エリザベス・ガートルード・ブリトンとは? わかりやすく解説

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エリザベス・ガートルード・ブリトン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/11/28 08:25 UTC 版)

エリザベス・ガートルード・ブリトン

エリザベス・ガートルード・ブリトン(Elizabeth Gertrude Britton、結婚前の姓は Knight、1858年1月9日1934年2月25日)は、アメリカ合衆国植物学者蘚苔類研究者・教育者。夫のナサニエル・ロード・ブリトンとともにニューヨーク植物園の創立に貢献した。

略歴

ニューヨークの家具工場主で、キューバマタンサスで砂糖栽培を営む家に生まれた。幼少期には、キューバで多くの時間を過ごした。ノーマル・カレッジ(現在のニューヨーク市立大学ハンター校)を卒業した。カレッジの職員となり、1879年にトーリー植物クラブに入会した。1881年に植物クラブの会誌に最初の論文を寄稿した。1883年に蘚苔類に関する論文を発表し、ウィスコンシン州のエビゴケ科のEustichium norvegicumを採集し、その生活史の解明に貢献する論文を書いた。1885年にコロンビア大学の地質学の助手のナサニエル・ロード・ブリトンと結婚した。結婚後の1888年にイギリスのキューガーデンへ旅し、ニューヨークに同じような植物園の設立を着想した。夫妻は募金運動を行い、1891年にニューヨーク植物園が設立されると、夫のナサニエル・ロード・ブリトンが、初代の園長に就任した。エリザベスはニューヨーク植物園の蘚苔類部門の名誉学芸員に任じられた。

サリヴァン苔類協会を設立し、これは後に、アメリカ蘚苔類地衣類学会(American Bryological and Lichenological Society)に発展した。1902年には野生植物保全協会(Wild Flower Preservation Society of America)の設立者の一人になった。1881年から1930年の間に170編の苔類の論文を含む346本の論文を発表した。


センボンゴケ目、ヤリカツギ科の属名、Bryobrittoniaに献名されている。ラン科のポンティエヴァ・ブリトナエ(Ponthieva brittonae Ames)のタイプ標本を採集し、ブリトンの名前がつけられた。

脚注

参考文献

  • Bonta, Marcia Myers (1991). Women in the Field: America's Pioneering Women Naturalists. College Station, TX: Texas A&M University Press. ISBN 0-89096-489-0 
  • Howe, Marshall A. (May 1934). “Elizabeth Gertrude Britton”. Journal of the New York Botanical Garden 35 (413): 97–103. http://biodiversitylibrary.org/page/31157830 2014年9月26日閲覧。. 
  • Slack, Nancy G. (1987), “American Women Botanists: Wives, Widows, and Work”, in Abr-Am, Pnina G.; Outram, Dorinda, Uneasy Careers and Intimate Lives: Women in Science, 1789–1979, Rutgers University Press, pp. 77–103, ISBN 9780813512563 
  • Steere, William Campbell (1971). "Britton, Elizabeth Gertrude Knight". In James, Edward T.; James, Janet Wilson; Boyer, Paul S. (eds.). Notable American Women, 1607–1950: A Biographical Dictionary. Vol. I. Cambridge, MA: The Belknap Press of Harvard University Press. pp. 243–244.



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