ジェレミー・ジェフレス ジェレミー・ジェフレスの概要

ジェレミー・ジェフレス

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/23 07:08 UTC 版)

ジェレミー・ジェフレス
Jeremy Jeffress
ミルウォーキー・ブルワーズ時代
(2019年5月14日)
基本情報
国籍 アメリカ合衆国
出身地 バージニア州ハリファックス郡サウスボストン英語版
生年月日 (1987-09-21) 1987年9月21日(36歳)
身長
体重
6' 0" =約182.9 cm
195 lb =約88.5 kg
選手情報
投球・打席 右投右打
ポジション 投手
プロ入り 2006年 MLBドラフト1巡目
初出場 2010年9月1日
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)

経歴

プロ入りとブルワーズ時代

アリゾナ秋季リーグ時代
(2008年10月21日)

2006年MLBドラフト1巡目(全体16位)でミルウォーキー・ブルワーズから指名され、155万ドルの契約金で入団[2]

2010年9月1日のシンシナティ・レッズ戦でメジャーデビューを果たした[3]

ロイヤルズ時代

カンザスシティ・ロイヤルズ時代
(2012年8月9日)

2010年12月18日にザック・グレインキーユニエスキー・ベタンコートとのトレードで、アルシデス・エスコバーロレンゾ・ケインジェイク・オドリッジと共にカンザスシティ・ロイヤルズへ移籍した[4]

2012年11月2日にDFAとなった。

ブルージェイズ時代

2012年11月8日にDFA後の10日以内の措置によって、金銭トレードでトロント・ブルージェイズへ移籍した[5]

2013年は開幕メジャー入りを果たしたが、開幕翌日の4月6日にDFAとなり[6]、4月16日にマイナー契約に切り替えて、A+級ダニーデン・ブルージェイズへ降格した。その後、5月4日にAAA級バッファロー・バイソンズに昇格すると、9月3日にはブルージェイズと再びメジャー契約を結んだ。

2014年は開幕ロースター入りしたが、4月4日にDFAとなった[7]。4月15日にAAA級バッファローへ降格した[8]後、16日にFAとなった。

ブルワーズ復帰

2014年4月18日に古巣のブルワーズとマイナー契約を結んだ[9]。契約後は傘下のAAA級ナッシュビル・サウンズで30試合に登板し、4勝1敗5セーブ、防御率1.51と好投。7月21日にブルワーズとメジャー契約を結んだ[10]。メジャーでは29試合にリリーフ登板し、防御率1.88・1勝1敗という圧巻の成績をマーク。ブルージェイズとの合算では、32試合の登板で防御率2.81だった。

2015年はリリーフ陣の中心的存在にのし上がり、72試合にリリーフ登板。5勝0敗、防御率2.65、WHIP1.27、奪三振率8.9という素晴らしい活躍を見せ、ブレイクを果たした。

2016年クローザーに抜擢され、47試合の登板で2勝2敗27セーブ、防御率2.22という好成績を記録していた。

レンジャーズ時代

テキサス・レンジャーズ時代
(2017年7月17日)

2016年7月31日にルイス・ブリンソンルイス・オルティーズ英語版、後日発表選手[注 1]とのトレードで、ジョナサン・ルクロイと共にテキサス・レンジャーズへ移籍した[12]。8月26日、ダラスで検問に引っ掛かり飲酒運転の容疑で逮捕されたが、保釈金を払って釈放された[13]。レンジャーズ加入後は12試合にリリーフ登板し、防御率2.70・1勝・WHIP1.28という成績を記録。ブルワーズとの合算では59試合の登板で防御率2.33・3勝2敗27セーブ・WHIP1.26という成績だった。なお、前述の通りレンジャーズではセーブを挙げなかったため、27セーブはナ・リーグ7位にランクインした。

2017年は移籍までに39試合に登板したが、1勝2敗、防御率5.31と不振であった。

2度目のブルワーズ復帰

2017年7月31日にテイラー・スコットとのトレードで、ブルワーズに復帰した[14]。移籍後は22試合に登板し、4勝0敗、防御率3.65とやや調子を立て直した。2チーム合算では61試合登板で5勝2敗、防御率4.68であった。

2018年は開幕から好調を維持し、自己最多となる73試合に登板。シーズン終盤はクローザーも務め、8勝1敗15セーブ・防御率1.29・WHIP0.99とキャリア最高のシーズンとなった。またこの年は奪三振能力が向上し、奪三振率が5年ぶりの9.0超となる10.4を記録した。

2019年9月1日にDFAとなり[15]、同日中に FAとなった[16]

カブス時代

2020年2月1日にシカゴ・カブスと85万ドルの単年契約を結んだ[17]。オフの10月28日にFAとなった[18]

ナショナルズ傘下時代

2021年2月26日にワシントン・ナショナルズとマイナー契約を結び、スプリングトレーニングに招待選手として参加することになった[19]。3月7日にFAとなった[19]

独立リーグ時代

2021年7月7日にアトランティックリーグレキシントン・レジェンズと契約した[20]。9月12日にFAとなった。

メキシカンリーグ時代

2022年3月18日にメキシカンリーグメキシコシティ・レッドデビルズと契約した[21]

投球スタイル

最速164.2km/h、平均球速153km/hの豪速球投手。高い奪三振率の代わりに制球の悪さが大きな課題だったが、2014年以降は与四球率2点台と改善され、やや荒れ球ながら四球から崩れる事はほとんどなくなった。メジャーデビュー当初はフォーシームカーブの2球種(ごく稀にツーシームも投げていた)を持ち球とし、大半が速球でゴリ押しするパワーピッチャーだったが、2013年からツーシームを基本球種に変更。2014年には平均球速144km/hほどのチェンジアップを習得すると、2016年からはシンカーも投げるようになり、状況に応じてゴロを打たせるなど、投球スタイルに大幅な変化が見られた。そのため、奪三振率は9点台から7点台へと低下している[22][23]


注釈

  1. ^ 2016年9月5日にライアン・コーデル英語版と発表されている。[11]

出典

  1. ^ Explaining Crew Players Weekend nicknames MLB.com (英語) (2017年8月25日) 2017年9月17日閲覧
  2. ^ Prospect Smackdown: Craig Kimbrel vs. Jeremy Jeffress Minor League Ball
  3. ^ Jeremy Jeffress Statistics and History Baseball-Reference.com
  4. ^ Adam McCalvy (2010年12月19日). “Brewers add Greinke in deal with Royals” (英語). MLB.com. 2017年8月1日閲覧。
  5. ^ Dick Kaegel (2012年11月8日). “The Royals trade pitcher Jeremy Jeffress to the Blue Jays” (英語). MLB.com. 2017年8月1日閲覧。
  6. ^ "Blue Jays promote Bush" (Press release) (英語). MLB.com (Toronto Blue Jays). 6 April 2013. 2017年8月1日閲覧
  7. ^ "Blue Jays Select RHP Marcus Walden" (Press release) (英語). MLB.com (Toronto Blue Jays). 5 April 2014. 2017年8月1日閲覧
  8. ^ "Blue Jays roster moves". MLB.com (Press release) (英語). 15 April 2014. 2017年8月1日閲覧
  9. ^ Adam McCalvy (2014年4月18日). “Former first-rounder Jeffress returns to Brewers” (英語). MLB.com. 2017年8月1日閲覧。
  10. ^ Adam McCalvy (2014年7月21日). “Clean, sober and matured, Jeffress back with Crew” (英語). MLB.com. 2017年8月1日閲覧。
  11. ^ Adam McCalvy (2016年9月5日). “Brewers acquire Cordell to cap Deadline trade” (英語). MLB.com. 2016年9月6日閲覧。
  12. ^ Brewers trade Jonathan Lucroy, Jeremy Jeffress to Rangers”. ESPN (2016年8月2日). 2016年8月2日閲覧。
  13. ^ 【MLB】レンジャーズ救援右腕が飲酒運転で逮捕、MLBも調査を開始”. iSM (2016年8月27日). 2016年11月6日閲覧。
  14. ^ Adam McCalvy (2017年7月31日). “Crew re-acquires Jeffress from Texas” (英語). MLB.com. 2017年8月1日閲覧。
  15. ^ Adam McCalvy (2019年9月1日). “Brewers designate Jeffress among moves” (英語). MLB.com. 2019年9月3日閲覧。
  16. ^ Anthony Franco (2019年9月1日). “Brewers To Release Jeremy Jeffress” (英語). MLB Trade Rumors. 2019年9月3日閲覧。
  17. ^ Jordan Bastian (2020年2月1日). “Cubs finalize 1-year deal with Jeffress” (英語). MLB.com. 2020年2月2日閲覧。
  18. ^ Manny Randhawa and Paul Casella (2020年11月16日). “2020-21 free agents, position by position” (英語). MLB.com. 2020年11月20日閲覧。
  19. ^ a b MLB公式プロフィール参照。2021年6月1日閲覧。
  20. ^ Lexington Legends sign Two MLB Pitchers, 2018 All Star”. MiLB.com (2021年7月7日). 2021年7月9日閲覧。
  21. ^ Diablos Rojos suma refuerzo con experiencias en Grandes Ligas”. Azteca Deportes (2022-03-219). 2022年5月5日閲覧。(スペイン語)
  22. ^ Jeremy Jeffress Statistics and History” (英語). Baseball Reference.com. 2016年8月4日閲覧。
  23. ^ Jeremy Jeffress Pitch Data” (英語). The Baseball Cube. 2016年8月5日閲覧。
  24. ^ Padres Should Acquire Jeremy Jeffress


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