フィリピン 文化

フィリピン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2014/07/25 20:43 UTC 版)

文化

食文化

フィリピンは国際捕鯨委員会 (IWC) を脱退しており、現在でも食用に捕鯨を行っている。

文学

フィリピンの初の近代小説はペドロ・パルテノ英語版による『ニノイ英語版』(スペイン語: Nínay1885年)によって幕を開き、そのすぐ後にスペイン語で書いた二作の小説、『ノリ・メ・タンヘレ英語版』(1886年)と『エル・フィリブステリスモ英語版』(1891年)でスペインによるフィリピン植民地支配を告発したホセ・リサールが現れた[47]米比戦争によって20世紀初頭にアメリカ合衆国に併合された後、公教育を通じて英語が教えられると、1925年頃から英語による作品が書かれるようになり、また、1939年にフィリピン作家連盟が結成されている[48]。他方、20世紀前半の現地語による文学は大衆娯楽小説が主であり、第二次世界大戦中の日本占領期にタガログ語創作が奨励されたものの、第二次世界大戦終結後は再び英語が文学語として重視されるようになった[48]

20世紀後半の文学は英語、タガログ語、その他のフィリピン地方言語などの様々な現地語で書かれた[49]。著名な作家としては、『二つのへそを持つ女英語版』(1961年)でフィリピン人のアイデンティを題材にしたニック・ホワキン英語版や、英語で『ロザレス物語英語版』五部作(en:Po-on (novel)en:The Pretenders (novel)en:My Brother, My Executioneren:Mass (novel)en:Tree (novel))、『エルミタ英語版』などを著しフィリピン近現代史を題材にしたF・シオニル・ホセ英語版、タガログ語で『マニラ 光る爪タガログ語版英語版 (Maynila: Sa Mga Kuko ng Liwanag)』(1968年)を書いたエドガルド・M・レイエス英語版らの名が挙げられる[50](後に映画化された『en:Mga Kwento ni Lola Basyang』)。

スポーツ

フィリピン武術(エスクリマまたはカリ、アーニスと呼ばれる)がフィリピンの国技である。他にも地方や種族によって様々な武術がある。フィリピンの武術は実戦的であるとして評価が高く、各国の軍人や警察官にも愛好者が多い。

スポーツでは、バスケットボールボクシングビリヤードバドミントンなどが人気を集めている。特にバスケットボールはアジアで初めてのプロリーグでありNBAに次ぐ歴史を持つフィリピンプロバスケットボールリーグ (PBA) を立ち上げ、国民的人気を誇る。また、世界選手権[要曖昧さ回避]でのフィリピン代表は1954年にアジア最高位の3位の記録がある。

ボクシングビリヤードは世界チャンピオンを多く輩出している。「アジアの怪物」と呼ばれているボクサーマニー・パッキャオや、ビリヤードエフレン・レイズなどはその世界では伝説的である。パッキャオの世界的活躍は彼を祖国の英雄へと押し上げ、後に続くフィリピン人ボクサーの米国での成功や世界的評価の急上昇という好循環を齎している。

その他、チアリーディングバドミントンバレーボール、ソフトボール、ゴルフ、テニスなども人気がある。空手テコンドーなども行われており、ボクシングを含めて格闘技が盛んである。気候的理由から、屋外スポーツはあまり人気がない。

世界遺産

フィリピン国内には、ユネスコ世界遺産リストに登録された文化遺産が3件、自然遺産が2件存在する。

祝祭日

日付 日本語表記 タガログ語表記 備考
1月1日 元日 Araw ng Bagong Taon
1月1日 (旧暦)旧暦 旧正月 Araw ng Bagong Taon ng mga Tsino
2月25日 エドゥサ革命記念日 Araw ng EDSA Revolution コラソン・アキノフィリピン大統領に就任した日
復活祭直前の木曜日 聖木曜日 Huwebes Santo この日から日曜日まで連休になる。この期間を使って、出身地に帰省する人々が多く、バスターミナルや空港や港は大混雑になる。
復活祭直前の金曜日 聖金曜日 Biyernes Santo
4月第三日曜日 復活祭 Linggo ng Pagkabuhay
4月9日 勇者の日 Araw ng Kagitingan バターン死の行進の日
5月1日 メーデー Araw ng Manggagawa
6月12日 独立記念日 Araw ng Kalayaan 革命軍の最高指導者アギナルド将軍が独立を宣言した日
8月21日 ニノイ・アキノの日 Araw ni Ninoy Aquino ニノイ・アキノがマニラ国際空港暗殺された日
8月最終日曜日 英雄の日 Araw ng mga Bayani
11月1日 万聖節 Todos los Santos/Undas
ヒジュラ暦9月の最終日 ラマダーンの末 End of Ramadan
11月30日 ボニファシオの日 Araw ni Andres Bonifacio アンドレ・ボニファシオの誕生日
12月25日 クリスマス Araw ng Pasko/Notsebuwena
12月30日 リサールの日 Araw ni Jose Rizal ホセ・リサールが処刑された日
12月31日 大晦日 Medyanotse



  1. ^ a b c d IMF Data and Statistics 2009年4月27日閲覧([1]
  2. ^ kotobank > 比律賓とは 2013年9月6日閲覧
  3. ^ 「イスラス・フィリピナス」(フェリペの島々)清水展「フィリピン人」/ 大野拓司・寺田勇文編著『現代フィリピンを知るための60章』明石書店 2001年 18ページ
  4. ^ 青柳洋治「ルーツ」/ 大野拓司・寺田勇文編著『現代フィリピンを知るための60章』明石書店 2001年 22ページ
  5. ^ 中国系の血をひき、マニラ南西の町長だった。(レイナルド・C・イレート/寺田勇文訳「フィリピン革命」/ 大野拓司・寺田勇文編著『現代フィリピンを知るための60章』明石書店 2001年 34ページ)
  6. ^ 永野善子「アメリカ時代」/ 大野拓司・寺田勇文編著『現代フィリピンを知るための60章』明石書店 2001年 43ページ
  7. ^ 森武麿『日本の歴史 アジア・太平洋戦争』p250 集英社
  8. ^ 森武麿『日本の歴史 アジア・太平洋戦争』p250、p251 集英社
  9. ^ 日本と比米との激しい戦闘で全土が焦土と化し、およそ111万人以上の犠牲者と60億ドル(1950年価格)にのぼる物的損害を出した。(中野聡「日本占領期」/ 大野拓司・寺田勇文編著『現代フィリピンを知るための60章』明石書店 2001年 50ページ)
  10. ^ 清水展「二月革命」/ 大野拓司・寺田勇文編著『現代フィリピンを知るための60章』明石書店 2001年 177ページ
  11. ^ オアフ島の小高い丘の中腹に建つ敷地面積約500坪の豪邸で一家が亡命生活を送った。すでに腎臓病などが悪化し3年半後の1989年9月死亡した。72歳であった。(大野卓司「イルメダとコリー」/ 大野拓司・寺田勇文編著『現代フィリピンを知るための60章』明石書店 2001年 181ページ)
  12. ^ 比政府軍、「武装勢力ほぼ制圧」 ミンダナオ島衝突”. AFPBB (2013年9月30日). 2013年10月18日閲覧。
  13. ^ モロ・イスラム解放戦線”. 世界のテロ組織等の概要・動向. 公安調査庁. 2013年10月18日閲覧。
  14. ^ 1916年のフィリピン自治法(ジョーンズ法)で直接選挙による二院制になった。1934年タイディングズ・マクダフィ法で独立準備政府の樹立を認め、発足10年後の独立を約束した。
  15. ^ 行政各部だけでなく地方自治まで管理するなど
  16. ^ 1934年に憲法制定議会を招集し憲法草案を起草(共和政体の権利章典を含む憲法)、アメリカ合衆国憲法の影響が大きかった。1943年の日本軍占領下に第二共和政を組織する1943年憲法が制定されたが、1946年7月独立時に35年憲法に復帰
  17. ^ 戒厳令下では政権の永続化が可能であり、大統領権限の飛躍的強化がなされた。
  18. ^ 35年憲法改正の準備は196年代の後半から本格化し、1970年11月の憲法制定会議代議員選挙で320名選出される。
  19. ^ この憲法の節は、片山裕「憲法」/ 大野拓司・寺田勇文編著『現代フィリピンを知るための60章』明石書店 2001年 140-144ページを参照した
  20. ^ 1947年調印の比米軍事援助協定と1947~1991年比米軍事基地協定による
  21. ^ この節は、片山裕「国軍」/ 大野拓司・寺田勇文編著『現代フィリピンを知るための60章』明石書店 2001年 167-170ページを参照した。
  22. ^ 世界遺産のサンゴ礁破壊で高まる反米感情 モン・パラティーノ Newsweekニューズウィーク日本語版 2013年2月12日号
  23. ^ [2]
  24. ^ [3]
  25. ^ [4]フィリピン 米国が北朝鮮と有事の際 自国の軍事基地を提供]
  26. ^ [5] 南シナ海領有権問題 中国に苦慮するフィリピン
  27. ^ [6] 中国との領有権争いが生活直撃 フィリピンの漁師たち
  28. ^ [7] フィリピン当局、台湾漁船銃撃を認める
  29. ^ タガログ語で「ぼろきれ」という意味もある
  30. ^ この節は川中豪「地方政治」/ 大野拓司・寺田勇文編著『現代フィリピンを知るための60章』明石書店 2001年 161-166ページを参照した。
  31. ^ 葉山アツコ「自然・地理」/ 大野拓司・寺田勇文編著『現代フィリピンを知るための60章』明石書店 2001年 248ページ
  32. ^ 被害者総数は120万人に他するほどであった。一方、農業に適した養分を含む土地も形成した
  33. ^ 寺田勇文「聖地バナハオ巡礼」/ 大野拓司・寺田勇文編著『現代フィリピンを知るための60章』明石書店 2001年 80ページ
  34. ^ 1960年から2000年代中ごろまでに約1万件の地震が観測されている。1990年7月に中部・北部ルソンを襲った大規模地震は7州に被害を及ぼし、120万人以上が被災した。葉山アツコ「自然・地理」/ 大野拓司・寺田勇文編著『現代フィリピンを知るための60章』明石書店 2001年 249ページ
  35. ^ 葉山アツコ「自然・地理」/ 大野拓司・寺田勇文編著『現代フィリピンを知るための60章』明石書店 2001年 250ページ
  36. ^ IMFによるフィリピンのGDP
  37. ^ 内閣府による県民経済計算
  38. ^ アジア開発銀行 Poverty in Asia and the Pacific: An Update
  39. ^ 石弘之著『地球環境報告』岩波書店《岩波新書 新赤版33》 1988年 84ページ
  40. ^ “アジアが以前のような場所でなくなった理由”. 日本ビジネスプレス (フィナンシャル・タイムズ). (2014年5月23日). http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/40767 2014年5月25日閲覧。 
  41. ^ 清水展「フィリピン人」/ 大野拓司・寺田勇文編著『現代フィリピンを知るための60章』明石書店 2001年 18-19ページ
  42. ^ 川島緑「少数民族」/ 大野拓司・寺田勇文編著『現代フィリピンを知るための60章』明石書店 2001年 191-192ページ
  43. ^ 大上正直「国語の形成」/ 大野拓司・寺田勇文編著『現代フィリピンを知るための60章』明石書店 2001年 72ページ
  44. ^ http://famli.blogspot.jp/2008/04/miss-ms-or-mrs-philippine-law-on.html
  45. ^ a b c d CIA World Factbook "Philippines" 2013年8月24日閲覧。
  46. ^ 津田守「教育」/ 大野拓司・寺田勇文編著『現代フィリピンを知るための60章』明石書店 2001年 66ページ
  47. ^ 寺見元恵『激動の文学――アジア・アフリカ・ラテンアメリカの世界』 信濃毎日新聞社、信濃毎日新聞社、長野市、1995年3月15日、初版、56-57頁。
  48. ^ a b 寺見元恵『激動の文学――アジア・アフリカ・ラテンアメリカの世界』 信濃毎日新聞社、信濃毎日新聞社、長野市、1995年3月15日、初版、58頁。
  49. ^ 寺見元恵『激動の文学――アジア・アフリカ・ラテンアメリカの世界』 信濃毎日新聞社、信濃毎日新聞社、長野市、1995年3月15日、初版、63頁。
  50. ^ 寺見元恵『激動の文学――アジア・アフリカ・ラテンアメリカの世界』 信濃毎日新聞社、信濃毎日新聞社、長野市、1995年3月15日、初版、58-62頁。






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