バクー (空母) 設計

バクー (空母)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/12/16 09:03 UTC 版)

設計

バクーの艦橋部

「バクー」は、新開発のフェーズドアレイレーダー「マルス・パッサート」や、その他の新型各種電子機器など、次に建造される「アドミラル・クズネツォフ」のテスト艦も兼ねており、装備などに変更が加えられている。

レーダーとしては、パッシブ・フェイズド・アレイ(PESA)式の固定型アンテナ(4面)を採用したマルス・パッサート(NATO名「スカイ・ウォッチ」)が搭載され、レーダーの装備要領は一変している。副レーダーも、改良型のMR-710M「フレガート-M」に更新されたほか、低空警戒・対水上捜索用のMR-350「ポドカット」ロシア語版(NATO名「クロス・ソード」)も併載された[3]

主砲は、新型のAK-100 100mm単装速射砲とされ、P-500(SA-N-12)艦対艦ミサイルは12発に増備、対潜ロケット砲も新型のRBU-12000とされた。また、艦隊防空ミサイルが廃される一方で、個艦防空ミサイルは3K95(SA-N-9)「キンジャール」に更新されている[3]

Yak-141の運用を想定し、飛行甲板面積が6,200m2に拡張されるとともに、エレベータも拡張された。試験的にブラスト・デフレクターと着艦拘束装置が装備された時期もあったが、これは撤去された。搭載機数は36機とされ、内訳はYak-38×14機、Yak-38U×2機、Ka-27PL×14機、Ka-27PS×2機、Ka-27RLD×4機であった[3]

外部リンク


  1. ^ AFPBB News「ロシアの退役空母、譲渡予定のインドでとんでもない厄介者に」2009年8月3日
  2. ^ ロシアの声 (2013年11月16日). “空母「ヴィクラマーディティヤ」インドに引き渡し”. 2013年12月1日閲覧。
  3. ^ a b c Polutov Andrey V.「ソ連/ロシア空母建造秘話(6・最終回)」『世界の艦船』第642号、海人社、2005年5月、 110-118頁、 NAID 40006680081


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