カラフル (2010年の映画)
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あらすじ
冥界の停車場。亡者の「ぼく」は一度死んだはずだが、天使プラプラに「抽選にあたりました!」と言われ、生まれ変わり「小林真」という中学生としてもう一度人生をやり直すチャンスを与えられる。入院中の小林真の魂と入れ替わり、退院した真はプラプラの付き添いで小林家で生活をはじめる。真は好意を抱いていた後輩の桑原ひろかが見知らぬ男とラブホテルに入ったこと、同じホテルから母親が不倫相手と出てくるのを目撃したことで自殺を図ったらしい。真は不倫した母親を嫌悪する。真は登校再開するがクラスメイトから遠巻きにされ、イケてない女子の佐野唱子から前と違うと疑われる。
真は放課後、美術部に通い以前の自分が描いた絵を眺める日々が続く。ある日、真はひろかが中年男性とホテルに入ろうとしているのを目撃しとっさに連れて逃げる。あっけらかんとしているひろかにショックを受ける真。帰宅した真は心配する母親を突き放し神社に逃げ込むが、不良グループにリンチされる。唱子が見舞いに来るがベッドに押し倒して脅しつける。プラプラは真に忠告するが真は聞かない。真の寿命はあと半年もなかった。
真はクラスの男子・早乙女と玉電の話で意気投合し、初めての友人となる。成績最低で進学に興味のなかった真だが、早乙女と同じ高校受験を決意。父親は真を渓流釣りに連れ出し母親の事情を明かす。母親は同居する姑とうまくいかず、亡くなったあとも精神の薬を処方されていた。真はその薬で自殺を図ったのだという。
真は相反する気持ちに悩むひろかに人間はカラフルでいいのだとアドバイスする。真の両親と兄の満は真に芸術系高校への進学を薦める。真は友人の早乙女と同じ高校に行きたいと涙ながらに訴え、ようやく家族とわかりあう。
真はプラプラに呼び出される。真は自分が自殺した真本人の魂だと思い出す。プラプラは真の再挑戦が成功し、再び生き直せると告げて真から自分の記憶を消して姿を消す。
真の携帯に「生きてる?」と、「P」という何者かからメールが届く。真は「僕は生きてます」と独白する。
注釈
- ^ アニメ映画化の企画は、サンライズの内田健二社長から原に提案されたもの[要出典]。
- ^ それにちなんで、公開前の2010年7月には「地元」の東京都市大学附属等々力中学校で在校生を対象とした試写会が開かれ、原監督やメインキャストが挨拶をおこなった。
- ^ 原はプライベートで付近を取材もしている。
- ^ 原作では自殺のきっかけになった出来事が起きたのは9月10日。
- ^ 2010年からみて、この曜日と日付の組み合わせで最も近い年は2008年であるが、作中では年代についての具体的な言及はない。
- ^ 原作では「優男」とされており、少年という設定はない。また話し方も、地上では天界よりぞんざいになるものの、関西弁ではない。なお、2000年に公開された実写映画版では関西出身の曽我廼家文童がプラプラを演じている。
出典
- ^ “麻生久美子が『カラフル』で声優デビュー 宮崎あおい、南明奈らと共演”. ORICON NEWS. オリコン (2010年6月2日). 2024年1月17日閲覧。
- ^ “「アラレちゃんメガネをかけました」宮崎あおいが中学生役を熱演”. チケットぴあニュース. ぴあ (2010年7月15日). 2024年1月17日閲覧。
- ^ a b “宮崎あおい、麻生久美子ら“カラフル”浴衣で笑顔の初日挨拶”. 映画.com. 株式会社エイガ・ドット・コム (2010年8月21日). 2024年1月17日閲覧。
- ^ a b c “原恵一監督 劇場新作はサンライズと 「カラフル」2010年公開目指す”. アニメ!アニメ! (2009年3月20日). 2010年7月15日閲覧。
- ^ a b c “宮崎あおい、アニメ映画「カラフル」で4年半ぶり声優に挑戦”. 映画.com. 株式会社エイガ・ドット・コム (2010年6月2日). 2024年1月17日閲覧。
- ^ “原恵一「バースデー・ワンダーランド」がアヌシーに出品決定、松岡茉優ら祝福”. 映画ナタリー (ナターシャ). (2019年4月16日) 2024年1月18日閲覧。
- ^ “『借りぐらしのアリエッティ』 アニメーション・オブ・ザ・イヤーを受賞”. アニメ!アニメ!. イード (2011年3月2日). 2024年1月18日閲覧。
- ^ a b “豪華声優陣が300人の中学生の前でカラフルに勢揃い! 「カラフル」完成披露試写会”. 東宝 (2010年7月14日). 2010年7月25日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年1月17日閲覧。
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