フォーミュラ1カー
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フォーミュラ1カー (Formula One car) は、フォーミュラカーの一種でF1世界選手権の規則に沿ったレーシングカーである。
- ^ 1970年代までは、他チームが設計・製造したシャシーを購入しグランプリに参戦するケースも多く見られたが、1981年のコンコルド協定成立後はそのような行為は原則禁止とされている。2000年代にはスクーデリア・トロ・ロッソやスーパーアグリF1チームが他チームから(F1チーム外の企業を迂回して)シャシーと設計の知的財産権を購入することで参戦できたが、これも2010年以降禁止されることになった。
- ^ たとえば、火災防止のためのガソリンタンクなど。
- ^ ホンダは1991年からV12へ移行。ただし1991年はV10も並行して供給した
- ^ 2015年から2017年までの間だが、決勝直前までの交換したタイミングと数字で決まるため、6つすべて交換してもタイミングや他のドライバーのペナルティ状況次第では、最後尾ではなく予選Q2の順位まで繰り上がることもあった。その影響でペナルティと引き換えに予備エンジンのストックを増やす事態や、一時期は同一GPで複数回交換し予備エンジンを確保するなど、レギュレーションの不備を突いた抜け道が多発した。
- ^ ピットでの作業では、燃料を入れる際、ピットクルーがガスマスクを付けて作業をするほどであった。
- ^ 市販のガソリンに含まれる化合物以外の成分を使用してはならない。燃料の成分比に関しては調整可能ではあるが、以前の特殊燃料に比べれば市販ガソリンにかなり近い。
- ^ 一説には、1個1,000万円するともいわれている。
- ^ 1999年にウィリアムズから参戦したアレッサンドロ・ザナルディは、カーボンブレーキに馴染めず、シーズン途中でCART時代に慣れ親しんだスチールブレーキに変更をした。
- ^ クラッシュによって車体から切り離された他車のホイールがドライバーの頭部を直撃した
- ^ 2000年のアロウズ、2001年のミナルディ、2009年以降のレッドブル・トロ・ロッソ、2011年のロータス・ルノーGPなど
- ^ 12.3 Wheel material
- All wheels must be made from an homogeneous metallic material.
- ^ 好天なら溝のない「ドライタイヤ」が、少雨ならば「インターミディエイトタイヤ」が用いられ、雨量が多ければ「ウェットタイヤ」が用いられる。
- ^ F1カー用のタイヤのトレッドには一般自動車用のそれと比べてカーボンや軟化剤が倍以上多く含まれており、一般車の200 kPaに対して140 kPaと低い空気圧で高速走行することもあって、トレッドの損耗が激しくなる。
- ^ 1997年からブリヂストンとグッドイヤーとの間で自社のタイヤ技術を示す競争があり、ラップタイムが急速に縮まった。F1を統括していたFIAは高速すぎる走行を危惧してタイヤのレギュレーションとして1998年から前輪3本後輪4本のグルーブを持たせることを決めた。1999年には前輪と後輪共に4本のグルーブとした。その後も車両速度は向上し続けたので、使用可能タイヤセット数を制限したりもした。
- ^ '70年代以降、車体の地上高が極端に下がったことと、ウィングにより車体に大きなダウンフォースが掛かるようになったこと。
- ^ 一般に、ある対気速度で移動中のヴィークルには、空気によって、後ろ斜め上向き、あるいは、後ろ斜め下向きへの力が発生している。その斜めの力を、後ろ向きの力である「抗力」と、上向きの力「揚力」あるいは下向きの「ダウンフォース」に分解して議論することが多い。
- ^ ただし空気抵抗係数 (Cd) は大きいが、全面投影面積 (A) が極めて小さいため、Cd * A で表される空気抵抗値は自動車としては小さい。
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