マンカスター城 マンカスター城の概要

マンカスター城

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/06 14:11 UTC 版)

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1880年に描かれたマンカスター城

ブリタンニア時代の1208年、マンカスター城はローマ人の手によってエスク川周辺を守るとして建設された。レイヴングラスの港は遠浅で水深が浅く、敵の大型船が入り難いという理由があった。城は800年来マンカスターの地で続くペニングトン家が所有し、庭園には世界中の植物が集められている[1][2]。"Muncaster" という名の由来はラテン語の "Castra" にあり、野営地や砦といった意味がある。中世期に幾度かの修復が行われた後、19世紀に第4代マンカスター男爵英語版の手によって、当時の最先端の流行を取り入れたファッショナブルな城に改築された[1]

現在のマンカスター城は湖水地方の観光地の一つとなっており、宿泊施設、レストラン、土産物屋、フクロウセンターなどが併設されている[3]ジョン・ラスキンはこの城を「パラダイスの入り口」と表現しており、19世紀には既に有名観光地であったことが窺い知れる[2]。1887年に開設されたフクロウセンターは、世界フクロウ協会の拠点でもある[1]

また、マンカスター城はイギリス有数の幽霊屋敷でもある。エリザベス朝時代の装飾が施された寝室には、道化師トム・フールという幽霊が度々出没することで知られ、城のガイドを務める男性もその寝室で幽霊を目撃したという[1][2]。2006年にはイギリス国内初の「幽霊教室」が開催された[4]

外部リンク

座標: 北緯54度21分17秒 西経3度22分51秒 / 北緯54.3547度 西経3.3809度 / 54.3547; -3.3809


  1. ^ a b c d 木谷朋子『英国で一番美しい風景・湖水地方』小学館、2003年、134-139頁。
  2. ^ a b c 須藤 公明、邸 景一『イギリス湖水地方 ワーズワースの詩とピーター・ラビットの世界に浸る』日経BP企画、2004年、149-152頁。
  3. ^ 『地球の歩き方 2016〜17 湖水地方&スコットランド』ダイヤモンド・ビッグ社、2016年、83頁(日本語)。ISBN 978-4-478-04902-0
  4. ^ AFPBB News (21 January 2006). "国内初の「幽霊教室」、マンカスター城で開催". 2010年11月25日閲覧


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