F1のディフューザー
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/31 13:57 UTC 版)
「ディフューザー (自動車)」の記事における「F1のディフューザー」の解説
F1においては、1983年に「前輪後端より後輪前端までの部分の車体下面は平面でなければならない」とするフラットボトム規定が施行され、グラウンド・エフェクト・カーの使用が禁止された。失われたダウンフォースを取り戻すため、規定範囲より後方のリアエンドにディフューザーを装備するアイデアが登場し、1980年代後半には定番化した。 1994年シーズン途中、死亡・負傷事故の続発を受けてダウンフォースの削減策がとられ、車体中央300 mmより外側の部分のディフューザーは、後輪前端から後輪中心線までの長さに制限された。さらに、1995年より車体下面の中央部 (300 - 500 mm) より左右の部分に50 mmの段差を設けるステップドボトム規定が導入された。以後、中央部の大型ディフューザー+左右段差面の小型ディフューザーという構造が2008年まで採用された。 国際自動車連盟はオーバーテイクシーン創出のため、2008年にオーバーテイク・ワーキング・グループ (OWG) を設立。ダウンフォース50%削減を狙い、2009年に空力要素のレギュレーション変更を行った。ディフューザーの開始点は後輪中心線に後退し、一体型のシンプルな構造に制限されたが、後述の複層化(マルチディフューザー)や排気吹き付け(ブロウンディフューザー)の開発によりダウンフォースの回復が図られた。
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