ゲオルク・フォン・トラップ エピソード

ゲオルク・フォン・トラップ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/05/26 09:39 UTC 版)

エピソード

トラップ一家は映画やミュージカルで世界的に有名になったが、実際の家族は父ゲオルクの現実とかけ離れた描かれ方に対して不満を持っており、映画に対して冷めた見方をしているという。

映画『菩提樹』、『サウンド・オブ・ミュージック』でのゲオルクは厳しい父親として描かれているが、実際にはとても優しい人格者だったので[4]、フィクションでの描かれ方に不満を持った妻マリーア・アウグスタは、各々の映画製作途中で脚本を直すように映画会社に要求したが、すげなく断られた。

また、オーストリア海軍の潜水艦艦長で、マリア・テレジア勲章騎士十字章を受勲した同僚のヘルマン・リジーレ大尉は晩年、養老院で上映された『サウンド・オブ・ミュージック』を観て、かつての親友トラップ少佐が「コケ」にされていると激怒したとされる。

なお、ゲオルクの最終階級は少佐(独語ではKorvettenkapitänコルヴェテンカピテーン、直訳するならコルベットの艦長)であるが一般には艦長(カピテン)の敬称で呼称される。ミュージカル映画「サウンド・オブ・ミュージック」においても階級章は少佐であるが日本語字幕吹替えではカピテンを大佐としている。

関連項目


  1. ^ a b Georg & Agathe FOUNDATION Honoring the von Trapp and Whitehead Heritage
  2. ^ ラマーは1935年に詐欺・横領罪などで逮捕され懲役3年の判決を受けるが、肺の壊疽により1937年1月に死亡している
  3. ^ In The Story of the Trapp Family Singers (1949), Maria points out that there was a high incidence of lung cancer among World War I U-Boat crews, due to the diesel and gasoline fumes, and poor ventilation, and that his death could be considered service-related. Maria also acknowledges in her book that, like most men of the period, the Captain was a heavy smoker.
  4. ^ 和田奈津子・萩岩睦美『マリア・フォン・トラップ』集英社〈世界の伝記NEXT〉、2012年、30頁。


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