ザ・ヴォイス ザ・ヴォイスの概要

ザ・ヴォイス

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/18 04:20 UTC 版)

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The Voice of Holland
原案 ジョン・デ・モル
ロエル・ファン・フェルゼン
国・地域 オランダ
言語 オランダ語
シリーズ数 3
話数 69
各話の長さ 120mins (inc. adverts)
製作
プロデューサー Talpa Media Group
放送
放送チャンネルRTL 4
映像形式16:9
放送期間2010年9月17日 - present
公式ウェブサイト
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概要

2010年にオランダで放送された『ザ・ヴォイス・オブ・ホーランドオランダ語版』が元祖。タイトルの通り、歌手のみを発掘する番組である。番組は審査員が歌声だけで審査をするブラインドオーディションから始まり、バトルラウンド、そして生放送でのライヴパフォーマンスで優勝者が決まる。なお、放映されていない地域でも各国のダイジェスト版がYou Tube内の公式サイトで配信されているため、視聴手段がないわけではない。

選考方法

オーディション前、応募ビデオによって参加者の絞り込みが行われ、それを通過したものがオーディションに参加する権利を得られる。それ以降の流れは以下の通りである。

ブラインドオーディション

基本は4人の審査員によるオーディションだが、国やシーズンによっては二人一組の審査員がいる時もある。まず、自己紹介はなく、いきなり歌唱が始まる(視聴者に対しては名前と歌う曲名が字幕で表示される)。この時、審査員たちは参加者に対して背を向けた状態で座っており、他のオーディション番組のような、外見などのその人物の情報を把握せず、タイトルにもなっている歌声だけで審査する。そして、審査員自らがコーチをしたい参加者の場合、設置されているボタンを押すと椅子が回転し参加者と対面する。その時、椅子の土台部分に文字が映り(英語圏など殆どの地域の場合、「I WANT YOU」直訳すると「あなたが欲しい」)、床が光るという演出が行われる(本家オランダを含め殆どの国では、ボタンを押した審査員の名前がフロアに表示されるなど、視覚的にわかる仕組みが採用されている。またアメリカ合衆国版などブロックシステムを採用している国では、他の審査員からの指名の阻止をされた場合、赤文字で「BLOCKED」と表示され、その審査員がブロックされたことがわかるようになっている(他の審査員をブロックできるのはそのシーズンで1度きり)。ただし、誰がその権利を行使したかは表示されないものの、審査員の言動からそれを行使した人物を推測することは可能である)。ただ、対面時に外見など知ることはできるが、参加者の詳細な情報が明らかとなるのは基本演奏後となる[1]

参加者側のルールは以下の通りである。

  • 与えられた持ち時間の間は自由に歌うことができる。その際、楽器を持ち込んでの弾き語りも可能である。
  • 指名がなかった場合、そこでオーディションは終了となるが、即退場ではなく、審査員と対面し自己紹介や感想などの談笑後、周囲に見送られて会場を去る。
  • 単独指名の場合、指名してくれた審査員にコーチをしてもらう。逆に複数指名となった場合、審査員による売り込みが行われ、参加者側がコーチしてもらいたい審査員を選ぶことができる。
  • 審査員による強制終了はない。

審査員側のルールは以下の通りである。

  • 演奏中にコーチを行うかを決めなくてはならない。
  • 指名は演奏時間内ならいつでもよいが、一度押したボタンはキャンセルはできない。そのため、参加者から見れば、一人でも指名された瞬間、次のステージへの進出が確定する。
  • 指名できる人数はシーズンごとに決まっており、枠を使い切った場合、以降指名ができなくなる。安易に押してしまうと他の参加者を指名する枠が減ってしまうのは当然だが、使い切った後に登場した参加者を指名できなくなるというリスクもある。そのため、他の審査員が指名していても押さない審査員がいることや観客に好評な参加者であっても押されないのはこのためでもある。
  • 枠を使い切った後は椅子が回転しなくなる仕組みだが、国やシーズンによっては椅子を回転させることができるケースもあり、その場合、床などは光らず、指名できないことが視覚的に表示される仕組みとなる(審査員から見れば、対面した状態で歌を聴く状況となる)。
バトルラウンド(ノックアウト)

シーズンごとに差異はあるが、基本は審査員兼コーチが選んだ(もしくは選ばれた)グループ内で最後の一人になるまで争う。その過程で審査員たちはチームのメンバーたちを向上させるため、アドバイスを与えていく。この時、有名人が各グループに1人参加し、審査員と共に通過者たちへのコーチを行う。まず、コーチたちが同じチーム内から2人のメンバーをセレクトし、同じ歌を歌わせて競わせる。そして、コーチはどちらかより優れている方を選ぶ。最終的に各コーチたちによって選ばれた最強メンバーがライブパフォーマンスのステージへ進むこととなる。また、選ばれなかった参加者を他の審査員(コーチ)が自分のチームに引き入れる事が出来る救済システム(スティール=直訳すれば「奪う」)がある。

ライヴパフォーマンス

いわゆる決勝戦に相当し、内容についてはシーズンごとに差異があるものの、各グループで勝ち上がってきた4人が生放送で”The Voice”の名を手にするため競い合う。視聴者たちはお気に入りのシンガーに投票し、その投票結果とコーチたちの判断により生放送内で誰が残るか、誰が脱落するかが決まっていく。そして、優勝者には、レコーディング契約が与えられる。

アメリカ合衆国版の出演者

概要

アメリカ合衆国NBCでは2011年4月に放送開始。司会者にはラスト・コールのカーソン・デイリー、審査員にはクリスティーナ・アギレラシーロー・グリーンアダム・レヴィーンブレイク・シェルトンといった豪華審査員を起用した。

翌2012年2月の第2シーズン初回放送は第46回スーパーボウル直後に放送され[2]、3761万人が視聴した[3]

2018年、第14シーズンから新システムとして、1度だけ他の審査員を「ブロック(指名の阻止)」出来るシステムを採用(※2018年現在一部の地域のシリーズでは、この審査員へのブロックシステムを採用している。但し他の審査員のブロック出来るのは、そのシーズンで1度のみとなる)。

司会者
  • カーソン・デイリー
審査員(太字は2020年2月現在の審査員)

  1. ^ ただ、イタリア版の優勝者シスター・クリスティーナのように、名前に職業名が入っているケースもある。また、アメリカ版の参加者ジョーダン・スミスのような前半は参加者の外見が分からないようにして後半に判明するという視聴者に対してのサプライズ的な演出を行われることもある。
  2. ^ NBC premiers second season of 'The Voice' following network's broadcast of Super Bowl XLVI on February 5"NBC.com": with a longer season
  3. ^ http://tvbythenumbers.zap2it.com/2012/02/07/sunday-final-ratings-the-super-bowl-the-voice-all-the-repeats/118789/


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