はかせ鍋
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2013/01/25 12:25 UTC 版)
はかせ鍋(はかせなべ)はステンレス製の鍋に「スカート」と呼ばれるステンレス製の筒状のものをはめ込んだ保温料理鍋の元祖にあたるものである。鍋にスカートを装着したままガラスの蓋をして加熱し、沸騰したら平らな台におろしてステンレス製の外蓋をすることで鍋とスカートの間の側面・ガラス蓋とステンレス蓋の間の上部・鍋と台の間の底部に保温状態を作る。保温状態ではあるが、鍋とスカートの間に空いている隙間の上部からは徐々に熱が逃げだし、ゆっくりと温度が下がることで味がしみ込むという点で、後に開発された保温料理鍋とは一線を画し、「加熱のポイントは100℃以下にあり」という適温調理法を生み出した。
煮物・焼き物・揚げ物・炒め物・ごはんを炊く・燻製など広く使うことができる。
早稲田大学名誉教授である小林寛(こばやしひろし)博士が妻である小林正恵(こばやしまさえ)夫人と研究を重ね1986年に発明した。はかせ鍋の名前は、博士が発明したこととスカートをはかせていることに由来する。
- はかせ鍋のページへのリンク