.hack (ゲーム) 登場人物

.hack (ゲーム)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/03/17 15:53 UTC 版)

登場人物

主要人物

カイト
相田さやか
ブラックローズ
声:浅野真澄[3]
バルムンク
声:檜山修之
オルカ
声:増谷康紀
アウラ
声:坂本真綾
ヘルバ
声:冬馬由美
リョース
声:西村知道
CC社のシステム管理者。「リョース」という名前はネット叙事詩「黄昏の碑文」に登場する光の王の名前であり、管理権限を持つものに与えられるコードネームであり、正確には特定の人物を指す名前ではないが、本作においては常に同じ人物が操作している。『The World』をCC社の方針に沿うように管理・運営することのみを考え、そのためであれば手段を選ばない、融通の利かない思想である。
当初はシステム外のカイトを危険視し、排除すべく様々な干渉を試みるが、ヘルバによってカイトを排除することによる『The World』への悪影響を諭される。それでも『The World』を管理者として管理することに拘り画策するが、自分だけの力では対処できないことを悟り、また自分以上に一生懸命なカイトに心を打たれ、カイトやヘルバと協力して事態に対応することを約束する。
後日談のOVA『Unison』では相変わらずThe Worldの管理者の仕事を続けていた。禍々しき波と戦った者として、ヘルバの手によるネットスラムでの祭に招待されており、そこでかつてΩサーバーとして代用されていたネットスラムを正式なルートタウンとして採用したい考えをヘルバに持ち掛ける。
パロディモードでは、時代劇や西部劇や極道映画やハードボイルドなどのようなダンディなくさい芝居がかった口調で話す。カイトに多くの試練を与えるが、実はカイトの父親であること気付かれるのが怖くて邪魔をしていたのだった。ミアとの間にオルカを儲けている。
リアルではCC社の社員であり『The World』のサーバー管理者。前記のとおり正確には特定人物を指すものではないが、黄昏事件当時のリョースは『The World』に隠された謎や「黄昏の碑文」に関する知識は皆無で、実際はCC社上層部にいいように使われている。役職は課長だが、最近昇進したばかりなのか「係長」と呼ばれることも少なくない模様。
『新約小説「.hack」』では土屋 浩司(つちや こうじ)の本名が設定された。管理者PCとは正反対の痩せ型の若い男性で、ゲーム内でカイトと初めて出会った後、現実世界で彼と出会い身辺調査を行った。また、『Liminality』に登場する徳岡純一郎とはかつての同期で『トク』と呼んでいるが、彼に振り回されることが多かったためか、関係性を言及された際には険悪な態度を取った。
ワイズマン
声:山崎たくみ
ミア
声:高山みなみ
エルク
声:斎賀みつき
ハロルド=ヒューイック

主要人物以外の仲間キャラクター

ミストラル
声:榎本温子
ぴろし
声:小野坂昌也
なつめ
声:坂本真綾
ガルデニア
声:冬馬由美
口数の少なく愛想の無い女性PC。職業は重槍使い。物事や話題に関しては何かと自己完結してしまうタイプで、必要な事柄以外は口に出さず、実際に口に出す言葉は大概が結論だけのものなので、本当の意図を誤解されてしまうことが多い。
野花を好み、それに因んだエリアワードを好む。「ガルデニア(Gardenia)」の名前もガーデニア(梔子)の花が由来で、自分が無口なこと(=クチナシ)と掛けている。
凛々しい外見と物静かな性格から“ガル様”の愛称で慕われ、特に女性のファンが多くファンクラブまで存在する。しかし、ガルデニア本人は全く興味がなく、むしろ追いまわすファンを鬱陶しがっている。
リアルでは18歳(高校生)の女性。高校では薙刀部に所属し、部長を務めている。ガルデニア同様プレイヤーもかなりの美形であるらしく、下級生の女子から連日大量に届くメールに困惑しているらしい。食べ物ではタコとキノコ、その他に猫の生き様が好きらしい。
砂嵐 三十郎(すなあらし さんじゅうろう)
声:増谷康紀
ニューク兎丸(ニュークうさぎまる)
声:檜山修之
派手なエディットで陽気な性格の男性PC。常に笑いを取ることを考える芸人的思考の持ち主で、その行動判断について物事や結果の正否は一切考えない。人々の注目を集めることを好み、戦闘での勝敗すら気にせず観客に反応を最優先にしている。その他、BBSで告知してダンジョン内で漫才やトークショーなどを披露しているが、掴みのギャグが寒いためお客の反応は芳しくない。また、メールのやり取りにおいても相手のノリを期待してメールなどでギャグを飛ばすなど、独特の感性で『The World』を楽しんでいる。
リアルではお笑い芸人志望の男性。首都圏在住。メールでは「本名・ニューク兎丸」と書いているがツッコミ待ちのボケであり、当然ながら本名ではない。レイチェルのプレイヤーと漫才コンビを組んでおり、主にボケ役を担当しているが、ツッコミ役の相方も一緒にボケてしまうことに頭を悩ませているらしい。黄昏事件当時は路上ライブを行うなど地道な活動を続けていたようだが、7年後(『.hack//G.U.』の頃)にはお笑いコンビ「にゅ〜くれいちぇる」のウサギ丸くんとして人気芸人にのし上がっている。ニュースで素顔を見る事も出来るが、殆どニューク兎丸そのままであった。
マーロー
声:檜山修之
乱暴な人柄で悪役といった印象の男性PC。職業は剣士。元PK。ややひねくれた思考回路の持ち主で、他人と同じ行動を取ることを極力嫌っている。発言も皮肉じみた口調のものが多いため、他のプレイヤーとのトラブルが絶えない。禍々しさのある暗色系の鎧が特徴だが、モンスターと勘違いされて攻撃されそうになったこともあるという。
他者に対して棘のある人物であるが根っからの悪人というわけではなく、過去に凶悪なモンスターと出くわした際に仲間から見捨てられたことが原因となっている。それ以来ソロプレイをメインにしているが、仲間と判断した相手への面倒見は意外と良い。なお、Vol.3では当時の仲間と和解するイベントが存在する。
リアルでは高校2年生の男性。『The World』では成人を想像させる発言や人物であるが、実は平凡な高校生である。ネットでの付き合いはネットだけと割り切っているため、素性に関して『The World』で明かすことはない。
レイチェル
声:久川綾
関西弁で商人気質の女性PC。職業は剣士。世話焼きで仕切り屋な性質で、『The World』では他者の役にたつ新たな商売を次々に考案しているが、悉く割に合わず頓挫している。それでも「過ぎた事は仕方がない」と割り切ることのできる性格であり、すぐ次の商売に意欲を燃やすことができるのが美徳であるといえる。物欲も強く宝箱類は全てチェックするようだが、レア度の低いアイテムには興味を示さず、守銭奴というわけではないようである。
リアルでは19歳、フリーターの女性。首都圏在住。人に使われることを嫌い、人を使う立場にある“長”の付く職業に憧れている。アルバイトの傍ら、ニューク兎丸のプレイヤーと漫才コンビ「にゅ〜くれいちぇる」を組んで路上ライブなどの活動をしている。担当はツッコミ役なのだが、ボケを振られるとつい一緒になってボケてしまうらしい。素顔はレイチェルほぼそのものである。
月長石 (げっちょうせき)
声:増谷康紀
寡黙でクールな印象の男性PC。 職業は双剣士。暗色系で顔を隠した衣装など、暗殺者をイメージさせるエディットとなっている。「自己鍛錬」という名目のレベルアップ以外には興味を示さず、毎朝2時間のレベル上げは日課となっている。喋る機会はガルデニアよりさらに少ないが、小動物を愛する心優しい人物。また惚れた女性にはやや弱いという一面もある。
リアルの詳細は一切不明。筋力トレーニングなどの自己鍛錬が日課で、プロテイン等も服用していることから、かなり本格的に取り組んでいる様子。動物好きだが不器用な性格であるため、子犬との接し方にすら苦戦している。
寺島 良子(てらしま りょうこ)
声:名塚佳織
上品な雰囲気を持つ女性PC。職業は重斧使い。ネットゲーム初心者であることに加え極度の方向音痴であり、レベル5で高レベルのダンジョンを彷徨っていたところをカイトに助けられた。その他にも、ダンジョンの1階にいたつもりが実は最下層まで行っていたという話もしばしば。一件以来カイトに好意を寄せていて、作中ではカイトをめぐってブラックローズと言い争いをすることも。
本名は寺島 良子(てらしま りょうこ)。高校2年生の女性。九州方面在住で、福岡県内にある名門として知られる最馬女子大学付属高校に通っている。言動からは家柄や気品を窺うことのできる一方、本名をPC名にしてしまうなど天然ボケや世間知らずといった印象を受ける。父親は良子曰く「お茶目な人」らしいが、「お米の気持ちが判らない」料理番を庭の池に縛り付けたり、良子の周りの“悪い虫”を黒服の男達に「掃除」させるなどしているようである。

その他のキャラクター

カズ
声:斎賀みつき
ジーク
楚良(そら)
リョースの部下
第八相コルベニクとの最終決戦で、他の未帰還者と共に登場。
『新約小説「.hack」』では豚足隊というチーム名が設定され、連日の残業による疲れを癒やすためにロールプレイをするなど、日々の業務に疲弊している様子が描かれている。
ネットスラムの住人

SIGNのキャラクターの思念体

ボスキャラクター

八相(はっそう)
クビア

  1. ^ バンダイ、PS2「.hack」シリーズが累計出荷100万本を達成”. game.watch.impress.co.jp. 2020年9月30日閲覧。
  2. ^ a b .hack”. .hack. 2020年9月30日閲覧。
  3. ^ ネットワークゲームを舞台にしたオフラインRPG「.hack//感染拡大 Vol.1」”. game.watch.impress.co.jp. 2020年9月30日閲覧。
  4. ^ 『.hack//感染拡大Vol.1コンプリートガイド』エンターブレイン、2002年8月。ISBN 978-4-7577-0979-9 





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