ファースト・ミッション スタッフ

ファースト・ミッション

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/14 13:54 UTC 版)

スタッフ

日本語版

  • プロデューサー:上田正人
  • 演出:福永莞爾
  • 翻訳:入江敦子
  • 日本語版制作:東北新社、TBS

作品解説

  • 当初、本作の脚本は「ジャッキー扮する兄思いの刑事の拳銃が、ある日紛失。ジャッキーはそれを探すために奔走する」というストーリーだった。
  • 本作は日本の松竹富士の出資金で製作されていて、香港でのタイトルが『龍的心』に決定する以前の1984年6月の時点で邦題は『ファースト・ミッション』に決定していた。
  • クレジット上の監督はサモ・ハン・キンポーとなっているが、実質の現場監督はウー・マだった。
  • 製作としてクレジットされているジミー・ウォングは当初から製作に関わっていたわけではなく、香港のプロデューサーから話を持ちかけられて松竹が出資することになった本作の製作が進まず出資金だけを持ち逃げされそうになったために、ジミーに協力を要請し、なんとか製作にこぎつけることができ、そういった経緯で本作の製作期間が延長されたと言われている。
  • 本作のバイクアクションシーンは元々『ポリス・ストーリー/香港国際警察』に使用される予定のシーンだったが、尺の関係でカットされ、そのまま本作に転用された。
  • 主演のジャッキーは当時数本の映画を掛け持ちで撮影していたため、現場は混乱していた。本作を日本で配給する宣伝会社の担当者も、大変な混乱に巻き込まれていた。映画を宣伝するためには入念な準備が必要なのだが、香港のスタッフからはなかなか情報が送られてこなかった。どんなストーリーなのかも分からなければ全く準備のしようがないため、担当者は焦り、「早く情報を送ってくれ」と何度も催促した結果、ようやくストーリーや現場の状況が伝えられるようになり、「ジャッキーが警察官に扮して香港の麻薬組織と闘うストーリーで、山の急斜面を車で爆走したり、2階建てのバスに傘でぶら下がったり、凄まじいアクションシーンを撮影している」などと伝えられた。担当者は「これは面白い映画になりそうだ」と大喜びし、急いで宣伝資料を制作するものの、直後に「内容が全然違う」という事実が発覚。『ファースト・ミッション』ではなく手違いで『ポリス・ストーリー』の脚本が宣伝担当者へ伝えられてしまったのだった。現地香港のスタッフもどれがどの映画なのか分からなくなっていたということである。
  • 日本公開にあたって、バトルシーンが追加され、オリジナルの主題歌(「TOKYO SATURDAY NIGHT」と「CHINA BLUE」)が挿入された。
  • 日本での同時上映は『キッズ』(主演:早見優)。

その他

  • 映画『十福星』の本編中、主人公が劇場で鑑賞する作品として本作品の映像が流用されている。

注釈

  1. ^ 黄炳耀」(ウォン・ピンユー)は、日本語圏でのみ「バリー・ウォン」として知られる「王晶」(ウォン・ジン)とは別人である。
  2. ^ 高中正義が1985年に発表したアルバム『TRAUMATIC 極東探偵団』収録の「Jackie's Trail」に日本語詞をつけたもの

出典

  1. ^ 「1985年邦画4社<封切配収ベスト作品>」『キネマ旬報1986年昭和61年)2月下旬号、キネマ旬報社、1986年、128頁。 
  2. ^ 2008年発売のDVDジャケットより。
  3. ^ 松竹株式会社. “ファースト・ミッション プレミアム・エディション<2枚組>(DVD)”. 松竹DVD倶楽部. 2023年2月14日閲覧。
  4. ^ a b 松竹株式会社. “ファースト・ミッション(ブルーレイ)”. 松竹DVD倶楽部. 2023年2月14日閲覧。


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