西武10000系電車
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譲渡車
富山地方鉄道20020形
富山地方鉄道に10102編成と10106編成のうち4両が譲渡され、3両編成に改造の上で2022年2月19日に営業運転を開始した[50]。愛称は2023年11月に公募により「キャニオンエキスプレス」に決まった[51][注 19]。
車体塗装に大きな変更はなく[52]、主要機器や車内設備も概ね西武時代のものが維持されている。同社線では元初代レッドアロー(16010形)も運行しており、新旧レッドアローの共演も見られる[53][54]。同年2月28日までは一般公開を兼ねて特定のダイヤで運行した[50][52]。
2020年6月、横瀬にてクハ10102を方転の上でクハ10106-モハ10206-モハ10606-クハ10102の4両編成を組成、8月に新101系263編成の牽引で小手指まで回送し、10月に小手指から稲荷町まで甲種輸送が行われ[55]、稲荷町にて2021年5月頃より改造が開始された。
- クハ10106は1号車のクハ221とし、従来通り男女トイレ・洗面所・車椅子スペース・自動販売機を設ける[50]。なお車椅子スペースは通路の左右に分散されていたものが片側に集約されている。また床下には蓄電池を新たに搭載した。
- モハ10206は2号車のモハ20022とし、パンタグラフを菱形へ変更している。
- クハ10102は3号車のモハ20021とした。電動車化の上で床下に補助電源装置と空気圧縮機を新たに搭載した[56]。車内では連結面寄りのデッキから設備一式を撤去し[56]、優先座席として二人掛け座席をロングシートのように配置[52]した上で荷棚とつり革を設置した。車椅子スペースは車体表記を含め残されているが、公式での案内はされていない。
- このほか、先頭車では乗務員から車内への視認性を確保するため運転台後方の仕切り壁に窓を設けた[56]。また富山地方鉄道や寒冷地への対応としてスノープラウ[53]、IC運賃箱、車内確認用カメラ(8台)、ドライブレコーダーの設置、ATSの変更等が行われている[56]。
- なお、モハ10606は部品取りに用いられ、稲荷町構内に単独留置されている。
編成表[56]
号車 | 1 | 2 | 3 | 導入 | 改造 |
---|---|---|---|---|---|
形式 | クハ220 (Tc1) |
◇ モハ20022 (M) |
モハ20021 (Mc1) | ||
搭載機器,設備 | BT,WC ,♿︎,自販機 |
CONT | SIV,CP ,♿︎,優先座席 | ||
座席数 | 38 | 64 | 46 | ||
車両番号 | 221 (10106) |
20022 (10206) |
20021 (10102※) |
2021年度 | 大阪車両 |
写真
-
20020形
-
車内全景と車椅子スペース(クハ221)
-
モハ20021の優先座席
-
クハ221の連結面寄りデッキ部
男女トイレ・洗面所・自動販売機を備える。
注釈
- ^ 出典では汚物タンクとされているが、床下機器配置図では汚水タンクとされている。
- ^ 1次車と同数だが、配置は一部異なる。
- ^ 当初より設置されていた10112編成を除く
- ^ a b c 他系列でも実施
- ^ a b 10107編成は2015年頃から2017年秋頃までの間、また10109編成は2019年4月から8月頃までの間、7号車のみFTUR-220-401Bという新旧混在の状態となっていた。
- ^ 当初の予定では10月13日までとされていた。
- ^ 小手指→南入曽の回送は24日に実施。
- ^ 定期運行終了発表のpdfではラストランロゴ掲出が4/29までと記されていたが、実際には最後の運行まで掲出されていた。
- ^ 1、7号車の運転台寄りドア横(戸袋部)
- ^ 当初の予定では2019年12月中旬までとされていた。
- ^ 当初の予定では1月までとされていた。
- ^ 実際の運転開始は3月24日。
- ^ 池袋 - 練馬間・練馬 - 所沢間のみの利用は不可。ただし、所沢駅の上り券売機には練馬の口座が入っている。
- ^ 方向転換のための停車であり運転停車扱い。
- ^ 『山口良一のそれゆけ!土曜日行進曲』の内包番組として放送。
- ^ 通常ならば大人4,070円となる。
- ^ 10112編成(モハ10612)はパンタなし。
- ^ 10401 - 10405号車は33.6 t
- ^ それ以前は「ニューレッドアロー」の愛称を引き続き使用していた[52]。
出典
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- ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v 「車両技術」1994年2月号(通巻202号)西武10000系特急電車
- ^ FS542B FS042 / 西武鉄道10000系(鉄道ホビダス台車近影・インターネットアーカイブ)。
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- ^ 連続テレビ小説「つばさ」ラッピングトレインを運転 (PDF) - 西武鉄道ニュースリリース 2009年2月26日掲載 2009/3/6時点のアーカイブ
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- ^ 9/18「キリンメッツコーラエンジョイナイター」開催!スタジアムエクスプレス運行!! - 埼玉西武ライオンズニュース 2013年9月12日掲載
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- ^ "レッドアロークラシック"報道公開。 - 鉄道ホビダス「編集長啓白」 2011年12月14日
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- ^ 画像ギャラリー - 乗りものニュース (2021年4月16日 西武「レッドアロークラシック」ラストラン開始 車体にロゴ掲出 約9年半の姿に終止符へ記事内)
- ^ a b c 交友社『鉄道ファン』2020年8月号(通巻712号)付録「大手私鉄車両ファイル」
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- ^ 「西武・電車フェスタ2021 in 武蔵丘車両検修場」にあわせ西武・電車フェスタ直通ツアーを2運行開催! (PDF) - 西武鉄道、西武トラベルニュースリリース 2021年5月13日掲載
- ^ 西武「レッドアロークラシック」が最後の本線走行 「最終」「惜別」札を付けて横瀬へ - 乗りものニュース 2021年6月8日
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- ^ 埼玉プラチナルート - 埼玉県公式観光サイト ちょこたび埼玉
- ^ 9月16日(土)〜10月15日(日)「『ラブライブ!サンシャイン!!』西武線スタンプラリー」を開催! (PDF) - 西武鉄道ニュースリリース 2017年9月12日掲載
- ^ 「『ラブライブ!サンシャイン!!』西武線スタンプラリー」を開催します! (PDF) - 西武鉄道ニュースリリース 2018年5月7日掲載
- ^ 「ラブライブ!サンシャイン!!×西武鉄道プレミアムトレインツアー2018」を開催します! (PDF) - 西武鉄道ニュースリリース 2018年5月7日掲載
- ^ THE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS LIVE開催記念 西武線スタンプラリー&スペシャルツアー開催決定! (PDF) - 西武鉄道ニュースリリース、2018年10月19日掲載。
- ^ THE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS 6thLIVE MERRY-GO-ROUNDOME!!!開催記念 西武線スタンプラリー - 西武鉄道Webサイト 2018年11月3日時点のアーカイブ
- ^ 「カナヘイの小動物 ゆるっと小旅 西武鉄道で行く川越旅」キャンペーン コラボ記念ラッピング電車を12月15日(土)より運行開始! (PDF) - 西武鉄道ニュースリリース 2018年11月28日掲載
- ^ 11月1日(金)より 今年も「カナヘイの小動物 ゆるっと小旅 西武鉄道で行く川越旅」キャンペーンを開催します! (PDF) - 西武鉄道ニュースリリース 2019年10月1日掲載
- ^ 特急電車運行開始50周年記念プロモーションを実施します! (PDF) - 西武鉄道ニュースリリース 2019年10月8日掲載
- ^ 池袋線レッドアロー号 ラストラン プロモーションを実施します! (PDF) - 西武鉄道ニュースリリース 2020年2月21日掲載
- ^ 2017会社要覧 年譜 - 西武鉄道、2017年10月。75頁
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- ^ 〜「レッドアロークラシック」運行記念〜拝島線に臨時特急電車を運転します! (PDF) - 西武鉄道ニュースリリース 2011年11月27日
- ^ メイドトレイン (PDF) - 西武鉄道ニュースリリース 2010年11月4日
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- ^ a b “西武鉄道ニューレッドアロー号、富山で再出発 19日から新旧共演も”. 毎日新聞 (毎日新聞社). (2022年2月18日) 2022年2月19日閲覧。
- ^ 前述のとおり、初代レッドアローの足回りを当車は流用しているため、車体と足回りが違う形で再会した。
- ^ “富山地鉄 東京・西武鉄道の特急車両を購入”. 北日本放送 (2020年10月12日). 2020年10月12日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年10月12日閲覧。
- ^ a b c d e 『鉄道ピクトリアル』2022年10月号(通巻1003号) 「2021年度民営鉄道車両動向」富山地方鉄道 p.153
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