渡辺勝也 エピソード

渡辺勝也

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/17 23:09 UTC 版)

エピソード

  • 子供番組が好きで演出を学んでいたため、専門学校を卒業する際の就職斡旋では当時子供番組を制作していた東映と国際放映を志望し、東映にスタッフを派遣している企業を紹介された[3]。当初は空きがあった刑事ドラマの録音部への配属を提示されていたが、そちらが埋まったため『フラッシュマン』へ配属された[3]。渡辺自身は子供番組志望であったため、願ったり叶ったりであったと述べている[3]
  • 30歳のときに参加した『激走戦隊カーレンジャー』では第2期、第3期のオープニング演出を担当、第5話以降での変身バンク演出、新ロボ・新戦士登場編、地方ロケ編、最終回演出など数々の重要エピソードを手掛け、最多エピソードとなる17作品を演出。パイロットは担当していないがメイン監督に近い役割を果たしている。日本映像クリエイティブの沖満は渡辺とは同世代であり、当時導入されたばかりのデジタル合成についてもともに試行錯誤し、第32話のレッドレーサーと怪人がロボの上で戦うカットなど画期的な画作りを行い、合成技術の向上に貢献したことを証言している[17]
  • 『ハリケンジャー』の演出面ではマスクが開いて顔が見えるという設定があるが、これはメイン監督の渡辺の考案による。このアイデアは自身が強烈に印象を受けたという『フラッシュマン』のシャットゴーグルからヒントを得たものであるとのこと[18]
  • 戦隊シリーズで初パイロットを担当した『ハリケンジャー』への渡辺の思い入れは相当強く、プロデューサーから次回作『爆竜戦隊アバレンジャー』や『美少女戦士セーラームーン』 のメイン監督要請もあったが、その依頼を固辞したという[19]
  • 渡辺とは親密で共働することの多い東映の塚田英明の話によると渡辺の口癖は「大丈夫」であり、撮影や打ち合わせで「大丈夫ですよ、塚田さん」と言ったら安心して仕事を任されることができ、特に素敵な出来が保証されるのだと語っている。塚田が渡辺に対する信頼の程が窺え、「渡辺監督はとにかく信頼できる監督であります。お客さんにとってキモチイイ演出を常に誠実に心がけていて、物語を映像で熱く語る演出家です」とも語っている[20]
  • 師匠筋の長石多可男を相当慕っており、長石が『侍戦隊シンケンジャー』で10年ぶりに戦隊に復帰したときは、自ら志願して監督補として現場をサポートした。長石が「立場を考えなさい」と説教したり、プロデューサーの宇都宮孝明が「あなたはローテーション監督ですから」と諭しても、全く聞く耳を持たず「お願いですからやらせてください」と強引に振り切ったという[21]
  • 久々の仮面ライダーシリーズ参加となった『仮面ライダーフォーゼ』だが、当初は12月撮影分の演出のオファーをプロデューサーの塚田から受けていたが、スーパー戦隊シリーズとのスケジュールの兼ね合いで参加が遅れた[22]。(後半にもう一度オファーを受けていたが、こちらもスケジュールの都合で参加できなかった[22])。渡辺自身は「もう1回監督することができていれば、色々と分かった分、また違う面白いアプローチができていたと思う。」と語っていた[22]
  • 『手裏剣戦隊ニンニンジャー』では、天候不良により3度撮影中止に見舞われた[2]

注釈

  1. ^ セカンド助監督は諸田敏が代行[3]
  2. ^ 当時、監督は山田稔東條昭平長石多可男が中心。助監督はチーフが小中肇、セカンドが諸田敏だった[3]
  3. ^ ただし、『ハリケンジャー』も劇場版ではダンスエンディングを演出している。
  4. ^ 『デカレンジャー』でのダンスはプロデューサーの塚田英明日本コロムビアからの要望であったと述べている[1]
  5. ^ 監督デビュー作品
  6. ^ 助監督兼任
  7. ^ 助監督兼任

出典

  1. ^ a b c 「デカレンジャー徹底解剖 3監督インタビュー1 監督渡辺勝也」『宇宙船』Vol.112(2004年5月号)、朝日ソノラマ、2004年5月1日、29頁、雑誌コード:01843-05。 
  2. ^ a b c d e f ニンニンジャー公式完全読本 2016, pp. 72–73, 「Ninninger Staff Interview 03 渡辺勝也」
  3. ^ a b c d e f g h i j k l m n スーパー戦隊21st 8 2017, p. 32, 「スーパー戦隊制作の裏舞台 渡辺勝也」
  4. ^ a b c キョウリュウジャー読本 2014, pp. 72–73, 「director INTERVIEW04 渡辺勝也」
  5. ^ VS超記録, p. 84.
  6. ^ 現役監督にこだわった新人発掘・育成ワークショップオーディション (jasper) 港のワークショップのイベント参加者募集・無料掲載の掲示板|ジモティー
  7. ^ a b スーパー戦隊21st 11 2017, pp. 14–15, 「SPECIAL INTERVIEW VOL.11 小澤亮太
  8. ^ スーパー戦隊21st 14 2017, pp. 16–17, 「SPECIAL INTERVIEW VOL.14 志尊淳
  9. ^ トッキュウジャー公式完全読本 2015, pp. 30–33, 取材・構成 大黒秀一「TOQGER Main Cast Interview 05 森高愛」.
  10. ^ ニンニンジャー公式完全読本 2016, pp. 16、31、36.
  11. ^ スーパー戦隊21st 4 2017, p. 17, 「SPECIAL INTERVIEW VOL.4 さいねい龍二」.
  12. ^ スーパー戦隊21st 5 2017, p. 17, 「SPECIAL INTERVIEW VOL.05 橋本淳」.
  13. ^ キョウリュウジャー読本 2014, 「producer INTERVIEW 大森敬仁」.
  14. ^ キョウリュウジャー読本 2014, p. 40, 「main CAST INTERVIEW06 丸山敦史」.
  15. ^ VS超記録, p. 85.
  16. ^ トッキュウジャー公式完全読本 2015, p. 76, 取材 鴬谷五郎 構成 山崎優「TOQGER MAIN STAFF INTERVIEW_05 荒川史絵」.
  17. ^ スーパー戦隊21st 12 2017, p. 33, 「スーパー戦隊制作の裏舞台 沖満」
  18. ^ 【前半無料】1/24(金)20時 ゲスト:山本康平『鈴村監督のゆくくる平成』#17 - ニコニコ生放送』、該当時間: 22分00秒-22分30秒https://live.nicovideo.jp/watch/lv323867452#22:00 
  19. ^ 【前半無料】1/24(金)20時 ゲスト:山本康平『鈴村監督のゆくくる平成』#17 - ニコニコ生放送』、該当時間: 23分50秒-24分30秒https://live.nicovideo.jp/watch/lv323867452#23:50 
  20. ^ 仮面ライダーフォーゼ 第35話「怪・人・放・送」|東映[テレビ]
  21. ^ 侍戦隊シンケンジャー 第三十四幕 親心娘心|東映[テレビ]
  22. ^ a b c フォーゼ 2013, pp. 80, 『仮面ライダーフォーゼ』監督アンケート
  23. ^ 爆上戦隊ブンブンジャー バクアゲ4 ヒーローを呼ぶ声”. 東映. 2024年3月17日閲覧。
  24. ^ 燃えよ!斗え!レスラーG!”. 仮面ライダーWEB【公式】. 東映. 2023年9月24日閲覧。
  25. ^ “「騎士竜戦隊リュウソウジャーVSルパンレンジャーVSパトレンジャー」2月公開”. 映画ナタリー. (2019年12月21日). https://natalie.mu/eiga/news/360365 2019年12月21日閲覧。 





英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「渡辺勝也」の関連用語

渡辺勝也のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



渡辺勝也のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの渡辺勝也 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS