ispace
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/07/11 09:58 UTC 版)
ispace(アイスペース)は、日本の航空宇宙企業(宇宙ベンチャー企業)である。
注釈
- ^ アルテミス7の組み立てはゼネラル・アトミックスが行う予定だった。なおNASAのアルテミス計画の名称はこれより後の2019年5月14日に発表されており、アルテミス7と同じ名前なのは偶然である。
出典
- ^ a b 株式会社ispace 第10期決算公告
- ^ WLS Japanese Office Open for Business, 9 September 2010
- ^ Googleの民間月面探査プロジェクトに日本企業で唯一挑戦ミッション達成の先に見据えた“民間宇宙開発の産業化”(Start Biz Japan:株式会社ispace 2014年1月28日)
- ^ White Label Space Moves Full Operations to Japan team White Label Space
- ^ チーム体制変更のお知らせ team Hakuto, 2013.1.30
- ^ Announcement: New Team Name is "HAKUTO" Google Lunar X PRIZE, July 15, 2013
- ^ “Steve Allen” (英語). White Label Space (2009年7月14日). 2022年11月29日閲覧。
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- ^ “ispace、月面で採取するレゴリスをNASAに販売 世界初の月資源の商取引プログラムに採択”. ispace (2020年12月4日). 2022年11月29日閲覧。
- ^ “NASAが月試料収集プロジェクトに日本のiSpaceなど4社を選抜、宇宙鉱業のパイオニア育成を目指す”. TechCrunch Japan (2020年12月4日). 2020年12月5日閲覧。
- ^ 月着陸船と月面車を開発、民間プログラム『HAKUTO-R』の進捗は順調(レスポンス 2022年1月26日)
- ^ “Contributions awarded under LEAP” (英語). カナダ政府. 2022年11月29日閲覧。
- ^ “ispace、カナダ宇宙庁月面探査加速プログラム選定企業のサービスプロバイダーに選定”. ispace (2017年5月27日). 2022年11月29日閲覧。
- ^ “ispace、米国・デンバーに新オフィスを開設 現地でランダー(月着陸船)開発の責任者を採用”. ispace (2020年11月9日). 2022年11月29日閲覧。
- ^ “ispace、ミッション3のランダーデザインを発表、2024年に打ち上げ予定”. ispace (2021年8月24日). 2022年11月29日閲覧。
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- ^ a b “「HAKUTO」再び、ispaceが“史上初”の民間月面探査プログラムとして再起動”. ITmedia (2018年9月27日). 2022年11月29日閲覧。
- ^ “ispace、ミッション1の打ち上げ予定日を発表”. ispace (2022年11月17日). 2023年2月8日閲覧。
- ^ “日本初の民間月着陸船、打ち上げ成功”. アストロアーツ (2022年12月12日). 2023年2月8日閲覧。
- ^ “民間月面探査プログラム「HAKUTO-R」ミッション1月面着陸について(第二報)”. 株式会社ispace. 2023年4月26日閲覧。
- ^ “月着陸船を2024年冬に打ち上げへ 月面探査車のデザインも公表”. 2023年11月16日閲覧。
- ^ 労働条件は「劣悪」で「疲弊的」な企業文化 宇宙ベンチャーのispaceが「月面着陸に失敗した理由」を英紙が指摘
- ^ “Draper wins NASA contract for farside lunar lander mission” (英語). SpaceNews (2022年7月21日). 2022年11月29日閲覧。
- ^ a b “「スター・ウォーズ」の世界を目指す宇宙ベンチャーがJAXAプロ参画”. 日刊工業新聞 (2016年3月5日). 2016年4月5日閲覧。
- ^ “不整地を歩行・跳躍探査する昆虫型ロボットのプロトタイプ開発”. JAXA. 2022年12月5日閲覧。
- ^ “ispace、JAXA 宇宙探査イノベーションハブ、東北大学が共同で不整地を歩行・跳躍する「昆虫型ロボット」の研究開発を開始”. ispace (2016年3月2日). 2022年12月5日閲覧。
- ^ “月や小惑星における水などの資源探査を目的とする自律制御ロボット『宇宙群ロボット』の共同研究開発を開始”. ispace (2016年3月2日). 2022年12月5日閲覧。
- ^ “ISPACE’S POLAR ICE EXPLORER: COMMERCIALLY EXPLORING THE POLES OF THE MOON” (英語). SpaceNews (2018年4月18日). 2022年12月5日閲覧。
- ^ “推薬液化エネルギーを低減する磁気冷凍技術の研究開発について”. JAXA. 2022年12月5日閲覧。
- ^ “推薬液化エネルギーを低減する磁気冷凍技術の研究開発”. JAXA. 2022年12月5日閲覧。
i-Space
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/08/02 15:21 UTC 版)
i-Space(アイ・スペース)は、宇宙開発事業団 (NASDA)(現宇宙航空研究開発機構 (JAXA))が提唱していた、人工衛星を利用した宇宙インフラ構想である。
概要
2001年に政府が策定したe-Japan戦略およびe-Japan重点計画において、2005年までに高速インターネット衛星を打ち上げ、2010年を目処に実用化することが掲げられた。 これを受けて、当時のNASDAは既存の人工衛星計画を再整理して、将来の宇宙インフラ構想i-Spaceとしてまとめ上げた。
i-Spaceでは、以下の3種類の衛星を用いて、実用化に向けての実験が行われる。
- きく8号(ETS-VIII)
- 小型携帯端末による、移動体通信の実現。
- きずな(WINDS)
- 日本・アジア太平洋地域における、衛星を利用した高速インターネットの実現。
- みちびき(QZSS)
- 小型携帯端末による、ナビゲーション機能の実現。
これらの衛星を利用し、山間部や海上、インフラの整っていない地域においても通信や測位を可能にし、災害時や・医療・教育へ貢献することを目的としている。
衛星の打ち上げに先立って、2001年から2002年にかけてi-Spaceパイロット実験が行われ、実際の利用現場を想定した実験や技術試験が行われた。
現状
2003年のJAXA統合や、その前後に相次いだ人工衛星やロケットの失敗の影響で、計画は大幅に遅延した。
きく8号
2006年12月に打ち上げられたが、受信側アンテナの増幅器電源の不具合により、小型携帯端末のみでの通信ができず、外部大型アンテナが必要な状態となっている。
きずな
きずなは2008年2月23日に打ち上げられた。既に日本国内の大半の地域ではADSLや光ファイバーを用いた高速通信が一般家庭で実現されており、主に災害時におけるバックアップや、アジア・太平洋地域における利用が想定されていた。
2011年の東日本大震災の際、JAXAは3月20日から4月24日までの間、災害対策支援として岩手県庁の災害対策本部と、釜石市及び大船渡市の現地対策本部との間に「きずな」を用いたブロードバンド環境を構築し、ハイビジョンTV会議や無線LANなどが利用できる環境を提供し、その実用性を示した[1]。
みちびき
複数の衛星が必要な大掛かりなシステムであり、民間企業による資金が期待されていた。しかし、収益の低さが最後まで解決されず、2006年3月に事業化が断念された。その後は衛星測位技術の習得という観点から、2009年度に1号機のみが全額国費で打ち上げられることになった。
出典
- ^ “超高速インターネット衛星「きずな」(WINDS)による岩手県の災害対策支援の状況”. JAXA. 2016年1月5日閲覧。
関連項目
外部リンク
- i-Space(JAXA)
固有名詞の分類
- ispaceのページへのリンク