リオグランデ・ド・スル州 住民

リオグランデ・ド・スル州

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/20 08:56 UTC 版)

住民

19世紀に建造されたカシアス・ド・スルイタリア系ブラジル人移民の館
アソーレス人移民を称えるポルト・アレグレの記念碑
ノーヴァ・ペトロポリスのドイツ系の建築物

ブラジル地理統計院 (IBGE) によると、州の人口は2022年時点で1088万人である。人口密度は38.63人/km²だった[1]

最新のPNAD(国家居住統計調査)のセンサスが示すところによれば、8,973,928人(81.7%)が白人であり、1,405,952人(12.8%)がパルド(褐色)、560,000人(5.1%)が黒人、43,000人(0.4%)がアジア系もしくはインディオである。[2]

主にガウーショとアソーレスの人々を背景に持っているポルトガル系の人々の家系は沿岸部と州南部で優勢である、

ドイツ系の人々の子孫はシノス渓谷(ノヴォ・アンブルゴサン・レオポルド、その他)と中部、及び西部地域で優勢である。イタリア系の人々の子孫は山の中(セラ・ガウーシャ、カシアス・ド・スル、ベント・ゴンサルヴェス、その他)と中部、及び西部地域で優勢である。州の至るところにかなりのポーランド系とウクライナ系のコミュニティがある。[3]

アフリカ系の人々の家系はポルト・アレグレペロータスやリオ・グランデなど州都と南部の諸都市に集中している。州の南部はかなりの人口のインディオによって特徴付けられている。

現リオ・グランデ・ド・スルの地域には、元来グアラニー族とカインガング族をはじめとするインディオの人々が定住していた。[4] ヨーロッパ人の定着が始まったのは、1627年のスペイン人のイエズス会士によってだった。ポルトガル人のイエズス会士は1687年にインディオ伝道所を建設し、地域を支配した。地域のインディオはカトリックに改宗し、イエズス会と共に生活した。これらの縮図はサンパウロ市からの、インディオを奴隷として求めたバンデイランテによって18世紀に破壊された。ポルトガル人のリオ・グランデ・ド・スル入植者は1748年から1756年の間、アソーレス諸島ポルトガルからの2000人の移民の到着によってに急速に増加した。彼らは現州都のポルト・アレグレを含む州の各地に定住した。1822年にアフリカ系ブラジル人はリオ・グランデ・ド・スルの人口の50%を占めていた。この人口は1858年には25%に、2005年には5.2%にまで減少した。彼らの多くはアンゴラから奴隷として牧場で働かせるために連行された。今日、黒人のコミュニティは主にポルト・アレグレ地域に集中している。[5]

ドイツ移民が最初に南にブラジルに到着したのは1824年だった。彼らは国家を隣国の侵略から守るため、そして南部地域の空白の内陸部に入植させるためにブラジルに引き寄せられた。彼らが最初に築いた都市はサン・レオポルドだった。続く50年の間に、28,000人のドイツ人が農村部の小農家として働くためにこの地域に流入した。[6]

イタリア移民は1875年にリオ・グランデ・ド・スルに到着し始めた。彼らの多くはヴェネト、北イタリア、の貧しい農民であり、南ブラジルで自らの農場を獲得するために引き寄せられた。この地域へのイタリア移民は1914年まで続き、総計100,000人のイタリア人がこの時代に定着した。移民の多くは小農家として働き、主に州の一部のセッハ・ガウーシャポルトガル語版ブドウを栽培した。[7]

他のヨーロッパ人移民もまたリオ・グランデ・ド・スルに移住し、多くは東ヨーロッパポーランドウクライナロシア)から渡来した。








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