まつもと しようしとは? わかりやすく解説

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松本詩葉子

松本詩葉子の俳句

いくたびも灯台を消す冬の濤
かいつぶり潜らぬときは流れをり
かぎろひて揺れ立つさまの端龍寺
かたつむり一途に生きて今があり
すれ違ふ空のゴンドラ神の留守
せせらぎに木の実の堰のありにけり
まくなぎの右脳の中に入りきたる
みちのくの百神遊ぶ聖五月
ゆりかもめ空の澱みを浚ひゆく
わが内のヤヌスの鏡去年今年
コスモスの薙ぎ倒されてより不屈
ダリの夢醒めし朝の時計草
チューリップわれを失ふまで笑ふ
一湾を丸抱へして山笑ふ
下り鮎尾の先となり後となり
土の香の立ち上がるまで雪を掻く
地中より届く伝言曼珠沙華
山眠るやうに鎮もる九十九湾
弔ひても弔ひてもなほ鉦叩
弔問に少し遅れて黒揚羽
後戻り出来ぬ葉先のかたつむり
慎ましく足元見よと藪柑子
樹氷林青きクルスを隠し持つ
正月や三途の河のありどころ
氷像の落涙地には届かざる
澄む水を集めて深き瀞のいろ
無人駅のポスター抜けし雪女
父も紙魚も活字の海に溺れしか
白刃の滝黄落を両断す
神杉の真二つに割る梅雨の空
秋天へ柱あらはに浮御堂
秋水に鎌を浸して顔洗ふ
秋麗や白き肌透く摩耶夫人
稲びかり妻みれば妻われをみる
空駈けてゆく天牛の鎧武者
羽衣のほつれ空より蜘蛛の糸
翡翠の一閃谷の奢りとす
花屑を靴底に入れ帰宅せり
花筏堰を落ちては組み直る
衣被ほこほことある妻の膝
赤シャツも田植えに混じる千枚田
足揃ふ小鳥のむくろ夏落葉
鉄壁のビル墜死する冬の蝶
銀漢に早瀬も滝もありぬべし
銀漢に触れて尾となる天塩川
雪山に成層圏の蒼さ墜つ
雪虫の漂ふ天の滝こだま
首里城は空の竜宮花梯梧
鰤起し海の底より山を撃つ
鴨の陣一騎が水尾を逸れゆけり
 

「まつもと しようし」の例文・使い方・用例・文例

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