Croc: Legend of the Gobbosとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > Croc: Legend of the Gobbosの意味・解説 

クロック!パウパウアイランド

(Croc: Legend of the Gobbos から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/02/11 11:51 UTC 版)

クロック!パウパウアイランド
Croc: Legend of the Gobbos
ジャンル アクション
対応機種 プレイステーション
セガサターン
開発元 アルゴノートゲームス
運営元 三井物産
プロデューサー David Stalker
音楽 Justin Scharvona
人数 1人
稼働時期 1997年12月18日(プレイステーション)
1998年3月26日(セガサターン)
テンプレートを表示

クロック!パウパウアイランド』(原題『Croc: Legend of the Gobbos』)は、イギリスのアルゴノートゲームスが開発、日本ではメディアクエストがローカライズし、1997年12月18日に発売したプレイステーション用のアクションゲーム。主人公であるワニ「クロック」を操作して様々なステージをクリアしていく。
セガサターン用にも1998年3月26日に発売された。PC版とゲームボーイカラー版は日本未発売。

1999年には続編『クロックアドベンチャー』(原題『Croc 2』)がプレイステーションでリリースされた。
海外では携帯電話ゲームに『Croc Mobile: Jungle Rumble』と『Croc Mobile Pinball』がある。

概要

元々は当時、スターフォックスなどの開発で任天堂のセカンドパーティだったアルゴノートゲームスがNINTENDO64用のゲームとして、スーパーマリオ64を元にヨッシーを主人公としたゲームである『Yoshi 3D』として企画・開発していたものだったが、任天堂側が企画を取り下げたためアルゴノートゲームスは任天堂を離れ、キャラクターや世界観をヨッシーとマリオの世界観から自社オリジナルのものに置き換え、任天堂以外のプラットフォームで発売するに至った[1]。この時以降、アルゴノートゲームスはスターフォックスを最後に、任天堂のセカンドパーティとなったゲーム開発を一切行っていない。

当初、アルゴノートゲームスはかなり強気な態度で当作品をリリースしており、当時の広告ポスターでは主人公であるクロックがマリオクラッシュ・バンディクートゥームレイダーララ・クロフトを食べたと思わせるようなCGイラストが掲載されているという非常に挑発的なものであった。参考画像

いずれのキャラクターも当時非常に人気のあったゲーム作品のキャラクターであり、クロックはそれを更に上回る作品だと称して発表されたようなメッセージがある。その為、ユーザーからは大きな期待を買われ、リリース当初は250万本以上のセールスを出し、Amazonではゲーム売上ランキングにて一位を記録したこともあったが、実際ゲームそのものの出来は操作性やカメラ機能の悪さの割に、難易度が高いというあまり良い出来のものではなく、GameRankingsなどによる総合的な評価点ではスーパーマリオ64よりも低かった。

また、続編であるクロックアドベンチャーでは、全体的にバンジョーとカズーイの大冒険の影響を受けたと思われる要素が随所にあり、ゲームスタイルそのものもバンジョーとカズーイの大冒険スパイロ・ザ・ドラゴンなどの1998年以降に発表されヒットしたアクションゲームを意識した作りとなっているが、全体的にステージの作りや映像処理、テクスチャーの描き込みなどはチープで適当なものであり、総合評価はそれらの作品と比較すると非常に低いものとなっている。

PlayStation 2Xboxニンテンドーゲームキューブにてリリース予定されていたシリーズ3作目となる『Croc 3: Stone of the Gobbos』が開発されていたが、2004年に開発元のアルゴノートゲームスが倒産してしまった。

倒産したアルゴノートゲームスはZenimax Mediaに買収され、クロックシリーズの権利を手に入れたZenimax Mediaは子会社のMud Duck Productionsにクロック3の開発続行をさせるが、開発トラブルでうまく行かず2005年にクロックの3作目の開発はキャンセルされた。それ以降、Zenimax Mediaはクロックの3作目はおろか、現在に至るまでクロックシリーズの開発は全く行っていない[2]

2024年2月現在、これらのCroc3に関する情報はデマであることが確認されており、Croc3は元から存在しない(企画自体されていなかった)ことが判明している[3]

「クロックシリーズのIPを、Zenimax Mediaは所有していない」とZenimax Mediaの子会社であるベセスダ・ソフトワークスがメールで否定しており、クロックのゲーム開発者(コンセプトデザイナー)だったStory Box[4]がアルゴノートゲームスの元代表であるJez Sanと連絡を取っており、それによると「Croc3の情報は誤りである」と証言している。また、Jez San本人により「クロックシリーズのIPは現在でも所有している」「次期タイトルにはクロックを使う予定だった[5] 」と主張されている。

2023年6月7日に、Jez SanはX(Twitter)にて、「クロックHDリマスターの開発初期段階に入った」とツイートしている。[6]

評価

評価
集計結果
媒体結果
GameRankings(PS) 79.14%[7]
(SAT) 76.67%[8]
(PC) 60.50%[9]
(GBC) 54.00%[10]

海外の大手ゲーム評価・レビューまとめサイト「GameRankings」では、PS版は79.14%、セガサターン版は76.67%、海外のみ発売のPC版は60.50%の評価を出している。
また、同じく海外のみ発売のゲームボーイカラー版は54.00%の評価を得ている。
主な批判点は、多くが操作性やカメラアングルの悪さ、難易度の高さだったが、音楽に関しては全体的に良い評価を得ている。

ストーリー

遠い南の国にある「パウパウアイランド」には陽気で優しいパウパウ達が暮らしている。

ある日、いつものようにパウパウ王様が散歩をしていると、浜辺にバスケットが流れ着いているのを発見した。 王様は、恐る恐る中をのぞくと、中にはワニの赤ちゃんが入っていたのだ。 パウパウ達は、そのワニを「クロック」と名付けて育てることに。クロックは、パウパウ達からいろんなことを教えてもらい、大きく成長した。

しかし、そんなある日、島に悪の魔法使い「ザッハトルテ13世」が、手下の「トルティーズ」を引き連れて島を襲撃してきた。恐怖のあまり逃げ惑うパウパウ達は、次々と捕まっていく。 王様は、パウパウも守りたかったが、クロックを守ることが精一杯だった。こうしてついに王様も捕まってしまう。”自分を育ててくれた王様、兄弟のパウパウ達を助けなきゃ!”

こうしてクロックは、ザッハトルテ13世のお城へと旅立った。[11]

ステージ

さあ出発だ!ハラハラ高原の巻
すべってころんでブルブル島の巻
カラカラさばくに陽はしずむの巻
クラクラキャッスル最後の大あばれの巻
発見!!ひみつのキラキラワールドの巻

主人公・味方キャラクター(括弧内は原版の名称)

クロック以外のキャラクターは全て原版とは全く異なった日本版オリジナルの名前となっており、お菓子を捩った名前が多い。
なお、続編の『クロックアドベンチャー』ではローカライズ元が変わっているため、原版の読みに忠実な名前となっている。

クロック(Croc)
海のほとりに流れてきたバスケットの中に入っていたワニであり、本作の主人公。パウパウ王様に保護され育てられた。
パウパウ王様(King Rufus)
パウパウアイランドの君主。クロックを育てた。また、「クロック」という名前も彼が名付けた。ザッハトルテ13世に捕まってしまう。
パウパウ(Gobbo)
パウパウアイランドの島民。パウパウ王様と共にクロックを育てた。全員、ザッハトルテ13世に捕まってしまう。
トリッピー(Beany the Bird
ザッハトルテ13世がパウパウアイランドを乗っ取りにやってきた際、ゴングでパウパウ王様に召喚され、クロックを逃がす役割を担った。
それ以外でも次のステージやワールドへの移動の際など、常にクロックを移動させる役割を担うクロックのサポートキャラクター的な存在。
因みに、原版では性別はメスとされている。
ガムボム(Balloon Man
クラクラキャッスル・ステージ3と、あるステージの分岐エリアにのみ出現する。目の前に設置されているポンプを何度か踏み続けると膨らみ、爆発してドアを壊してくれる。
ガムボムが出現するエリアは必ず2つ以上の次のエリアへの施錠されたドアが用意されており、ドアの破壊に失敗した場合は何度でも復活するが、一度でもドアの破壊に成功した場合は復活しない。
ぞんざいな扱いにも関わらず、取扱説明書での紹介によれば、これでも一応仲間とのこと。
ゾウ(Elephant
カラカラさばく・ステージ1のあるエリアに出現する。背中に乗ると足場代わりになってくれるが、乗られた際に怖がっているためかコントロールまでは出来ない。
余談だが、当初ゲームデザイナーはゾウではなくラクダを使用する予定だったためか、原版のステージ1の名称(Lights, Camel, Action!)に名残としてラクダの英単語が含まれている。

ボスキャラクター(括弧内は原版の名称)

ザッハトルテ13世(Baron Dante)
パウパウらを捕まえた邪悪な魔法使い。クラクラキャッスル・ステージB2のラストボス
原版および続編のクロックアドベンチャーでは、ダンテ男爵と呼ばれる。
幸せそうなパウパウ達を妬み、パウパウアイランドを魔の島に変えてしまった。
合計で3パターンの攻撃方法が用意されており、1つのパターンにつき3つの耐久値を所持しているため、合計で9つとラストボスに相応しい耐久値を誇る。
モンバルーン(Fosley)
クラクラキャッスル・ステージB1の中ボス。元々は風船を手にした子供だったが、ザッハトルテ13世の魔法により巨大化させられた。
常に風船によって空中に浮遊しながら攻撃してくる都合上、クロックの一切の攻撃が通用しないが、ステージギミックとモンバルーンの攻撃を利用した間接的な攻撃のみで倒すことが可能な数少ないボスキャラクターである。
ドン・クランムーチョ(Cactus Jack)
カラカラさばく・ステージB2の中ボス。元々はカメレオンだったが、ザッハトルテ13世の魔法で住み着いていたサボテンと合体・怪物と化した。
体格は他のボスよりも一回り大きく、ザッハトルテ13世と同等であり、登場するエリアも最も広い。
棘の連射による遠距離攻撃の他、高速のスピン攻撃を得意とする。
マグラフィン(Neptuna)
カラカラさばく・ステージB1の中ボス。元々はだったが、ザッハトルテ13世の魔法により巨大化・半魚人と化した。
唯一、水中での戦闘となるボスキャラクターであり、陸よりも操作の自由が利きづらい水中では攻撃も避けづらく、操作に慣れていないと厄介な相手となり得る。
ジェルジェラート(Itsy the Ice Demon)
ブルブル島・ステージB2の中ボス。元々は4頭のだったが、ザッハトルテ13世の魔法により合体・怪物と化した。
攻撃を与える度に分裂する性質上、実質的な耐久値はザッハトルテ13世に次いで多く、分裂した個体も動作が素早くなっていく。
ビスロケット(Chumly)
ブルブル島・ステージB1の中ボス。偶然、ザッハトルテ13世の傍を通り掛かったところに目を付けられ、背中にジェットパックを付けられてしまった。
唯一、ザッハトルテ13世の魔法により、変身まではさせられていない。余談だが、テックデモ版では通常の敵キャラクター扱いだった。
ババロアジョー(Flibby)
ハラハラ高原・ステージB2の中ボス。元々は天道虫だったが、ザッハトルテ13世の魔法により巨大化・ボクサー姿と化した。
その容姿と声色の裏腹に、原版では性別はボスキャラクター中で唯一のメスとされており、しっぽ攻撃と踏み付け攻撃の両方を駆使しないと倒せないボスでもある。
因みに、ババロアジョーにダメージを与えると外野から歓声が上がるが、逆にババロアジョーの攻撃を受けるとブーイングの嵐を食らってしまう。
また、外野の声はパウパウらのそれとは別物であるため、パウパウアイランドには人間も住んでいる可能性があることを暗示しているとも捉えられる。
タルティー(Tooty the Feeble)
ハラハラ高原・ステージB1の中ボス。元々は家鴨だったが、ザッハトルテ13世の魔法により巨大化・怪物と化した。
余談だが、テックデモ版では通常の敵キャラクター扱いであり、クロックよりも体格が小さかった。
St.ザッハトルテ(The Secret Sentinel)
キラキラワールド・ステージBの隠しボス。全てのワールドのパウパウを全員助け、ジグソーピースを全て集めると戦うことが出来る。
全身がクリスタルで構成されたザッハトルテ13世の様な容姿をしているが、復活した同一人物であるかどうかは明言されていない。
その正体はザッハトルテ13世の幽霊、もしくはある種の精神など、様々な説がある。
倒された後は無数のクリスタルとなって四散し、クロックがその内の一つを持ち去っている。
ゆえに同一人物である場合、続編のクロックアドベンチャーに登場する復活したダンテ男爵は、上記のために左目を失って眼帯をしている可能性が高い。

敵キャラクター(トルティーズ)

テクター(Running Dantini
クロックが最初に出会い、序盤から中盤にかけて多く出現する最も一般的な敵キャラクターであり、ザッハトルテ13世と同盟を結んでいるトルティーズの一人。
赤い体色とザッハトルテ13世と同様、モヒカンの様なトサカ、そして常に笑みを浮かべているクロックよりも大きな顔が何処か愛嬌のある敵。
原版および続編のクロックアドベンチャーでは、ダンティンと呼ばれる。
基本的にテクターと類似した容姿のトルティーズ達(原版において「Dantini」の名前を冠する敵キャラクター)は、いずれもザッハトルテ13世直属の手下であるとされる。
常に一定のエリア内を歩き回っており、クロックが接近すると邪悪な笑い声を上げながら突進してくるが、一定の距離が離れると突進を中断して元のエリアに歩き戻る。
また、クロックが接近すると笑わずにフェイントを掛ける様、突然停止する個体もいる。
オープニングムービーでは、パウパウアイランドを乗っ取りにやってきたザッハトルテ13世にタックランと共に引き連れられ、パウパウらを捕まえる役目を担って追いかけ回していた。
クラクラキャッスル・ステージB2のイントロムービーでは、クロックとの直接対決のために腰を上げたザッハトルテ13世を、チク郎と共に扇いでいた。
パッチコーン(Jonny Bee
ハラハラ高原・ステージ1の最初のエリアにのみ出現する手足を持たない巨大な蜂の様な容姿の敵。
クロックには襲い掛からず、けたたましい羽音を定期的に響かせながら常に決まった空中のコースをゆっくりと飛び回っている。復活はしない。
取扱説明書での紹介によれば、ワニは甘いのかどうか気になっているらしい。
ジャミン(Burrowing Worm
ハラハラ高原の多くのステージの屋外エリアにのみ出現する。地表を盛り上げながら、決まったコースを潜りつつ動き回る芋虫の様な容姿の敵。
潜っている間は無敵だが、地中から顔を出した隙に踏み付け攻撃で倒せる。
マシュボン(Jumping Fireball
溶岩から生まれた敵であり、火球に二つの目玉が付いた容姿をしている。近くの足場に乗り移った後、一定のコースを跳ね回ってクロックの進路を妨害する。
クロックの攻撃は一切通用せず、触れただけでダメージとなり、クリスタルを落としてしまうため、溶岩の中に戻った隙を見計らって無視するしかない。
因みに、クロックが侵入するとダメージを受ける地形(溶岩・氷水・熱泥・毒沼)から出現する目玉の付いていない火球全般はマシュボンではなく、通常のトラップ扱いである。
チク郎(Spike Dantini)
クラクラキャッスル・ステージS1にのみ出現する。深緑の体色となったテクターの頭のトサカが短い2つの角に代わり、背中に鋭く長いスパイクが生えた容姿をしている。
常に決まったコースを歩き続けているだけで、クロックが接近しても襲い掛かってはこないが、クロックの攻撃が一切通用しない無敵のトルティーズである。
また、登場するステージはクリスタルが一切配置されていないため、チク郎に触れた時点でミスとなってしまうが、ステージを攻略する上でも不可欠である特殊な倒し方が存在する。
クラクラキャッスル・ステージB2のイントロムービーでは、クロックとの直接対決のために腰を上げたザッハトルテ13世を、テクターと共に扇いでいた。
バーニー(Flaming Dantini
ゲーム序盤から終盤の極一部のステージに出現する。
テクターと全く同じ容姿をしているが、クロックが接近しても襲い掛からず、常に笑わず走り回っている点と、体からジャンプでも飛び越せない程の火柱を定期的に噴き上げる点が異なる。
火柱を噴き上げている時は無敵だが、火柱が消えるタイミングを見計らえばテクターと同様、普通に倒せる。
ホイッパ(Jumping Dantini
主にカラカラさばくの多くのステージに出現する。やや青み掛かった緑の体色となったテクターの頭のトサカが2本の茶色い角に代わった容姿をしている。
常に決まった2つの足場をジャンプで往復し続けているが、クロックが接近しても笑わずに襲い掛かってはこない。
パットプッカル(Firepopper
ハラハラ高原の中盤以降の多くのステージの洞窟エリアにのみ出現する。オレンジの体色にチューブ状且つ、足のみの小柄で奇妙な容姿が特徴。
一定のエリア内をピョンピョンと飛び回っており、クロックの接近に関わらず、定期的に蛸の様な口から地を這う小さな火球を3~4つ吐き出している。
クロックが近付くと間髪入れず、こちらに向きを変えて火球を吐き出して攻撃してくるため、素早く倒しておいた方が良い。
また、火球は箱の上に乗っていても食らってしまうため、放っておくと厄介な存在となり得る。
余談だが、テックデモ版およびベータ版には口が無く、体色が赤い個体と青い個体の飛び回るだけのパットプッカルの原型と思われる敵が存在していた。参考動画
ワンワンラムネ(Dog
主にブルブル島の多くのステージの屋外エリアにのみ出現する。クロックよりも大きな体格をした名前通り、犬の様な容姿の敵。
一定のエリア内をせわしなく走り回っており、ノミがいるせいか定期的に停止した後、体を掻いている。復活はしない。
因みにプレイステーション版のみ、クロックが接近すると襲い掛かってくるが、他のプラットフォームでは単に走り回っているだけである。
クルコロネ(Tumbling Dantini)
ハラハラ高原・ステージ4の最初のエリアにのみ出現する。原版で出現するステージでは、このトルティーズの名前がほぼそのままステージ名として使用されている。
体色が黄色と緑色のツートーンとなったテクターが、鈴の様な装飾の付いた緑色の帽子を被っているという派手で道化師の様な容姿をしている。
また、他のトルティーズよりも瞳が若干大きめであり、襲い掛かってくる際の笑い声はテクターの笑い声のピッチを高くしたものが使用されている。
クロックが接近すると、ある程度突進してから側転を仕掛けてくる。側転中は無敵ではあるものの、側転する前か側転の終了後に見せる大きな隙を狙って倒せる。
ダンプリン(Stomping Dantini)
主にモンキーバーが設置されているエリアにのみ多く出現する。紫の体色となったテクターの頭のトサカが大きな1本角に代わった容姿をしている。
常にモンキーバーの上を歩き続け、定期的に奇妙な掛け声と共にストンピングしているが、クロックが接近しても襲い掛からず、クロックがぶら下がっている位置をサーチしたりもしない。
但し、ストンピングした位置のほぼ真下にクロックがぶら下がっていると、ストンピングの衝撃によって落とされてしまうため、モンキーバーの上に侵入出来ない限りはタイミングを見計らってやり過ごすしかない。
タマヨ(Rat)
主にゲーム序盤の多くのステージの洞窟エリアにのみ出現する。何本もの鋭い牙と手足を持たない球状の体型をした鼠の様な容姿の敵。
クロックが接近すると洞窟中に鳴き声を響かせつつ、ちょこまかと素早く動き回って暴れる。
パタパティ(Bat Dantini
ゲーム序盤から終盤の多くのステージにかけて出現する。深紅の体色となったテクターの頭のトサカが短い2つの角に代わり、背中に翼が生えた容姿をしている。
決まった空中のコースを飛び回っており、クロックが接近しても笑わずに襲い掛かってはこない。動きはパッチコーンよりもやや早めといった程度。
ヘビーチョ子(Worm in a Well
桃色の体色をした巨大な蛇の様な容姿の敵。井戸や土管に生息しており、クロックが接近すると突然飛び出して噛み付こうとしてくる。
無敵なので、引っ込んだところを見計らって大人しくやり過ごすしかない。
また、一部を除いて生息している井戸や土管の中は進入が可能だが、何故か奥にジェリーが設置されていて進入出来ない物も存在する。
取扱説明書での紹介によれば、性別は一応メスとのこと。
スア丸(Ice Dantini
ブルブル島の多くのステージの屋外エリアにのみ出現する。青の体色となったテクターの頭のトサカが扇状の3本の氷柱の様な角に代わった容姿をしている。
笑い声は上げず、足音もテクターとは異なる。
テクターと同様、一定のエリア内を歩き回っているが、クロックが接近すると地面から雪玉を生成し、投げ付けて攻撃してくる。
しかし、雪玉を投げる直前までに隙があるため、簡単に倒せる。
よっちゃん(Penguin
ブルブル島の屋外エリアにのみ出現する。ほぼペンギンそのままの様な容姿の敵。
クロックが侵入するとダメージを受ける氷水から出現し、特定のコースを滑ってはまた氷水から出現するという、マシュボンと似た性質を持つ。
無敵であり、触れただけでダメージとなってしまう点もマシュボンと同様のため、氷水に戻った隙を見計らって無視するしかない。
また、ブルブル島・ステージ6のボーナスエリアのポッピングゲームのターゲットとしても出現する。
シュロップ(Swimming Dantini
水中エリアにのみ出現する。銛を所持しており、緑の体色となったテクターがスキューバセットを装備した様な容姿をしている。笑い声は上げない。
決まった場所を上下にゆっくりと揺らいでおり、クロックが接近すると銛から火球を放ってくる。
謂わば水中におけるファボナの様な存在のトルティーズであり、陸よりも操作の自由が利きづらい水中では最も厄介な存在である。
タックラン(Kidnapping Dantini
ブルブル島・ステージ4と、クラクラキャッスル・ステージ1のボーナスエリアにのみ出現する。
群青の体色となったテクターの頭のトサカが短い2つの角に代わり、背中に小さなスパイクが生えた容姿をしている。
クロックが接近すると笑わずに襲い掛かり、タックランに触れるとダメージこそ受けないものの、助けたパウパウを1匹だけ横取りされてしまう。
パウパウを横取りした後は、テクターと同じ笑い声を上げつつ、他のトルティーズよりも素早いスピードでクロックから逃げ回っては、時に襲い掛かる。
また、パウパウを横取りした状態のタックランに触れると通常通りダメージを受けてしまい、クリスタルを落とすが、倒すことによって奪われたパウパウは取り戻すことが出来る。
オープニングムービーでは、パウパウアイランドを乗っ取りにやってきたザッハトルテ13世にテクターと共に引き連れられ、パウパウらを捕まえる役目を担い、1匹を捕らえていた。
因みにPC版のみ、クラクラキャッスル・ステージ1のボーナスエリアに出現する個体は体色が黄色となっており、群青の体色の個体よりも更に素早いスピードで駆け回る。
ファボナ(Devil Dantini)
序盤から終盤の多くのステージにかけて出現する。銛を所持しており、深紅の体色となったテクターの頭のトサカが大きな2本の三日月状の角に代わった悪魔の様な容姿をしている。
笑い声はクルコロネと同様の笑い声を途中から再生したものが使用されており、何故かこのトルティーズのみ復活時も笑い声を上げることがあるのが特徴。
また、足音は何故かテクターではなく、スア丸と同様のものが使用されている。
特定の場所でキョロキョロと警備している個体と、テクター等と同様に一定のエリア内を歩き回りながら警備している個体の2種類が存在しており、どちらも一定の距離までクロックが接近すると、笑いながら銛からエネルギー弾を放ってくる。
エネルギー弾の狙いはかなり正確で弾速も早く、エネルギー弾自体も大きいため近距離で放たれると咄嗟に避けるのは難しい。
出現するエリアによって、クロックをサーチ出来る限界の距離とエネルギー弾の発射間隔が異なっており、特に終盤からはいずれのエリアの出現場所も非常に厄介なものとなってくるため、ステージを攻略する上では最も手強いトルティーズとなる。
また、出現するワールドとエリア毎によって、エネルギー弾の色が変化する。(ハラハラ高原・クラクラキャッスル・溶岩が存在する洞窟エリアでは赤、ブルブル島は白、カラカラさばくは黄土)
クレンチゴースト(Ghost
カラカラさばくの全てのステージのボーナスエリアにのみ出現する名前通り、幽霊の様な容姿の敵。
無敵だが、クロックが触れてもダメージを受けることなく、すり抜けていく。但し、エリア中に散らばるクリスタルと銀のカギを食べてしまうという特殊且つ、厄介な性質を持つ。
また、クレンチゴーストよりも先駆けてクリスタルを回収し続けると、クロックが追い付けない程にスピードが向上して追い抜かれてしまい、クリスタルを瞬く間に食べ尽くしていく。
最後のパウパウを確実に助けるためには、クリスタルをなるべく無視しつつ、最短ルートでクレンチゴーストよりも先に銀のカギを回収しなければならない。
フガッシャー(Shark)
水中エリアにのみ出現するシュモクザメの様な容姿の敵。
一定のコースを泳ぎ回っているだけであり、クロックが接近しても襲い掛からず、ボスキャラクター並みに大柄な割にはしっぽ攻撃で簡単に倒せる。復活はしない。
取扱説明書での紹介によれば、毎日毎日水の中でいやんなっちゃうとのこと。
ラミーマミー(Mummy
カラカラさばくの多くのステージにのみ出現する名前通り、ミイラの様な容姿の敵。
基本的に両手を突き出しながら一定のエリアをふらふらと歩き回っているだけだが、クロックが接近すると突然唸り声を上げながら掴みかかってくる個体も存在する。
ナッカノン(Jellyfish
水中エリアにのみ出現する桃色のクラゲの様な容姿の敵。
決まった場所を上下にゆっくりと揺らいでいるだけなので、しっぽ攻撃で簡単に倒せる。復活はしない。
スイミット(Swimming Dantini
水中エリアにのみ出現する。
シュロップと全く同じ容姿をしているが、こちらは一定のエリア内を泳ぎ続けている点と、銛を持っているにも関わらず、クロックが接近しても火球を放ってこない点が異なる。
キャンロッサ(Crab)
水中エリアにのみ登場する体色が赤く、2本足の蟹の様な容姿の敵。
次のエリアへの入り口の手前に居座っており、クロックが接近すると飛び跳ねつつ、両手のハサミで行く手を阻んでくる。復活はしない。
タラッシュ(Spider)
主に洞窟等の屋内エリアにのみ出現する紫色の蜘蛛の様な容姿の敵。
クロックが接近するとぶら下がっている場所から突然下降し、奇襲してくる。復活はしない。
ミルフィー(Vampire Fish)
水中エリアにのみ出現する。鋭く大きな牙と真っ赤な目が特徴的であり、クロックよりもやや大柄で緑の体色をした魚の様な容姿の敵。
フガッシャーとは違い、クロックが接近すると噛み付いてくる。復活はしない。
カマイボー(Executioner
クラクラキャッスルの各ステージの牢屋エリアにのみ出現する。名前通り大きな鎌を所持しており、茶色いフードを身に纏った死神の様な容姿をしている。
主に牢屋の通路の警備を担っており、クロックが接近すると持っている鎌を体ごとクルクルとその場で振り回し続け、一定の距離が離れると振り回すのを止める。
ムック本では倒せないと紹介されているが、実際には攻撃中に関わらず、踏み付け攻撃のみで倒すことが可能。復活はしない。
また、クラクラキャッスル・ステージ3のあるエリアのポッピングゲームのターゲットとしても出現する。
ドンナッシ(Robot Fist Guard
クラクラキャッスルの各ステージの牢屋エリアにのみ出現する。ボスキャラクター並みに大柄且つ、肥えた体型と全身が甲冑で包まれた様な容姿が特徴。
主に牢屋の通路の出入り口の左手前に常駐しており、クロックの接近を感知すると右手の拳を勢い良く振り下げて行く手を阻んでくる。
無敵なので拳を振り上げた隙を見計らって、さっさとやり過ごすしかない。
キュラネイル(Zombie Prisoner
クラクラキャッスル・ステージ1の牢屋エリアにのみ出現する。体中が傷跡だらけの黄色い体色をしており、比較的人間に近い体型をしている。
名前の通り長い爪を武器として持ち、また囚人なのか足枷が施錠されているのが特徴。
目の前に設置された牢屋の鉄格子のスイッチを守る役割を担っており、クロックが接近すると奇妙な掛け声と共に引っ掻き攻撃で妨害する。
倒せないが、定期的に体を仰け反らせて休ませているため、その隙に攻撃を与えることで一時的に動きを封じることが可能。
パイレーツン(Swipe Swiftly
クラクラキャッスル・ステージ5にのみ出現する。剣を所持し、左目に眼帯をしているという名前通り、典型的な海賊の様な容姿が特徴。出現時はフランス語で「En Garde」と叫ぶ。
狭い場所での戦いとなる上、最大で4体と同時に戦うこともあり、一定時間が経過するまでは無限に沸き続けるが、しっぽ攻撃を連続で繰り出していればそこまで怖くない。
シュバッシュ(Ballistic Meg
クラクラキャッスル・ステージ4とあるステージにのみ出現する。比較的人間に近いスマートな体型と鳥類に似たシャープな頭部をしている。
目にも止まらぬ速さで一定のコースを瞬間移動で駆け回っており、シュバッシュがダッシュした跡には摩擦による炎の軌道が発生する。
炎は勿論、シュバッシュにも触れるとダメージとなり、クリスタルを落としてしまう。
また、シュバッシュ自体も無敵であるため、ダッシュ後に息を切らしているタイミングを見計らってやり過ごすしかない。
ANC-O型(Mechanical Robot
クラクラキャッスル・ステージ3のあるエリアにのみ出現するロボットの様な容姿の敵。3体が配置されており、クロックの侵入を感知すると不気味な動作音と共に、ゆっくりと動き出して近付いてくる。
ムック本では倒せないと紹介されているが、実際にはしっぽ攻撃・踏み付け攻撃のどちらでも倒すことが可能。但し、当たり判定が大きいため、相打ちとなることも。復活はしない。
ハンマークーヘン(Platform Pete
クラクラキャッスル・ステージ6と、あるステージにのみ登場する。名前通り巨大な木槌を所持しており、容姿は大柄且つ、肥えた体型の青い体色のテクターに近い。
常に3つのスイッチが付いた巨大な浮遊する足場に身を構えており、定期的に持っている木槌で各スイッチを叩くことによって、エリア内のトゲ付きの足場を自在に操作している。
ハンマークーヘンが身を構えている足場にはクロックは一切侵入出来ない都合上、直接的な攻撃は通用せず、触れることも出来ないため無敵である。
名称不明(Scorpion
主に溶岩や毒沼のトラップにクロックが接近すると突然、飛び出してくる小型のサソリの様な容姿の敵。唯一、取扱説明書・ムック本共に紹介されていない。
毒沼のトラップから出現する個体は陸には上がらず、常に一定間隔でトラップへの出入りを繰り返しているだけだが、尻尾から放物線状の火球を放ってくることもある。
溶岩から出現する個体は陸に上がった後、クロックに狙いを定めてから火球を放ってくるが、動きが遅いので陸に上がらない個体と比較すると、倒すのは容易である。復活はしない。

トリビア

  • プレイステーション版の解説書によると、パウパウ達の住まいはロタ島の「パウパウ」と呼ばれる地域らしい。
  • プレイステーション版は、Amazon.co.jp「ゲームのベストセラー」の「指定なし> ゲーム > プレイステーション > アクション>アクション(その他)」のカテゴリーで一時期、1位を記録した。
  • プレイステーション本体に付属している販促用のCD「よい子とよいおとなの。PlayStation体験版Vol.1」に、クロック!パウパウアイランド が収録されており、ハラハラ高原・ステージ1だけ遊ぶことができる。

参考文献

  1. ^ タマゴから 3DS のスターへ: ヨッシーの歴史
  2. ^ Croc 3 Stone of the Gobbos [Cancelled (Rumor) - PSX - PS2 - XBOX - GameCube - Unseen64]
  3. ^ Croc 3: Stone of the Gobbos (non-existent sequel to "Croc" platformer series; 2005) - The Lost Media Wiki” (英語). lostmediawiki.com. 2024年2月10日閲覧。
  4. ^ 本人のFacebook”. 2024年2月11日閲覧。
  5. ^ この主張当時、Jez SanはPKRというオンラインポーカーの開発・経営をしており、その登場キャラクターとして使う予定であった(クロック3、またはそれに近しい物を作るという意味では無かった)
  6. ^ Jez San本人によるツイート”. 2024年2月11日閲覧。
  7. ^ Croc: Legend of the Gobbos for PlayStation”. GameRankings. 2013年7月30日閲覧。
  8. ^ Croc: Legend of the Gobbos for Saturn”. GameRankings. 2013年7月30日閲覧。
  9. ^ Croc: Legend of the Gobbos for PC”. GameRankings. 2013年7月30日閲覧。
  10. ^ Croc for Game Boy Color”. GameRankings. 2013年7月30日閲覧。
  11. ^ 「クロック!パウパウアイランド」 取扱説明書 2015年2月27日閲覧。

「Croc: Legend of the Gobbos」の例文・使い方・用例・文例

Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

Croc: Legend of the Gobbosのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



Croc: Legend of the Gobbosのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのクロック!パウパウアイランド (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2024 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2024 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2024 GRAS Group, Inc.RSS