荻野貴司
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選手としての特徴
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打撃
荻野はバットを極端に短く持つ[64]がパンチ力もあり、またどのコースにも柔軟に対応する打撃を見せる[65]。
走塁
50メートル走のタイムは荻野曰く6秒切るくらいと図抜けて速いわけではないが[66]、トップスピードに乗るのが速い[66]。「20メートル直線を走らせたら、日本で一番」と評するスカウトもいた[66]ほどで、右打者にもかかわらず一塁への到達タイムは3.57秒とプロ有数のスピードを誇る[64][67]。その走力を活かし、2011年4月14日の楽天戦では無死満塁の状況で一塁から二塁へのタッチアップを決めた[68]。
入団1年目から12年連続で2桁盗塁を記録(球団記録)[49]。通算盗塁成功率は2021年シーズン終了時点で.824を記録している[注 5]。
プロ入り当初、スライディングの技術に難があり、ベース付近から飛び込むように滑っていたことで膝へ負担がかかり故障につながった[70]。
守備
大学まで遊撃手としてプレーしていたが、社会人時代に外野手に転向。そのため、プロ入り前までは外野手の経験が少なかったものの、プロでは2011年(2年目)以外は外野手としてプレーしている。
プロに入ってからは、外野の3ポジション全てでシーズンを通して出場した経験を持っている。そのうち、主に中堅手で出場していた2019年、中堅手と左翼手で出場していた2021年にはゴールデングラブ賞を受賞している。ただし、荻野自身は右翼手が一番守りやすく、打球の判断がしやすいと語っている[71]。
大学時代までは内野での送球に不安を抱えていたが、外野手に転向したことで「思い切り腕を振れるロングスローの場面があるので、自分の長所を生かせるようになったと思います。僕のスローイングは外野からのバックホームのようなロングの送球が一番伸びると思いますので」と語っている[71]。
注釈
- ^ 荻野が登場した際、本来は打席に入ったときに流れる荻野の応援歌がスタンドから流れた。このことを荻野は7年後の2019年に「覚えていますね。なかなか代走で出て応援歌が流れることはないと思うので、すごく嬉しかったです。今でも印象に残っています」と語っている[17]。
- ^ 左翼への飛球を追っていたオリックスの左翼手の竹原直隆が転倒し、起き上がってボールを捕球する間に本塁まで生還したものであった。
- ^ 開幕直後は規格外のペースで安打や盗塁を積み重ねるも、5月以降に怪我で長期離脱するといったサイクルが毎年のように続いていたため、ネット上では「春の妖精」といった愛称が定着していた。
- ^ 自身初の規定打席到達を果たした2019年にも、腰痛による10日間の登録抹消があった。
- ^ 2017年シーズン終了時の通算盗塁成功率は、通算150盗塁以上を達成している選手の中で1位だった[69]。
- ^ 36歳となるシーズンでの盗塁王は史上最年長。
- ^ 36歳となるシーズンでの最多安打はパ・リーグ史上最年長、かつ右打者史上最年長。
出典
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