ローマ字かな変換
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/01/28 05:13 UTC 版)
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おおむね、訓令式・ヘボン式を基本に作成されている。ただし、ヘボン式におけるtcha
「っちゃ」などは使えないことが多い(ccha
と入力する)。また、ほとんどの場合、mma
はヘボン式の「んま」ではなく「っま」になる(「ほんま」と入力しようとしてhomma
と打つと、「ほっま」になる)。
ほとんどのシステムでは、「ん」はn
だけでなくnn
でも入力できるようにしている。「ん」の次がn
, y
以外の子音字である場合はn
単独で「ん」となるが、「ん」を入力するのに常にnn
と打鍵している人も少なくない。
ローマ字綴りでは規定されていない特殊音の入力方法も発達している。「ぁ」「ゅ」「っ」などの小書きする文字を単独で出す場合は、x
やl
を前置するのが一般的である(例:a
→ あ・xa
→ ぁ、tsu
→ つ・xtsu
→ っ)。外来語の表記でよく使われる「ティ・トゥ・デュ・ウォ」などは、一文字ずつ入力するtexi
, toxu
, dexyu
, uxo
だけでなくthi
, twu
, dhu
, who
などでも入力できるようになっているシステムが多いものの、規則性がないうえにシステム間でも統一されていない。「ゐ」「ゑ」「ゎ」「ヵ」「ヶ」は入力できないシステムも一部にあり、入力できてもその方式は統一されていない(wi
(whi
), we
(whe
)が「ゐ」「ゑ」になるものと「うぃ」「うぇ」になるもの、また変換候補中に出てくるものとがある)。
Windows標準のMS-IMEでは、「ゐ」「ゑ」は直入力不能(wi
やwe
と打って「うぃ」「うぇ」を出した後、変換をかけると「ゐ」「ゑ」が候補に出る。「ぃ」「ぇ」の入力が4つあるため)。「ゎ」「ヵ」「ヶ」はxwa
(lwa
), xka
(lka
), xke
(lke
)で入力できる。IME 2016では、「ゐ」「ゑ」はwyi
, wye
に決まった。
- ^ “拡張ローマ字入力『AZIK』『ACT(gACT10)』” (2020年2月24日). 2023年12月19日閲覧。
- ^ 木村清ほか 『情報処理学会研究報告 94-CE-33』 情報処理学会、1994年
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