機動戦士ガンダム ガンダムVS.ガンダム
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/04/06 13:39 UTC 版)
システム
基本的なシステムは『機動戦士ガンダムSEED DESTINY 連合vs.Z.A.F.T.II』を踏襲しているが、新システムが多く追加されている。その代わり覚醒は削除されている。8方向レバー+4ボタンの操作体系やコストのシステムは変わらず。ブーストダッシュやチャージショット、変形できる機体(ΖΖガンダムを除く)は変形可能な点も変わっていない。
コスト
総コストが6000になり、コスト分けも1000・2000・3000の3段階のみとなっている。今作もコスト実数値の表記あり。
モビルアシスト
射撃+格闘+ブーストの3ボタンを同時押しすることでアシスト機体を呼び出すシステム。各機体毎に呼び出される機体は違い、呼び出せる回数も機体毎に異なる。また撃破されて再登場するまで呼び出せる回数は回復しない。
Gクロスオーバー
敵機に攻撃を加えたりダメージを受けたりすると溜まっていく「クロスオーバーゲージ」が同チームのプレイヤーとも最大まで溜まったときにLボタンを素早く2回押すと発動する必殺技のようなもの。発動後、攻撃範囲にマーカーが出現して数秒後に攻撃が発動するため、「いかに回避するか」「いかに攻撃範囲に敵機を誘うか」「クロスオーバーを利用して敵を分断できるか」などといった戦略もとられる。 ちなみに、二人共、あるいはどちらか片方のゲージが溜まっていない場合、パートナーの状況(損傷拡大など)や「ちょっと待って!」といったコメントが画面下部に現れる。
なお、クロスオーバーの内容は出演作品毎に異なり、自分が発動したクロスオーバーは命中すると吹き飛ぶがダメージは0である。これによる「守り」としてのクロスオーバーの使用もある。
コストオーバー
機体の復活時に残りコストが使用機体のコストを割っていると、その割合だけ耐久値が減った状態で復活するシステム。 例えばコスト3000+1000の場合、
- 1000の機体が撃破される→残コスト5000
- 1000の機体が復活→耐久値が全快で復活
- 続いて3000の機体が撃破される→残コスト2000
- 3000の機体が復活→復活するが、残コスト2000のため耐久値は最大値の3分の2で復活
となる。ロケテスト版では対CPU戦ではこのシステムは機能しなかったが、製品版では機能するようになった。
シールド防御
今作のシールド防御は宇宙世紀vsシリーズの自動発動式とC.E.vsシリーズの手動発動式が機体毎に異なる(ビームシールドを装備した機体は特殊動作による手動発動、実体シールドを装備した機体は自動発動が基本)。
今作は実体シールドを破壊されるとシールドを投げ捨てるモーションが加わり、多段ヒットする武装でも最後まで防ぐようになった。原則として格闘や一部の射撃、爆風はシールドガードできなくなった。ただし、ガンダム試作2号機の巨大な実体シールドに関しては爆風を防ぐことが可能。また、一部機体はシールドを破壊されると射撃攻撃が変化する機体も登場した(破壊されると使用不可能になるのは『連邦vsジオン』のギャンが初[7])。
例外としてVガンダムのみ、腕パーツ(トップリム)がある状態でビームライフルを射撃する際、自動でビームシールドが展開される。また、これもビームシールドであるので手動発動も可能。
武装変更・特殊能力
一部の機体は特定の動作をすることで武装の変更をすることが可能。また、今作は一部には一定の条件で性能が強化される機体もある。
チームシャッフル
対戦毎にプレイヤーのチームをランダムに編成するシステム。例えばABvsCDでABが勝ったとしても、次はADvsBCなどになる。ロケーションの方で設定のON/OFFが可能で、3人プレイの場合も行われる(片方にはCPU操作のMSが付く)が、2人プレイの場合は設定により対戦になるか協力プレイになるか選択される。
タイトルポイント
機体選択時や戦闘終了後、作品毎に蓄積されていく数値。ゲームオーバーになると表示される「タイトル活躍ランキング」の算出の参考となる。
CPU戦
本作のCPU戦はまずノーマル、ハード、アルティメット、タイムアタック、アナザーからコースを選び、その後ノーマルは4ルート+ランダム、ハードは2ルート+ランダムからルートを選ぶ(アルティメット、タイムアタック、アナザーは一本道)。[8][9] ステージクリア後には戦果画面の左上に諸処の条件によって各種のマークが表示される。基本的にノーマルとアナザーは7ステージ、ハードは8ステージ、アルティメットは9ステージをクリア後にラストボスとの対決になるが、特定の条件をクリアするとラストボスの前に「EXTRAステージ」が登場する。このステージでも一定の条件をクリアすればもう一つの「EXTRAステージ」が登場する。タイムアタックはその名の通りタイムを競うため、EXTRAステージは存在せず8ステージクリアで終了。タイムアタックコースは難易度が低めで、ノーマルコースより簡単と評される場合もある。このコースのCPUはコスト3000の機体の耐久力が低く[10]、コスト1000の機体の耐久力、攻撃力が高くなっている(コスト2000の機体は敵機として登場しない)。
その他
前作からの変更点で、上に挙げたもの以外の主なものを以下にまとめる。
- 味方CPU機への指令が「ノーマル」「突撃」「回避」の3つに簡略化された。
- 増援(乱入者)が登場すると前作まではその時点でコストの減少が止まったが、今作では増援(乱入者)が確認された時点でもその対戦は続行されるようになった。
- 戦闘開始時の通称「よろしく通信」にキャラのボイスが入るようになった。
- シリーズで初めてネームエントリーが実装された。過去シリーズにおけるパイロットネーム入力がなくなったための処置と思われる。
- 対CPU戦のオープニングで出撃デモが復活した(機動戦士ガンダムは連邦機体とジオン機体で分かれるが、それ以外の作品は一つのみ。エクシア選択時はデモ無し)。
- 今作ではオペレーターキャラは存在せず、代わりにプレイヤーキャラがより多く喋るようになっており、ステージ開始前のデモでは援護MSのパイロットが自己紹介をしながら挨拶をしている。
- ^ 公式発表はされていないが、エンディングのスタッフロールで確認できる。
- ^ am-net 機動戦士ガンダム ガンダムVS.ガンダム
- ^ “PSP「機動戦士ガンダム ガンダムVS.ガンダム」11月20日(木)発売!”. GUNDAM.INFO (2008年11月25日). 2020年7月23日閲覧。
- ^ カプコン 2008年3月期中間決算説明会 事業戦略資料(PDF)より。
- ^ 日経BP社『大人のガンダム 完全版』(ISBN 978-4-822263-17-1)馬場龍一郎プロデューサーのインタビューより。
- ^ ただしプレイヤー向けへの正式告知は一切なかった。
- ^ ただし、今作でも可変機はシールドを破壊されても変形可能。
- ^ 稼動当初はルート選択がなく、各面ごとにノーマルの4ステージの構成候補からランダムに選ばれる形だったが、順次解禁されていった。
- ^ なお、ノーマルコースやアナザーコースのステージタイトルはほとんどがアニメのサブタイトルからの引用(「最前線(08小隊9話)」、「最後の勝利者(W最終話)」、「怒れる瞳(SEED DESTINY1話)」他)である。
- ^ CPUと協力の場合、高出力武器(バスターライフル、キャノン砲等)の一発直撃で敵機撃破可能なほどの低耐久力。このため、ゴッドガンダムは登場時から明鏡止水である。
- ^ PSP版の表記より。
- ^ ロケテスト版では「MAIN TITLE」だった。製品版でも使われているかどうかは不明。
固有名詞の分類
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