アトリエインカーブ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/09/25 05:51 UTC 版)
インカーブ(旧アトリエ インカーブ)とは、大阪市平野区にある福祉施設(指定生活介護事業所)。社会福祉法人 素王会による通所型の施設で、在籍する知的障がい者をアーティストと位置づけ、彼らの創作活動の環境を整え、独立することを支援している。「インカーブ」とは、内角に鋭くえぐりこむカーブの意、「素王」は、『漢書』董仲舒伝の「孔子作春秋、先正王而繫萬事、見素王之文焉」という孔子が無冠の王者であることを表す語から採っている。
1998年から無認可作業所として運営されていた「アトリエ万代倉庫」が、2002年に社会福祉法人を設立、2003年にアトリエ インカーブが開設された。その後、2005年にアメリカ合衆国ニューヨークのフィリス・カインド・ギャラリー、2006年には金沢美術工芸大学と連携をとっている。同じく2006年、出版事業「ビブリオ インカーブ」を開設し、アーティストの画集・DVDや障がい福祉の概念を広げるような書籍を企画・発行している。2008年に大阪のサントリーミュージアム[天保山]で展覧会を開催。2010年には「ギャラリー インカーブ|京都」を開廊。2013年に日本最大級のアートの見本市「アートフェア東京」に初出展し、以降毎回出展している。
2024年4月より、アトリエ、ギャラリー、ビブリオの3事業が統合し、名前が「INCURVE」になった。同年には「INCURVE」を商標登録。
外部リンク
- インカーブ - 公式サイト
- アトリエインカーブのページへのリンク