バート・ゾーデン=ザルミュンスター
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/18 07:46 UTC 版)
行政
市議会
バート・ゾーデン=ザルミュンスター市の市議会は 37議席からなる[3]。
姉妹都市
文化と見所
アール地区の堰止め湖は見所である。教会もこの街の魅力の一つである。やはりアール地区にあるマリアのグロッテは信仰心篤い人々が集まる場所である。
受難劇
ザルミュンスターの受難劇は、郡を超えて有名である。これは、3、4年周期でバロックの教区教会である聖ペーター・ウント・パウル教会でイエス・キリストの受難劇が上演されるものである。3000人以上の観客がこの受難劇を鑑賞する。
テアターアンサンブル feel-X
2001年に創設されたこの演劇グループは純粋な旅劇団である。レパートリーには、古典から近代の喜劇の陽気な作品が含まれる。この他、feel-X は2005年から2年毎に冬物語も上演している。このグループはドイツアマチュア演劇連盟に属している。
建築
- アール
- 無原罪の宿り(マリアのグロッテ)
- バート・ゾーデン
- 街にそびえるシュトルツェンベルク城(1252年に初めて記録されている)のベルクフリート(主塔)は 1970年から展望塔となっており、ここからはバート・ゾーデン、キンツィヒ川の谷、ホーアー・フォーゲルスベルクやシュペッサルト山地を望むことができる。
- キンツィヒ川の谷で最も重要な歴史的建造物が、フッテン城である。この城は出窓や階段式破風、階段塔を持つ中世後期の建物である。1536年にルーカス・フォン・フッテンとその妻アポロニア・フォン・フランケンシュタインによって建設され、これ以後シュトルツェンベルク城の本来の居館は放棄された。この城館には1814年まで、この氏族の様々な家系が継続的に暮らしていた。ルーカス・フォン・フッテンの甥(または姪)の息子にあたるヨハンが、側翼(1594年)と厩舎(1599年)を拡張した。フッテン家の家系が断絶した後は、所有者が移り変わった。まず、ラインプファルツ地方の材木商ジャン・ピエール・デュプレ(1762年 - 1848年)が、1819年にこの城館を獲得した。1875年には、再興された市の塩泉源利用権を得たゲオルク・ヴィトリアリウスが、半地下階に初めて私的な鉱泉浴場を設けた。塩分を含んだ鉱泉は、木製の樽で源泉から城にまで運ばれていた。1901年にオッフェンバッハ出身の製糸工場主のヨハン・アドルフ・クラフトが購入して改築を施し、家族のための夏の別荘としてイギリス式景観庭園を設けた。20世紀には、様々な企業の本社として利用されたが、1998年からは野外劇場として利用されている。
- 1703年に建てられた旧バート・ゾーデン市役所(現在は戸籍役場)は、寄棟式の屋根と擬宝珠型屋根の塔(1866年に増築)を持つ建物で、ヘッセン州で唯一のバロック様式の木組み建築による市町村庁舎である。この建物には古様式家具を備えた結婚式場があり、歴史装束愛好グループの本部となっている。
- バート・ゾーデンには2つの教会がある。ネオゴシック様式に西側部分と塔を持つカトリックの聖ラウレンティウス教会と、プロテスタントの救世主教会である。
- バート・ゾーデンの保養地区にあるカフェやレストランのうち「アルテ・クールハウス」は1886年に建設された最も古いものである。クアパークには 1928年9月25日に稼働を始めたケーニヒ・ハインリヒ・シュプルーデルがある。これは2度掘り返されている(1974年と1984年)。この泉の水は、ドイツで最も鉄含量が高い。この飲用できない水(1リットルあたり約 90 g の塩を含む)は専ら塩水温泉として利用されている。2006年に小さな枝条架装置がクアパークに造られた。沸騰過程の前に塩水を濃縮・純化するための歴史的なシュヴァルツドルン式枝条架装置である。ただしバート・ゾーデンでは古いカステン式枝条架装置が使われており、シュヴァルツドルン式が使われたことはなかった。
- 現代の保養業の中心はシュペッサルト=テルメ(2005年)である。ここの温水は、31℃から 33℃で、約 1.5 % の塩分を含んでいる。ロシアのバニャを模した丸太小屋のサウナ施設がある。
- ハウゼン
- ハウゼン城
- 十分の一税倉庫
- メルネス
- 聖ペーター教会
- ロムスタール
- 聖フランツィスクス教会と聖エリーザベト教会
- ザルミュンスター
- アムトホーフ
- 聖ペーター・ウント・パウル教区教会
- 中世の都市防衛施設の遺構(ツェーント塔、防塁上の道)
- シュライフラスホーフ
- 救世主教会
年中行事
ザルミュンスターの旧市街祭は、8月の第1週末に開催される。バート・ゾーデンの泉祭は毎年8月に開催される。バート・ゾーデンのブルクフェスト(城塞祭)は城館の夏祭りに替わり、6月末に開催されている。
経済と社会資本
交通
- アウトバーン A66号線のインターチェンジ
- バート・ゾーデン=ザルミュンスター駅は、1時間毎にフルダとフランクフルト・アム・マインとを結ぶレギオナルエクスプレスが発着する。
- ヘッセン自転車道 R3号線(ライン=マイン=キンツィヒ自転車道)は「Spätlesereiter の轍」というモットーの下、ライン川、マイン川、キンツィヒ川沿いにフルダを通り、レーン山地のタンまで伸びている。
地元企業
世界中で活動している自動車部品下請けメーカー Woco はバート・ゾーデン=ザルミュンスターに本社を置いている。
その他
書類フォルダーは、1895年に Büromöbelfabrik Stolzenberg の従業員カール・グラディッツによってバート・ゾーデンで発明された。
- ^ Bevölkerung in Hessen am 31.12.2020 nach Gemeinden
- ^ 1969年12月17日付け ヘッセン州内務省令― IV A 22 ― 3 k 08/05 ― 3/69 ― Betrifft: ゲルンハウゼン郡アルスベルクのシュリュヒテルン郡ザルミュンスター市への合併 (StAnz. 1/1970 S. 5)
- ^ 2011年3月27日の市議会議員選挙結果、ヘッセン州統計局(2012年9月2日 閲覧)
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