ドクター・エスカルゴン
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/06 04:44 UTC 版)
概要
デデデ大王の側近(「秘書」と名乗ることもある)で、いつも彼の側にいる薄紫色のカタツムリ。カタツムリは雌雄同体だが、男性として扱われている。しかし、主君のデデデ大王にすら時折悪態をつくほどの毒舌家。言葉の語尾に「 - でゲス[1]」をつけて喋る[2]。カタツムリなので基本的に頭・腕以外の肢体はなく、下半身を這って歩くが、自動車の運転はできる模様。年齢は不明だが、第39話では魔獣ボーキャックによって忘れられた際に、デデデ大王からは「ジジイ」、ブンや子供たちからは「じいさん」、フームやメタナイトからは「ご老人」と言われていたため中高年程度と思われる。デデデ大王の外出時には自動車の運転手を務め、到着した先でそのまま大王の悪巧みに加わっている。「ドクター」の名の通り、薬やロボットなどさまざまな知識に精通し、多種多様な発明でデデデ大王の悪事の一端を担っている。第29話では魔獣ムッシュ・ゴーンが「oui ça va(ウィ サヴァ、日本語で『はい、元気です』の意)」などとフランス語を多く話すが、それらの意味も理解していたことから、語学に関してもある程度の知識を有している模様(デデデは魚の鯖と勘違いしていた)。城の収入の一部をヘソクリとして金庫に宝石を多数隠している(隠す箇所は自室や玉座の間など複数)。テレビ局「チャンネルDDD」では番組のニュースキャスターやリポーターなどを担当。村人からは「エスカルゴン殿」、または「エスカルゴン閣下」と呼ばれている。母親思いでもあり、25話で嘘をついたことを自ら白状して謝罪し、母親が魔獣に襲われた時は庇ったりもした。
デデデ大王との関係
いつでもデデデ大王につき従って行動することが多い。忠誠心は同じ部下のメタナイト卿よりも強いが、内心ではそれほど尊敬しておらず、目の前で毒を吐く[3]ことも日常茶飯事。他にもデデデが酷い目に遭った際、泣いたかと思わせて笑っていたこともあった。デデデの独裁が崩れる事を想定した際は「それは素晴らしい」「独裁政治が長続きした試しなんてない」と口走っており、本音では現状を快くは思っていない様子。
しかし、一人で悪口を織り交ぜながらも「愛してるよ陛下」と歌っていたり、デデデに「永遠の愛を誓った夜をお忘れでゲスか」と言っていたり、デデデから制裁を受けて喜ぶシーンがあったりと、なんだかんだで主人を愛しているようである。二人で背中(と殻)を流しあったり、旅行に行ったりするなど基本的に仲はとても良い。他にも95話でデデデが魔獣ヘビーアナコンダーに飲み込まれた時には、泣きながらカービィに助けを求めた。
それでも常日頃から自分への酷使には相当な恨みを抱いており、デデデ大王を陥れるためカービィたちをキャンディで買収して嫌がらせを実行したり(12話)、歯医者を拒否するデデデに「違う所が痛ければ歯の痛みを忘れる」と言いつつハンマーで復讐を試み、しまいには「日頃の恨みを晴らす気か!?」との問いに「はい!」と即答していた(32話)。第55話に至っては、魔獣トゲイラの影響で「怒り」の感情が欠如したデデデをハンマーでひたすら殴り倒すという常軌を異した行動に出た。しかし、これらの復讐は最終的にデデデの逆襲を受けることが多い。また、普段敬語で接するが、ドサクサまぎれにタメ口で返すこともしばしばある。
デデデ大王側の人物であるが、立場上とばっちりを一番受ける人物であるため、フームを含め登場人物たちからは少々同情されて見られており、デデデ大王ほど評判の悪い人物ではない。また、村人と何枚も写真を撮っていたことから(39話)、村人との仲も決して険悪という訳ではない。
カービィとの関係
基本的にはデデデとつるんでカービィに嬉々として危害を加えるが、第78話にて自身が造ったロボにデデデがカービィを倒すように命令した際には動揺し、ブンに「(ロボが壊れたのは)カービィを襲うから」と言われた際も「私はそんなつもりはないでゲス」と断言したり、第39話では「今まで苛めて悪かった」と謝罪したりと、心の底ではあまりカービィを苛めたくない様に思っている面も見せる。彼の母も「虫も殺せない程の臆病」と言っていたことなどから、本来は穏やかでお人好しな性格であることがわかる。
固有名詞の分類
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