishitani R, Dohmae N, Tsukita Sa, Nureki O, Fujiyoshi Y. Crystal structure of a claudin provides insight into the architecture of tight junctions. Science, 344(6181): 304-7, 2014. PMID 24744376
  2. ^ a b Tamura A, Kitano Y, Hata M, Katsuno T, Moriwaki K, Sasaki H, Hayashi H, Suzuki Y, Noda T, Furuse M, Tsukita Sh, Tsukita Sa. Megaintestine in claudin-15-deficient mice. Gastroenterology, 134(2): 523-34, 2008. PMID 18242218
  3. ^ Watanabe M, Higashi T, Ozeki K, Higashi AY, Sugimoto K, Mine H, Takagi H, Ozaki Y, Muto S, Okabe N, Matsumura Y, Hasegawa T, Shio Y, Suzuki H, Chiba H. CLDN15 is a novel diagnostic marker for malignant pleural mesothelioma. Sci Rep, 11(1): 12554, 2021. PMID 34131154
  4. ^ Tsukita Sh, Furuse M. Occludin and claudins in tight-junction strands: leading or supporting players? Trends Cell Biol, 9(7): 268-73, 1999. PMID 10370242



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