CIE測色標準観察者
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/13 06:12 UTC 版)
「CIE 1931 色空間」の記事における「CIE測色標準観察者」の解説
三刺激値は、目の中の錐体細胞の分布状況により、観察者の視野に依存し変動してしまう。この依存性を排除するため、CIEは測色標準観察者を定義し、中心窩から2度の視野角で得られるヒトの標準的な色覚を定義した。この2度という角度は、中心窩から2度以内の場所に、色を知覚する錐体細胞が分布していると考えられていることから定義されている。このCIE 1931 測色標準観察者はCIE 1931 2°測色標準観察者とも呼ばれている。また、より新しい測色標準観察者として、CIE 1964 10°測色標準観察者が、スタイルス、バーチ およびスペランスカヤ により定義されている。 この10°視野角での実験では、観察者は中央から2°の範囲内は無視することにより実験が行われた。このCIE 1964 測色補助標準観測者は、4度以上の視野角での利用に推奨される。これらの測色標準観察者は両方とも、380 nm ~ 780 nm の波長域で 5 nm の離散化で行った上でCIEから配布されている 。全て実験から得られたデータは補間されて計算されている。測色標準観察者は三つの等色関数により特徴づけられている。
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