FCB広告プランニング・モデル(FCB) advertising planning model
広告会社のFCB(Foot,Cone,and Belding)社が提示した広告プランニングのためのモデルで、製品関与の高低を取り入れたモデルの代表例。高関与と低関与、思考型と感情型により製品を4像限に分類する。例えば、高関与・思考型の製品としては自動車や住宅がある。こうした製品を思いつきで購買することはほとんどないであろう。まず名称を知って、どういう製品化理解して、それから比較検討の結果、どの製品が最適かを確信して行動に移ると考えられる。つまり、DAGMARで想定されている心理変容を最も起こしやすい製品群であるといえる。低関与・素行方の製品を考えてみよう。FCBモデルでは食品や家庭用品が分類されているが、これらの多くは、必ずしも製品名を認知しなくても、あるいは完全にどういう製品なのか理解し、比較検討して確信することをせずに購買していることが多い。また購買してから広告を見ることで、自分が何を購買したのかを後で認知するという状況もある。つまり、製品関与の高低をモデルに導入することで、DMGMARで想定されている一方向的な心理変容モデルより消費者を詳細にとらえられる。
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