アワ・ボディ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/08/05 06:10 UTC 版)
アワ・ボディ | |
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아워 바디 | |
監督 | ハン・ガラム |
脚本 | ハン・ガラム |
製作 | パク・ソヨン |
出演者 | チェ・ヒソ アン・ジヘ キム・ジョンヨン |
音楽 | イ・スヨン |
撮影 | イ・ソンウン |
編集 | ハン・ガラム |
製作会社 | 韓国映画アカデミー |
配給 | 映画社ジンジン |
公開 | |
上映時間 | 95分 |
製作国 | ![]() |
言語 | 韓国語 |
アワ・ボディ | |
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各種表記 | |
ハングル: | 아워 바디 |
発音: | アウォ・バディ |
英題: | Our Body |
『アワ・ボディ』(原題:아워 바디、英題:Our Body)は、2018年に公開された韓国映画。監督・脚本はハン・ガラム。主演はチェ・ヒソ。
概要
ハン・ガラム(女性)の長編デビュー作である。ハン・ガラムは韓国映画アカデミーの短編コースで1年間学び、短編映画『장례난민』を発表した。そして韓国映画アカデミーの卒業制作作品として本作が作られることとなった。就職をするまでに長い時間がかかったこと、その過程で走り始めたこと、他の人々と一緒に走ったことなど、ハン自身の経験が多く脚本に反映された[4][5]。
2017年に撮影は行われた[6]。主人公のチャヨンを演じるチェ・ヒソは走ることはほぼ未経験だったが、チャヨンが夜の階段で出会うランナーのヒョンジュを演じるアン・ジヘはもともと体操選手だった[7][6]。ハンは編集も自ら行った[8]。
2018年9月6日から16日にかけて開催された第43回トロント国際映画祭に出品され、11日に上映された[1]。
同年10月5日、第23回釜山国際映画祭で上映された。同映画祭でチェ・ヒソは「今年の俳優賞」を受賞した[9]。
2019年3月9日と15日、大阪アジアン映画祭でそれぞれ上映された[2]。15日の上映後、ハン・ガラムとチェ・ヒソは会場のABCホールに登壇し、映画について語った[10]。
同年9月26日、韓国で一般公開された[1]。
チャヨンとヒョンジュとの関係について、監督のハン・ガラムはインタビューで「単純な友情以上というニュアンスで描いている」と答えた上で次のように語っている。「彼女たち2人の関係は観る方の視点によって変わってくると思う。私たちとしては、2人の関係を確実な関係として見せないようにしたのが、映画の意図でもある」[7]
映画批評家の児玉美月は評論「韓国クィア映画の女性表象」の中でこう述べた。「競争社会に疲弊した三〇代のチャヨンに、作家志望の女性ヒョンジュに向けられる同化願望には、深層心理的には性愛感情も入り混じっているようにも見え、彼女たちの関係は友人とも恋人とも規定しきれない」[11]
キャスト
脚注
- ^ a b c d e Our Body - IMDb
- ^ a b “アワ・ボディ | OAFF2019”. 大阪アジアン映画祭. 2025年6月13日閲覧。
- ^ “26 Films you cannot miss at the 43rd Hong Kong International Film Festival (Part 2)”. Asian Film Festivals (2019年3月10日). 2025年6月11日閲覧。
- ^ 배세정 (2019年10月1日). “여성의 몸과 욕망 다룬 독립영화 ‘아워바디’, 신인감독 한가람을 만나다”. 이대학보. 2025年6月13日閲覧。
- ^ “내 욕망은 내 거니까요. <아워바디> 한가람 감독”. COSMOPOLITAN KOREA (2019年10月28日). 2025年8月4日閲覧。
- ^ a b 김수정 (2019年10月4日). “노컷 인터뷰① '아워 바디' 이후, 최희서는 달리기의 상쾌함에 눈 떴다”. 노컷뉴스. 2025年6月11日閲覧。
- ^ a b 江口由美 (2019年3月18日). “私たちの世代で当たり前の悩みを、他の世代に知ってもらいたい。 『アワ・ボディ』ハン・ガラム監督、主演チェ・ヒソさんインタビュー”. Cinemagical. 2025年6月11日閲覧。
- ^ “運命の出会い!?『金子文子と朴烈』主演女優が新人監督と組んだキッカケ”. シネマトゥデイ (2019年3月25日). 2025年6月13日閲覧。
- ^ “第23回釜山国際映画祭「今年の俳優賞」は女優2人が受賞、日本勢受賞逃す”. シネマトゥデイ (2018年10月13日). 2025年6月13日閲覧。
- ^ “開催レポート | 3/15金 vol.1 | OAFF2019”. 大阪アジアン映画祭. 2025年6月13日閲覧。
- ^ 『韓国女性映画 わたしたちの物語』 2022, pp. 158–162.
参考文献
- 夏目深雪、朝倉加葉子、岸野令子、児玉美月、崔盛旭、成川彩、西森路代ほか 著、夏目深雪 編『韓国女性映画 わたしたちの物語』河出書房新社、2022年8月30日。ISBN 978-4-309-29216-8。
外部リンク
- アワ・ボディのページへのリンク