ピトー管
先端が開口した管を、気流の上流に向け、全圧を測定する器具をいう。フランス人ピトーによって考案された単管式のものである。ピトー管で測定される全圧と、壁面などに平行に開いた孔で測定される静圧の差(動圧)から、流体の流速を求めることができ、風洞などの、気流の流速を測定するために使われる。全圧と静圧の差(動圧)をΔp、流速をV、空気の密度をρとすると、Δp=ρv{2}÷2の関係があり、これから流速を求めることができる。現在は、全圧孔と静圧孔を1本の管に設けたL字形のピトー静圧管が汎用性も高く、多く用いられている。ピトー静圧管を慣用的にピトー管ということもある。
ピトー管
(Pitot tube から転送)
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ピトー管(ピトーかん、英語: Pitot tube)は流体の流れの速さを測定する計測器である。発明者であるアンリ・ピトーにちなんで命名され、その後ヘンリー・ダルシーやルードヴィッヒ・プラントルにより改良された。航空機の速度計や風洞などに使用される。
注釈
- ^ これによって得られる正確な対気速度が位置誤差較正に必要であるため
出典
- ^ ジョン・D・アンダーソンJr. 著、織田剛 訳『空気力学の歴史』京都大学学術出版会、2009年、68-71頁。ISBN 978-4-87698-921-8。
- ^ 巽友正『流体力学』培風館、1982年、70頁。ISBN 4-563-02421-X。
- ^ E. クラウゼ『流体力学』シュプリンガー・ジャパン、2008年、13頁。ISBN 978-4-431-10020-1。
- ^ 松尾一泰『圧縮性流体力学』理工学社、1994年、109頁。ISBN 4-8445-2145-4。
- 1 ピトー管とは
- 2 ピトー管の概要
- 3 原理
- 4 航空機のピトー管
- 5 脚注
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