HIV感染予防薬
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/22 20:21 UTC 版)
「後天性免疫不全症候群」の記事における「HIV感染予防薬」の解説
2018年現在、HIV感染を予防する方法・薬剤が存在する。一つは、医療従事者などが「針刺し事故」で感染の危険がある場合に、事後的に薬剤を投与する「曝露後予防内服(PEP、Post Exposure Prophylaxis)」であり、もう一つは、HIV感染リスクの高い業務に従事していたり(たとえば、コンドームを使用しないで性的サービスを行うソープランド従業員)、コンドームを用いないで不特定多数と性行為を行うライフスタイルを営む者に対して事前に薬剤を投与しておく「曝露前予防内服(PrEP、Pre Exposure Prophylaxis)」である。 曝露前予防内服(PrEP)は、ゲイ・バイセクシュアル男性において高い予防効果と安全性が報告されており、怠薬なく毎日の服用を続けることができれば、90パーセント以上の予防効果があると考えられている。 なお、曝露前予防内服(PrEP)も曝露後予防内服(PEP)も「ツルバダ(Truvada)」という商品名の抗HIV薬(テノホビル・エムトリシタビン合剤薬剤)を1日1回内服する方法が用いられる。
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