アンリ1世・ドルレアン=ロングヴィルとは? わかりやすく解説

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アンリ1世・ドルレアン=ロングヴィル

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/26 05:05 UTC 版)

アンリ1世・ドルレアン
Henri I d'Orléans
ロングヴィル公
在位 1573年8月7日 - 1595年4月8日

出生 1568年
死去 1595年4月8日
フランス王国アミアン
配偶者 カトリーヌ・ド・ゴンザーグ
子女 アンリ2世
家名 オルレアン=ロングヴィル家
父親 ロングヴィル公レオノール
母親 エストゥトヴィル女公・サン=ポル女伯マリー・ド・ブルボン
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アンリ1世の記念碑(ルーヴル美術館蔵)

アンリ1世・ドルレアン=ロングヴィルフランス語:Henri I d'Orléans-Longueville, 1568年 - 1595年4月8日)は、ロングヴィル公(在位:1573年 - 1595年)。1589年から1595年まで侍従長(Grand Chambellan de France)をつとめた。

生涯

アンリ1世はロングヴィル公レオノールとエストゥトヴィル女公・サン=ポル女伯マリー・ド・ブルボン(1539年 - 1601年、サン=ポル伯フランソワ1世の娘)の長男として生まれた[1][2]1573年に父レオノールが死去し、ロングヴィル公、ヌーシャテル公、サン=ポル伯、デュノワ伯およびタンカルヴィル伯の位を継承した。1588年3月1日、アンリ1世はヌヴェール公ルドヴィーコ・ゴンザーガの娘カトリーヌと結婚し[3]、唯一の息子アンリ2世をもうけた[1]

アンリ1世はピカルディーの総督をつとめ、1589年5月にサンリスでオマール公シャルル英語版が率いるカトリック同盟軍を破った[4]アンリ3世が殺害された後、アンリ1世はフランス王位を継いだアンリ4世に忠誠を誓い、ピカルディーに駐在する軍の指揮権を与えられ[5]、侍従長となった[6]

アンリ1世は1595年にアミアンで死去した[7]。フランソワ・アンギエ(en)が製作したアンリ1世と息子アンリ2世の記念碑は現在ルーヴル美術館で見ることができる。

ウィリアム・シェイクスピアの『恋の骨折り損』に登場するロンガヴィルはアンリ1世より想を得ているという[8]

脚注

  1. ^ a b Ward, Prothero & Leathes 1911, p. xii.
  2. ^ Potter 2005, p. 133.
  3. ^ Boltanski 2006, p. 501.
  4. ^ Butler 1904, p. 47.
  5. ^ Johnson 2018, p. 398.
  6. ^ Spangler 2016, p. 162.
  7. ^ Balsamo 2002, p. 246.
  8. ^ Hibbard 1990, p. 49.

参考文献

  • Balsamo, Jean, ed (2002) (French). Les funérailles à la renaissance XIIe colloque international de la Société française d'étude du seizième siècle Bar-le Duc, 2-5 décembre 1999. Droz 
  • Boltanski, Ariane (2006) (French). Les ducs de Nevers et l'État royal: genèse d'un compromis (ca 1550 - ca 1600). Librairie Droz 
  • Butler, A.J. (1904). “The Wars of Religion in France”. The Cambridge Modern History. III. Cambridge at the University Press 
  • Hibbard, G.R., ed (1990). Love's Labour's Lost. Oxford University Press 
  • Johnson, A.H. (2018). Europe in the Sixteenth Century 1494-1598: Period IV. Outlook Verlag 
  • Potter, David, ed (2005). Foreign Intelligence and Information in Elizabethan England: Two Treatises on the State of France, 1580-1584. Cambridge University Press 
  • Spangler, Jonathan (2016). “Holders of the Keys: The Grand Chamberlain, the Grand Equerry and Monopolies of Access at the Early Modern French Court”. The Key to Power?: The Culture of Access in Princely Courts, 1400-1750. Brill. p. 153-177 
  • The Cambridge Modern History. XIII. Cambridge at the University Press. (1911) 
先代:
レオノール
ロングヴィル公
1573年 - 1595年
次代:
アンリ2世



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