2003年のオーストラリアグランプリ (ロードレース)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/13 02:29 UTC 版)
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2003年のロードレース世界選手権 全16戦中第15戦 | |||||||||||||
決勝日 | 2003年10月19日 | ||||||||||||
開催地 | フィリップアイランド・サーキット | ||||||||||||
開催コース | 常設サーキット 4.445km | ||||||||||||
MotoGP | |||||||||||||
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250 cc | |||||||||||||
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125 cc | |||||||||||||
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概要
125ccクラス
125ccクラスでは、前戦でチャンピオンを決めたダニ・ペドロサが金曜朝のフリー走行で激しいクラッシュを喫し、両足首を骨折してしまった。これによりペドロサはシーズン残りを欠場することとなった[1]。
日曜日の決勝はウェットレースとなった。33台中16台がリタイヤとなる荒れた展開の中、ブリヂストンタイヤを履いたホンダ・RS125Rを駆るアジョ・モータースポーツの2人が速さを見せ、アンドレア・バレリーニがグランプリ初優勝、このシーズン限りでの引退を発表している東雅雄が2位でフィニッシュを果たした[2]。
250ccクラス
3クラス中唯一チャンピオンが未決の250ccクラス、ポイントリーダーのマヌエル・ポジャーリが今回タイトルを決めるには、25ポイント差のランキング2位に並ぶトニ・エリアス、ロベルト・ロルフォの2人との差を1ポイントでも広げることが条件だった[3]。
日曜日の決勝レースはウェットから徐々にドライになる路面状況となった。ロルフォが序盤から大きなリードを築き、独走でシーズン2勝目を挙げた。ポジャーリは9位に終わり、両者の差は7ポイント差に詰まって最終戦での決着を迎えることとなった。エリアスは11位に沈み、タイトル獲得の可能性が消えた[4]。
MotoGPクラス
MotoGPクラス決勝はドライコンディションとなった。前戦でチャンピオンを決めたバレンティーノ・ロッシは5周目にトップに立ったが、11周目に黄旗無視による10秒のタイムペナルティを課せられてしまう。これをピットボードで知ったロッシは猛烈なスパートを見せ、見た目上2番手のロリス・カピロッシを突き放しに掛かった。最後はペナルティ分を帳消しにして、さらに5秒のリードを築いてシーズン8勝目を挙げた。ウィニングランでロッシはゼッケン「7」の旗を掲げ、この年の3月に癌で亡くなったオーストラリア在住の元チャンピオンライダー、バリー・シーンにこの勝利を捧げた。
3位にはルーキーのニッキー・ヘイデンが入った。ヘイデンは第13戦パシフィックGPでも3位だったが、レース終了後の玉田誠の失格処分による繰り上げだったため、今回がちゃんとした形での初表彰台となった[5]。
MotoGPクラス決勝結果
順位 | ライダー | マニュファクチャラー | タイム/リタイヤ | グリッド | ポイント |
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1 | バレンティーノ・ロッシ | ホンダ | 41:53.543 | 1 | 25 |
2 | ロリス・カピロッシ | ドゥカティ | +5.212 | 2 | 20 |
3 | ニッキー・ヘイデン | ホンダ | +12.039 | 5 | 16 |
4 | セテ・ジベルナウ | ホンダ | +12.070 | 3 | 13 |
5 | 宇川徹 | ホンダ | +12.294 | 8 | 11 |
6 | オリビエ・ジャック | ヤマハ | +28.017 | 15 | 10 |
7 | 中野真矢 | ヤマハ | +28.044 | 11 | 9 |
8 | カルロス・チェカ | ヤマハ | +40.112 | 9 | 8 |
9 | ケニー・ロバーツJr. | スズキ | +41.410 | 14 | 7 |
10 | 玉田誠 | ホンダ | +49.902 | 17 | 6 |
11 | ジェレミー・マクウィリアムス | プロトン | +51.260 | 10 | 5 |
12 | ジョン・ホプキンス | スズキ | +54.101 | 13 | 4 |
13 | ギャリー・マッコイ | カワサキ | +54.779 | 12 | 3 |
14 | 芳賀紀行 | アプリリア | +1:01.520 | 19 | 2 |
15 | アンドリュー・ピット | カワサキ | +1:06.080 | 21 | 1 |
16 | コーリン・エドワーズ | アプリリア | +1:06.630 | 18 | |
17 | マックス・ビアッジ | ホンダ | +1:14.003 | 6 | |
18 | 清成龍一 | ホンダ | +1 Lap | 22 | |
19 | クリス・バーンズ | ROC[要曖昧さ回避]ヤマハ | +1 Lap | 24 | |
Ret | 青木宣篤 | プロトン | 棄権 | 20 | |
Ret | マルコ・メランドリ | ヤマハ | 棄権 | 7 | |
Ret | アレックス・バロス | ヤマハ | 棄権 | 16 | |
Ret | トロイ・ベイリス | ドゥカティ | 棄権 | 4 | |
Ret | ダビド・デ・ヘア | セイバー・V4 | 棄権 | 23 |
- ^ http://www.motogp.com/ja/news/2003/Pedrosa+breaks+both+ankles+in+free+practice+crash
- ^ http://www.motogp.com/ja/news/2003/Andrea+Ballerini+wins+sodden+GP+race+in+Australia
- ^ http://www.motogp.com/ja/news/2003/Philip+Island+once+more+ready+for+250+title+decider
- ^ http://www.motogp.com/ja/news/2003/Rolfo+victory+sets+up+Championship+showdown+in+Valencia
- ^ http://www.motogp.com/ja/news/2003/Perspectives+from+the+top+three+finishers+at+Philip+Island
- 1 2003年のオーストラリアグランプリ (ロードレース)とは
- 2 2003年のオーストラリアグランプリ (ロードレース)の概要
- 3 250ccクラス決勝結果
- 4 125ccクラス決勝結果
- 5 参考文献
- 2003年のオーストラリアグランプリ (ロードレース)のページへのリンク