イアン・クロール 経歴

イアン・クロール

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/12/31 15:34 UTC 版)

経歴

プロ入りとアスレチックス傘下時代

2009年MLBドラフト7巡目(全体213位)でオークランド・アスレチックスから指名され、8月17日に入団。

ナショナルズ時代

2013年3月20日、1月に行われたトレード後日発表選手としてワシントン・ナショナルズへ移籍した[1]。シーズンでは開幕から傘下のAA級ハリスバーグ・セネターズでプレーした。6月4日にメジャー契約を結んでアクティブ・ロースター入りし、翌5日のニューヨーク・メッツ戦でメジャーデビュー。6点ビハインドの6回表から3番手として登板。1回を1安打無失点3奪三振に抑えた。この年メジャーではリリーフとして32試合に登板して2勝1敗、防御率3.95、22奪三振を記録した。

タイガース時代

デトロイト・タイガース時代
(2014年5月12日)

2013年12月2日にダグ・フィスターとのトレードで、スティーブ・ロンバードージー・ジュニアロビー・レイと共にデトロイト・タイガースへ移籍した[2]

2014年は45試合にリリーフ登板した。

2015年は33試合にリリーフ登板。2年ぶりとなるメジャーでの勝利を記録した。

ブレーブス時代

アトランタ・ブレーブス時代
(2016年6月17日)

2015年11月20日にキャメロン・メイビンとのトレードで、ゲイブ・スパイアー英語版と共にアトランタ・ブレーブスへ移籍した[3]

2016年はブレーブス・リリーフ陣の主力の1人として起用され、63試合にリリーフ登板して2勝、防御率3.18、WHIP1.31、奪三振率9.9という好成績を残した。

2017年は51試合に登板して2勝2敗、防御率5.33、44奪三振を記録した。レギュラーシーズン終了後の10月19日にマイナー契約で傘下のAAA級グウィネット・ブレーブスへ配属され、翌20日にFAとなった[4]

エンゼルス時代

2018年1月31日にロサンゼルス・エンゼルスとマイナー契約を結び、スプリングトレーニングに招待選手として参加することになった[4]。開幕は傘下のAAA級ソルトレイク・ビーズで迎え、5月19日にメジャー契約を結んでアクティブ・ロースター入りした[5]。5月28日にDFAとなり[4]、6月1日にFAとなった[6]

メッツ傘下時代

2018年6月10日にメッツとマイナー契約を結び、傘下のAAA級ラスベガス・フィフティワンズへ配属された[7]。9月2日に自由契約となった[4]

レッズ傘下時代

2019年1月30日にシンシナティ・レッズとマイナー契約を結び、スプリングトレーニングに招待選手として参加することになった。シーズンでは開幕から傘下のAAA級ルイビル・バッツでプレーした[4]

ツインズ傘下時代

2019年6月18日にミネソタ・ツインズとマイナー契約を結び、傘下のAAA級ロチェスター・レッドウイングスへ配属された。オフの11月4日にFAとなった[4]

独立リーグ時代

2020年は、新型コロナウイルスの感染拡大の影響でマイナーリーグが開催中止となったため、独立リーグ「City of Champions Cup」[注 1]の「Nerds Herd」というチームでプレーした[8][9]

タイガース復帰

2020年12月にタイガースとマイナー契約を結び、2021年のスプリングトレーニングに招待選手として参加することになった[10]

2021年は5月のマイナーリーグ開幕から傘下のAAA級トレド・マッドヘンズでプレーし、7月7日にメジャー契約を結んでアクティブ・ロースター入りした[11]。7月27日にDFAとなり[12]、29日にマイナー契約でAAA級トレドへ配属された。だが、翌日の7月30日にダニエル・ノリスがトレードにより移籍したことに伴って再びメジャー契約を結んでアクティブ・ロースター入りした。8月27日に再びDFAとなり[13]、30日にマイナー契約でAAA級トレドへ配属された[14]。9月11日に三たびメジャー契約を結んでアクティブ・ロースター入りした[15]。この年メジャーでは18試合に登板して防御率4.34、18奪三振を記録した。オフの11月5日にマイナー契約でAAA級トレドへ配属された[4]

巨人時代

2022年7月5日に読売ジャイアンツと契約することが発表された[16][17]。背番号は65。7月20日のヤクルト戦の7回にNPB初登板を果たしたが、村上宗隆に右中間越えに本塁打を打たれるなど、1回を3失点と厳しい初登板となった[18]。その後はシーズン通算で21試合に登板し、1勝1敗1セーブ5ホールド、防御率3.86という成績を残したが、オフの12月2日に自由契約公示された[19]

メキシカンリーグ時代

2023年3月6日、メキシカンリーグドスラレドス・オウルズと契約した[20]


注釈

  1. ^ 実戦の場を失ったマイナーリーガーや独立リーガーの受け皿としてイリノイ州で急遽設立され、2020年の1シーズンのみ活動した。

出典

  1. ^ Amanda Comak (2013年3月20日). “Nationals acquire LHP Ian Krol from A's to complete Michael Morse trade” (英語). The Washington Times. オリジナルの2013年6月5日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20130605063412/http://www.washingtontimes.com/blog/nationals-watch/2013/mar/20/nationals-acquire-lhp-ian-krol-s-complete-michael-/ 2015年11月27日閲覧。 
  2. ^ “Nationals acquire right-handed starter Doug Fister from Tigers in four-player deal” (英語). Nationals Press Release. (2013年12月2日). http://m.nationals.mlb.com/news/article/64344428 2015年11月27日閲覧。 
  3. ^ Mark Bowman (2015年11月20日). “Braves send Maybin to Detroit for two lefties” (英語). http://m.mlb.com/news/article/157792530/braves-trade-cameron-maybin-for-krol-speier 2015年11月27日閲覧。 
  4. ^ a b c d e f g MLB公式プロフィール参照。2022年2月13日閲覧。
  5. ^ Maria Guardado (2018年5月19日). “Ohtani in HR Derby? Scioscia won't stop him” (英語). MLB.com. 2018年5月20日閲覧。
  6. ^ Ryan W. Krol (2018年6月1日). “The Legend of Ian Krol…” (英語). LA Angels Insider.com. 2018年6月11日閲覧。
  7. ^ Mets' Ian Krol: Latches on with Mets” (英語). CBS Sports (2018年6月10日). 2018年6月11日閲覧。
  8. ^ Cody Stavenhagen (2021年3月12日). “Ian Krol’s comeback started with a team called the ‘Nerds Herd’”. The Athletic. 2023年1月13日閲覧。
  9. ^ Evan Petzold (2021年9月17日). “Detroit Tigers' Ian Krol 'just so thankful' for his journey back to MLB this year”. Detroit Free Press. 2023年1月13日閲覧。
  10. ^ Jason Beck (2020年12月15日). “Krol back with Tigers on Minor League deal” (英語). MLB.com. 2021年2月15日閲覧。
  11. ^ Mark Polishuk (2021年7月7日). “Tigers Make Four Roster Moves” (英語). MLB Trade Rumors. 2021年7月8日閲覧。
  12. ^ Steve Adams (2021年7月27日). “Tigers Activate Michael Fulmer, Designate Ian Krol For Assignment” (英語). MLB Trade Rumors. 2021年7月28日閲覧。
  13. ^ TC Zencka (2021年8月27日). “Tigers Preparing To Return Jose Urena, Matthew Boyd To Rotation” (英語). MLB Trade Rumors. 2021年9月4日閲覧。
  14. ^ Steve Adams (2021年8月30日). “Tigers Outright Ian Krol” (英語). MLB Trade Rumors. 2021年9月4日閲覧。
  15. ^ Steve Adams (2021年9月11日). “Matthew Boyd Scratched From Start Due To Recurred Elbow Soreness” (英語). MLB Trade Rumors. 2021年9月12日閲覧。
  16. ^ 新外国人投手との契約合意について”. 読売ジャイアンツ (2022年7月5日). 2022年7月5日閲覧。
  17. ^ “【巨人】イアン・クロールと契約合意「貢献できるよう全力尽くす」年俸3500万円、背番号65”. 日刊スポーツ. (2022年7月5日). https://www.nikkansports.com/m/baseball/news/202207050000707_m.html 2022年7月5日閲覧。 
  18. ^ 【巨人】メジャー243戦中継ぎ助っ人クロールがヤクルト村上に痛恨被弾 原監督「いい打者だよと」”. 中日スポーツ (2022年7月20日). 2023年1月13日閲覧。
  19. ^ 2022年度 自由契約選手 公示”. NPB.jp 日本野球機構 (2022年12月2日). 2022年12月2日閲覧。
  20. ^ https://www.milb.com/mexican/news/lmb-movimientos-en-listas-de-reserva-6-de-marzo-de-2023
  21. ^ 2015年計測
  22. ^ Ian Krol Statcast, Visuals & Advanced Metrics | MLB.com” (英語). baseballsavant.com. 2022年7月8日閲覧。
  23. ^ 【巨人】新外国人クロール1回3失点バタバタほろ苦デビュー 四球→悪送球→死球→3ラン被弾”. 日刊スポーツ (2022年7月20日). 2022年7月27日閲覧。





英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  
  •  イアン・クロールのページへのリンク

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「イアン・クロール」の関連用語

イアン・クロールのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



イアン・クロールのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのイアン・クロール (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS