クララ・サザンとは? わかりやすく解説

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クララ・サザン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/16 15:34 UTC 版)

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クララ・サザン
Clara Southern
生誕 1860年10月3日
オーストラリア, Kyneton
死没 1940年12月15日
オーストラリア, メルボルン
運動・動向 ハイデルバーグ派
サザン作「Old Bee Farm」、(1900年頃)ビクトリア国立美術館蔵

クララ・サザン(Clara Southern、1860年10月3日 - 1940年12月15日)はオーストラリアの画家である。オーストラリアにおいて、ヨーロッパの印象派の影響を受けた画家たちのグループ、ハイデルバーグ派の画家の一人に数えられる[1]

略歴

現在のビクトリア州のカイネトン(Kyneton)の材木商も営む農家に生まれた[2][3][4]メルボルンビクトリア国立美術館の絵画学校でオズワルド・ローズ・キャンベルに学び[4]、National Gallery of Victoria Art Schoolで、フォリングスビー(G. F. Folingsby)やフレデリック・マッカビンに学んだ。メルボルンでは、仲間の学生のジェーン・サザーランドトム・ロバーツと1888年に共同でスタジオを開いた[3]。サザンはスタジオで絵画教室を開き、ハイデルバーグやイーグルタウンに仲間と写生旅行に出かけた[5]

1908年までにメルボルンから30㎞程離れた、ウォランダイト(Warrandyte)に若い風景画家のペンリー・ボイド(Penleigh Boyd)やハロルド・ハーバード (Harold Herbert)と、芸術家のコミュニティを作り、先輩画家のウォルター・ウィザーズも風景画を描くためにしばしばウォランダイトを訪れた。サザンのコテッジにはマッカビンやアレキサンダー・コフーン(Alexander Colquhoun:1862-1941)が、何度も訪れ、ジョー・スィートマン(Estelle Mary (Jo) Sweatman:1872-1956)は近所に住んで活動するようになった[3]。画家として評価が高まり、ウォランダイトでで絵画教室を開いて若い画家を教えた。

1905年に鉱山技術者のArthur Flinnと結婚しウォランダイトに住まいを作り、のちにスタジオも作った[2][6]。結婚後もサザンの姓のままで作品を出展した。養蜂の農場を描いた「Old Bee Farm」が有名な作品で、ロイド・オニールが1988年の著書で選んだ、オーストラリア近代の代表的な絵画56点の内の1点となった。

ヴィクトリア州芸術家協会(Victorian Artists Society)など、多くの美術家組織の会員となり、メルボルンの芸術家の社交クラブであるブオナローティ・ソサイエティ(Buonarotti society)の最初の女性会員[2]、オーストラリア芸術家協会(Australian Artists' Association)の最初の女性会員であった[4]

作品

参考文献

  1. ^ Clara Southern :: biography at :: at Design and Art Australia Online” (英語). www.daao.org.au. 2018年3月17日閲覧。
  2. ^ a b c Southern, Clara (1860–1940)”. Australian Dictionary of Biography. National Centre of Biography, Australian National University. 2018年3月31日閲覧。
  3. ^ a b c Warrandyte a heritage steeped in art”. Rotary Club of Warrandyte Donvale (2018年). 2021年3月21日閲覧。
  4. ^ a b c Artist's Footsteps”. www.artistsfootsteps.com. 2020年9月14日閲覧。
  5. ^ Blog Post - The Victorian Artists Society”. victorianartistssociety.com.au. 2020年9月15日閲覧。
  6. ^ Marriage Certificate”. Births Deaths and Marriages Victoria. 2018年2月17日閲覧。





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