出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/18 08:59 UTC 版)
ルベーグ積分との関係
どのような非負の可測関数 であっても、単調増加な非負の単関数の列の各点収束の極限として与えられる。実際、 を測度空間 上定義される、上述のような非負可測関数とする。各 に対し、 の値域を、 個の区間で、その内の 個が長さ を持つようなものに区分する。すなわち、各 に対して、
- for
および
を定める(固定された に対して、各集合 は互いに素であり、実数直線の非負の部分を覆うことに注意されたい)。
今、可測集合
- for
を定義する。このとき、単関数の増加列
は、 としたとき、 へと各点収束する。 が有界であるなら、その収束は一様であることに注意されたい。(簡単に積分可能である)単関数によるこのような の近似によって、積分 を定義することが出来る。より詳細な議論は、記事「ルベーグ積分」を参照されたい。