Q値の向上
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/22 05:54 UTC 版)
同調回路の寄生損失抵抗を負性抵抗が完全には打ち消せない場合には( | R if | < r loss {\displaystyle |R_{\text{if}}|<r_{\text{loss}}} )発振は起きないが、負性抵抗により減衰(英語版)が減少し(極が虚軸に向けて動く)Q値の向上を招くため、帯域幅は狭く、周波数選択性(英語版)は高くなる。Q値の向上は「再生」とも呼ばれており、エドウィン・アームストロングが1912年に発明した再生無線受信機で初めて使用された。後には「Q増倍器」に用いられた。この手法はアクティブフィルタで広く使用されている。たとえば、RF集積回路はスペースを節約するためチップ上にらせん状に形成した導体からなる集積インダクタを用いる。この素子は損失が大きくQ値が低いため、高Q値同調回路を作成するときは負性抵抗と組み合わせる。
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