使徒たち 構成

使徒たち

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/05/29 07:07 UTC 版)

構成

この作品は2部、7節に分かれており、連続して演奏される。テクストは聖書とその外典から採られている。

第1部

  1. "The Calling of the Apostles" 音楽は夜明け前から始まる。日の出とともに使徒たちがひとりひとり選ばれていく。
  2. "By the Wayside" イエスの説法が描写される。中でも特に真福九端が想起される。
  3. "By the Sea of Galilee" 海を渡ること自体は付随的に描かれる。ここではマグダラのマリアに焦点が当てられる。嵐の夜の場面の後、彼女が改宗する様子が描かれる。続いて場面はカエサレア・ピリピカペナウムへと移る。この場面は作曲の最後の方で付け加えられた合唱によるエピローグ「Turn ye to the stronghold」へと続く。

第2部

  1. "The Betrayal" 受難の話に続く場面であるが、ユダの人柄と動機づけに重点が置かれている。彼はイエスを操り、聖なる力を見せ、自らの王国の建国を余儀なくさせているかのように描かれる。裁判と罪の宣告は「舞台外」で、寺院と野次馬を表す合唱が加わって行われる。最後にユダは絶望に負ける。
  2. "Golgotha" 磔刑の場面で、エルガーは「スケッチに過ぎない」と語っている。イエスの臨終の言葉である「Eli, eli, lama sabachthani」は管弦楽のみで奏される。続いて合唱がピアニッシモで「Truly this was the son of God(真にこの人は神の子だった)」と応じる。
  3. "At the Sepulchre" 復活の物語は語り手と天使の合唱により、幸福で春を思わせる間奏曲の中で簡潔に語られる。
  4. "The Ascension" 奇跡はほとんど付随的な扱いである。主眼は、使徒たちが天使たちの賛美の輪に加わりながらも、地上に教会を建てようとしているところに置かれる。この様子が楽曲の終わりを告げ、独唱陣、合唱、管弦楽を総動員した響きを用いて描かれる。

  1. ^ Kingsbury, Stephen. 使徒たち - オールミュージック. 2014年7月27日閲覧。


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