ダイ・ハード3
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/18 12:06 UTC 版)
脚本の変遷
前2作ではそれぞれに原作となる小説が存在していたが、本作はジョナサン・ヘンズリーの書いた『サイモン曰く』(Simon says)というオリジナル脚本が元になっている[5]。『サイモン曰く』は当初ブランドン・リーの主演を想定して書かれ[5]、リーサル・ウェポンシリーズの続編となるべく書き直された後[5]、『ダイ・ハード』シリーズ用に再度書き改められた[5]。
ヘンズリーの脚本が採用される以前は、船上を舞台とした海洋アクション映画が構想されていたものの[5]、『沈黙の戦艦』(1992年10月公開)に似すぎているとしてブルース・ウィリスが難色を示したため、この初期案は放棄されている[5]。なお、この時に放棄された初期脚本は、後に書き直されて『スピード2』(1997年6月公開)として映画化された[5]。
映画の結末は、当初の脚本『サイモン曰く』通りのシーンと、シリーズに合わせて書き直されたシーンの二つが撮影されていて、前者はDVD特典映像と小説版に収録されている。ジョナサン・ヘンズリーは変更に「今でも納得がいかない」とコメンタリーで発言している。前2作で出演したTVリポーター、リチャード・ソーンバーグ(ウィリアム・アザートン)が出てこないのは、テレビの取材が来たのでは犯行グループの動きが如実に中継されてしまい、物語が成り立たなくなるがゆえの脚本上の工夫であった[6]。ホリー・マクレーン(ボニー・ベデリア)の出番も一度は書き足されたが、女優から出演の同意が取り付けられなかったことでカットになった[6]。
注釈
- ^ 第二次世界大戦中のバルジの戦いにて、オットー・スコルツェニーSS中佐は、英語を話せる兵士にアメリカ陸軍の軍服や鹵獲した兵器を与え「偽のアメリカ軍」を編成した(グライフ作戦)。
- ^ よく見ると喉元に傷がついているのが分かる。
- ^ ニューヨーク市警は分署番号で呼んでいるはずで正しくはどこの署かは不明である。
- ^ ソフト版及びテレビ朝日版吹替では「白豚黒豚、豚さん同士で仲がいい。二十日鼠に溝鼠どうして仲が悪いのか?」、フジテレビ版吹替では「類は友を呼ぶ、豚は豚同士。鼠は鼠と馬鹿は馬鹿とごねたがる」とそれぞれ訳されている。
- ^ 『博士の〜』ではドラムと男声合唱のハミング。本作でも歌詞は唄われない。
- ^ サウンドトラック盤での曲名。
出典
- ^ a b c “Die Hard: With a Vengeance (1995)”. Box Office Mojo. Amazon.com. 2009年11月19日閲覧。
- ^ 『キネマ旬報ベスト・テン85回全史 1924-2011』(キネマ旬報社、2012年)544頁
- ^ 瀧本富士子 [@inkarose77] (2013年2月16日). "こんな時間だが・・・・ただいま。ダイ・ハード観て来た、めっちゃ爽快で気持ちよかった乀(≧∇≦)/ あんな風に大暴れしてみたいものだ☆ダイ・ハードといえば、3に出演したけど、残念ながらテレビの方ではなく機内マルチという飛行機の中でのみ観られる映画の吹き替えで出演してるんだよね。". X(旧Twitter)より2024年1月4日閲覧。
- ^ “01タレント一覧 瀧本 富士子 たきもと ふじこ FUJIKO TAKIMOTO”. 2022年7月29日閲覧。
- ^ a b c d e f g Benjamin Lee (2018年2月8日). “The sequel paradox: when studios rewrite movies to fit into a franchise”. The Guardian. 2018年10月22日閲覧。
- ^ a b Empire Magazine (United Kingdom) (July 1997)
固有名詞の分類
- ダイ・ハード3のページへのリンク