ECSの特徴
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/04 23:15 UTC 版)
「Emergency Coma Scale」の記事における「ECSの特徴」の解説
従来のJCSは評価基準がわかりやすいことから日本では広く普及しているが、覚醒の定義が曖昧であるため意識障害の程度を正確に表現できず、また評価者により評価値が全く異なることがあるという欠点を持つ。JCSの場合、意識レベルの評価の際に患者が開眼可能か、ということに重点を置くが、ECSは開発初期から救急外来ERでの使用を前提としており、自発的な開眼・発語または合目的な動作のなかでどれかひとつ観察できるかということで評価する。それだけでは評価困難な場合、さらに評価の際補助的に、瞬きの有無、睫毛反射の有無も考慮する。また、重症の3桁が5段階に細分化され、生命を脅かす除脳硬直、除皮質硬直の存在も正確に表現できるようになった。
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