松井誠 (政治家) 松井誠 (政治家)の概要

松井誠 (政治家)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/11/04 14:38 UTC 版)

経歴

新潟県[2][3][4]佐渡郡真野村(真野町[1][5]を経て現佐渡市)で生まれる。両親は父の勤務地の朝鮮在住のため祖父母の元で成長した[5]。佐渡中学校[5](現新潟県立佐渡高等学校)、第四高等学校[1][5](首席卒業[6])を経て、東京帝国大学法学部法律学科に進学[5]。1935年(昭和10年)高等試験行政科試験[2][6]、同司法科試験に合格[1][2][5]。1936年(昭和11年)同大学を卒業し[1][2][3][4][5]満州国国務院司法部の司法官となるが[1][3][4][5]、病のため1940年(昭和15年)に退官した[5][6]。義兄が勤務していた京城医学専門学校附属医院で療養後、東京帝国大学医学部附属病院に転院し、退院して1944年(昭和19年)東京の前野法律事務所で弁護士として勤めた[2][5]。1945年(昭和20年)3月の東京大空襲で被災し故郷の佐渡で弁護士を開業した[5][注釈 1]

戦後、文化活動にも熱心に取り組み、佐渡新報社の設立に参画し監査役となる[5]。また真野青年団長に就任し、真野演劇研究会、河原田新劇教室、文芸懇話会を立上げて、これらの活動の中から社会主義運動に加わる[1][5]。1953年(昭和28年)演劇仲間と左派社会党佐渡支部を設立し初代委員長に就任[5]。1955年(昭和30年)新潟県議会議員選挙に立候補したが落選[1][5]。その後、日本社会党佐渡支部が統一され、1956年(昭和31年)同支部長に就任した[5]

1958年(昭和33年)5月、第28回衆議院議員総選挙新潟県第1区から社会党公認で出馬して次点で落選[1][5][7]。1960年(昭和35年)11月、第29回総選挙に出馬して初当選[1][2][5][8]。1961年(昭和36年)社会党佐渡支部長を辞任[5]。1963年(昭和38年)11月、第30回総選挙でも再選され[1][5][8]、衆議院議員に2期在任した[2][3][4]。この間、衆議院地方行政委員、同農林水産委員、裁判官訴追委員予備員、離島振興対策審議会委員などを務めた[1][4]塚田十一郎新潟県知事の辞任に伴う1966(昭和41年)5月の知事選挙に衆議院議員を辞職して立候補したが、約6万票差で落選した[1][5]佐藤芳男の死去に伴う1967年(昭和42年)11月の第7回参議院議員通常選挙新潟県地方区補欠選挙に立候補したが次点で落選[1][5][9]。1968年(昭和43年)7月の第8回通常選挙で当選し[1][5][9]、参議院議員に1期在任した[3][4]。この間、参議院石炭対策特別委員長、同公害対策特別委員長、同大蔵委員会理事、同予算委員会理事、豪雪地帯対策審議会委員、社会党新潟県本部副委員長などを務めた[1][2][3][5]。1972年4月、院内で病のため倒れ、同年11月、議員在任中に死去した[5][9]

伝記

  • 『松井誠』松井誠記念出版委員会、1973年。

注釈

  1. ^ 『越佐人物誌 補遺編』169頁では、戦後に引き揚げとしている。

出典

  1. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q 『越佐人物誌 補遺編』169頁。
  2. ^ a b c d e f g h i 『新訂 政治家人名事典 明治~昭和』567頁。
  3. ^ a b c d e f g 『議会制度百年史 - 貴族院・参議院議員名鑑』408頁。
  4. ^ a b c d e f g 『議会制度百年史 - 衆議院議員名鑑』591頁。
  5. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v w x y 『新潟県大百科事典 下巻』583頁。
  6. ^ a b c 『日本官僚制総合事典1868-2000』第2版、318頁。
  7. ^ 『国政選挙総覧 1947-2016』170頁。
  8. ^ a b 『国政選挙総覧 1947-2016』171頁。
  9. ^ a b c 『国政選挙総覧 1947-2016』452頁。


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