イギリス国鉄86形電気機関車とは? わかりやすく解説

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イギリス国鉄86形電気機関車

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/09/13 14:07 UTC 版)

イギリス国鉄86形電気機関車
フレートライナーの86形
基本情報
製造所 イングリッシュ・エレクトリック
イギリス国鉄ドンカスター工場
製造年 1965年 - 1966年
製造数 100両
主要諸元
軸配置 Bo'Bo'[1]
軌間 1,435 mm
電気方式 交流25kV 架空電車線方式
長さ 17.83 m
2.648 m
高さ 3.977 m
機関車重量 82 t
台車中心間距離 13.26 m
固定軸距 3.28 m
軸重 21.7 t
動力伝達方式 可撓吊掛式[1]
主電動機 AEI282AZ[1]
歯車比 22:65
制動装置 真空・空気ブレーキ
最高速度 161 - 177 km/h
出力 2,685 - 3,728 kW
引張力 267 kN
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86形(Class 86、クラス86)は、1965年に登場したイギリス国鉄の交流電気機関車である。1965年から1966年にかけてイングリッシュ・エレクトリックバルカン・ファウンドリー工場ならびにイギリス国鉄のドンカスター工場で100両が製造され、ロンドンからグラスゴーまで電化された西海岸本線用に投入された。

登場時の形式はAL6(AC Locomotive 6th、交流機関車の6番目)であったが、TOPSの導入に伴い1968年に86形へ改称された。

運用

1965年8月に西海岸本線で運用を開始し、主に速達旅客列車の運用に充当されたほか、貨物列車にも広く使用された。

1980年代にはグレート・イースタン本線が電化し、86形はロンドンとイプスウィッチノリッジ方面を結ぶ運用にも旅客、貨物列車の双方で充当されるようになった。

2000年代に入ると老朽化に伴う後継車への置き換えが開始され、旅客列車の運用は2005年をもって終了した。貨物列車では2016年現在でもフレートライナーの14両が稼働している。

引退した車両の一部は、中古車としてブルガリアハンガリーへ輸出された[2]

脚注

  1. ^ a b c 『鉄道ファン』1984年8月号、111頁
  2. ^ Class 86s become Class 85 in Bulgaria Railway Magazine、2017年8月16日

参考文献

  • 渡辺肇「イギリス国鉄動力車あれこれ その4」『鉄道ファン』1984年8月号、交友社、110-113頁。

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