オーカー・ジェリー
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/07 16:16 UTC 版)
肉体的特徴
オーカー・ジェリーは不定形だが、一般的な個体は体長15フィート(約4.5m)、厚みは6インチ(約6cm)、体重は5.600ポンド(約2.5t)ほどある[1]。
黄色と橙色が混ざり合った気色悪い色をしたアメーバ状の生物で、その身を様々な形に変化させることができる[2]。
生態
オーカー・ジェリーは迷宮のあらゆる隙間から染み出ては襲いかかる捕食者である。原生動物であるオーカー・ジェリーには知性はなく、属性は“真なる中立”である。
オーカー・ジェリーの肉体はとても柔軟で、0.5インチ(約1.8cm)から1インチ(約2.5cm)ほどの隙間があれば入り込むことができる。その特性を生かして、扉や石壁の隙間、あるいは天井から獲物に襲いかかる。また、横に移動する際はその身体を球形に丸めて転がることもできる。ただし、その重さから壁を登ることができないので自ずと迷宮の底へと降っていく。迷宮の住人はこの厄介者を防ぐために住処の隙間を塞ぎ、要所に松明や火鉢を置いて防御している[3][4]。
戦闘(オーカー・ジェリーにとっては捕食活動だが)になれば、オーカー・ジェリーはその巨体を持ち上げて相手を包み込もうとする。その身体から分泌する酸性の消化液は肉だけを溶解させることができる。
だが、戦闘において真に厄介なのは原生動物であるがゆえに、攻撃を受けると2つに分裂し増殖してしまう点にある。だが、増殖したオーカー・ジェリーの生命力もまた2分割されてしまうので、弱体化はしている。
迷宮の住人の中にはこの捕食者を門番代わりに利用する者もいるが、制御が難しいためにあまり歓迎はされていない[5]。
コンピュータゲームでのオーカー・ジェリー
- 『ファイナルファンタジー』シリーズ
- 第1作目に登場
- 『ティル・ナ・ノーグ』シリーズ
- 『プリンセスクラウン』
- 『エミル・クロニクル・オンライン』
- ^ スキップ・ウィリアムズ、ジョナサン・トゥイート、モンテ・クック 『ダンジョンズ&ドラゴンズ基本ルールブック3 モンスターマニュアル第3.5版』ホビージャパン (2005) ISBN 4-89425-378-X
- ^ Jason Bulmahn『Pathfinder Roleplaying Game: Bestiary』Paizo Publishing (2009) ISBN 978-1601251831
- ^ マイク・ミアルズ、スティーヴン・シューバート、ジェームズ・ワイアット『ダンジョンズ&ドラゴンズ 第4版基本ルールブック3 モンスター・マニュアル』ホビージャパン (2009) ISBN 978-4-89425-842-6
- ^ Wizards RPG Team 『Monster Manual (D&D Core Rulebook)』Wizards of the Coast (2014) ISBN 978-0786965618
- ^ 『モンスター・コンベンディウムⅠ』新和 (1991)
- ^ “『フォーゴトン・レルム探訪』のカード”. MTG公式サイト. 2021年11月8日閲覧。
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