ウィンチェスター伯爵とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > ウィンチェスター伯爵の意味・解説 

ウィンチェスター伯爵

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/02/15 05:33 UTC 版)

ウィンチェスター伯爵英語: Earl of Winchester)は、かつて存在したイングランド貴族伯爵位。

過去に3回創設された。最初の創設はサアー・ド・クインシー英語版が、彼の妻がレスター伯ボーモント家の遺領の半分を相続した後の1206/07年2月10日に与えられたのに始まる。初代伯は第5回十字軍に参加し、1219年ダミエットを一時的に占領し[1]、同年中に死去した。その息子ロジャー・ド・クインシー英語版が後継者なく1265年4月25日に死去したことで伯爵領は王冠に戻った[2]

2度目の創設は1322年5月10日エドワード2世が寵臣ヒュー・ル・ディスペンサーに与えたものである。しかし1326年に王妃イザベラがフランスから兵を引き連れて戻ってきた際に失脚し、処刑のうえ爵位剥奪された[3][4]

1470年から1471年にかけて国外亡命していたエドワード4世フラマン人貴族ルイ・ド・グルートフーズ英語版の食客になっていた。エドワード4世が1471年に王位を取り戻した後、ウィンチェスター伯を与えてそれに報いた。しかし1500年に彼の息子が王冠に返還した。

ウィンチェスター伯 1期 (1207年)

  • 初代ウィンチェスター伯サアー・ド・クインシー英語版 (-1219)
  • 2代ウィンチェスター伯ロジャー・ド・クインシー英語版 (-1265)

ウィンチェスター伯 2期 (1322年)

ウィンチェスター伯 3期 (1472年)

  • 初代ウィンチェスター伯ルイ・ド・グルートフーズ英語版 (1427–1492)
  • 2代ウィンチェスター伯ジャン・ド・ブルッヘドイツ語版フランス語版 (1458–1512) 1500年に放棄

関連項目

参考文献

出典

  1. ^ 松村赳 & 富田虎男 2000, p. 180.
  2. ^ Heraldic Media Limited. “Winchester, Earl of (E, 1207 - 1264)” (英語). Cracroft's Peerage The Complete Guide to the British Peerage & Baronetage. 2020年1月17日閲覧。
  3. ^ 松村赳 & 富田虎男 2000, p. 197.
  4. ^ Heraldic Media Limited. “le Despencer, Baron (E, 1295 with precedency from 1264)” (英語). Cracroft's Peerage The Complete Guide to the British Peerage & Baronetage. 2011年9月28日時点のオリジナルよりアーカイブ。2016年4月23日閲覧。



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  
  •  ウィンチェスター伯爵のページへのリンク

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「ウィンチェスター伯爵」の関連用語

ウィンチェスター伯爵のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



ウィンチェスター伯爵のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのウィンチェスター伯爵 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS