Columbia分類の問題点
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/12/17 08:15 UTC 版)
「FGSの病理学的分類」の記事における「Columbia分類の問題点」の解説
Columbia分類を用いてFSGSの組織診断を行う際には、ひとつの病変をもって亜型を決定することから、分類の単純さと引き換えに実際の使用に際して困難を来す場合も多い。典型的病像を呈するFSGSでは概ね病態の把握には適しているものの、境界領域あるいはいくつかの亜型が混在している場合には、単独の亜型に分類することが難しい。また分節性病変の分布に重きが置かれる亜型と、質に重きが置かれる亜型が混在している。さらにFSGSの発症機序を考慮しておらず、原因、治療法、予後の異なる一次性、二次性FSGSを同一の亜型に組織分類するため、病理診断が臨床診断に生かされないという問題点もある。故に今後の課題として、臨床的多様性と病理形態所見との関連性を明らかにし、治療選択、予後の推定にも役立つ形態学的な病型分類の検討が求められている。
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