モンキーレンチ
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モンキーレンチ固有ではなく、一般的に他の機能を兼用する物事は単体の物事に対して不利な点がある。モンキーレンチは一本で複数のサイズのボルトを回せるため便利であるが、ギア機構を利用しているためどうしてもあごが固定されずガタツキが発生し、ボルトを傷めやすい[2]バックラッシュを抑える機構付きのものや、ペンチ状で力を加えることで、ガタつく可動側のジョウ部分を抑え込む物もある。またレンチ頭部が大きいために狭い場所では使いにくい。サイズごとに長さが違うスパナはある程度直感的に締め付けトルク管理が出来るが、モンキーレンチの場合は小さい調整にするほど過大なトルクで締め込んでしまう問題が発生する。
- ^ “プラント配管作業”. 外国人技能実習機構. 2018年10月21日閲覧。
- ^ 1926-1927年にかけ、日本陸軍がフランス陸軍から指導者を招聘して航空ガソリンエンジンの整備取扱法を指導させた際の記録『発動機取扱法特別教育賓施報告』においては、エンジンの分解・組立に関して「自在螺鎗(スパナ=モンキーレンチ)は鉄槌(てっつい=ハンマー)と共に工手の二大敵なり」と記され、更に「[仏国(フランス)に於ては現今自在蝶鎗は各発動機工場より全く其影を認むること能わざる程其使用を遊くることに努めつつあり」とまでフランスでの実状を示して、モンキーレンチの使用を避けるよう説いていた(坂上茂樹『三菱内燃機・三菱航空機のV及びW型ガソリン航空発動機 (2/6)』 大阪市立大学「経済学雑誌」第113巻(1), 2012年6月 p45)。21世紀初頭の現在でも、確実なボルトの締め付け・分解には、ボルト寸法に適合する通常型スパナまたはボックスレンチを用いることが望ましく、モンキーレンチは極力使用を回避すべきものとされる。
- ^ a b c d e 高野倉 2012, p. 153.
- ^ 『工具の本2010』35頁、2010年3月5日発行、株式会社学研パブリッシング出版。
- ^ 『工具の本2010』35頁、2010年3月5日発行、株式会社学研パブリッシング出版
- ^ THOMAS DUTTON 『THE HAND TOOLS MANUAL』p.93-p.95,TSTC Publishing ISBN 978-1-934302-36-1
- ^ トップ工業(株) 登録特許 第2934870号 実公昭63-4612号
- ^ [1]
- ^ [2]
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